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死ぬ前には読んでおきたい本

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読み散らかした本を適当にサマった上で、感じた事を書き下ろしてます(週末投稿)。 海外在住で日本語図書入手するのが難しいので、すべて英語で読んでます。英語の勉強にもなります。 …
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【読書】本とどう向き合うか

世の中に溢れかえる本。活字へのアクセスが限定されていた近代以前に比べれば、現代社会はまる…

Brusco
8か月前
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【読書】市場原理主義の功罪/「What Money Can't Buy」から

この世に金で買えないものはあるのか?市場メカニズムへの信頼から規制緩和へと走り、2008年の…

Brusco
19時間前
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【読書】実力主義から社会的分断へ/「The Tyranny of Merit」から

日本でも小泉政権あたり?から吹き荒れ始めた気がする自己責任論。その論調の背後にはメリトク…

Brusco
7日前
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【読書】日本資本主義の父からの教訓/「論語と算盤」から

現代日本経済を支える多種多様な会社・経済団体を明治から昭和にかけて設立しまくった日本資本…

Brusco
3週間前
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【読書】人生の教科書/「論語」から

人はどうあるべきか。どういう行動や振る舞いをすべきか。どのような人生を歩むべきか。このよ…

Brusco
3週間前
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【読書】哲学王からの教訓/「自省録」から

古代ローマ皇帝にして、ストア派哲学者として名高いマルクス・アウレリアスの書で、言わずと知…

Brusco
1か月前
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【読書】ザ・先人の知恵/「学問のすすめ」から

近代日本の啓蒙思想家福沢諭吉。1万円札のお陰で、彼の顔は日本に住む大多数の人の知るところ、そして彼の著書と言えばまず出てくるのが「学問のすすめ」と市民平等という考え方。その本をさくっとまとめてみた。 記事要約「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」の名言から始まる本書 人は生まれた時点で貴賤や貧富に区別はなく、寧ろどこまで努力してしっかりと学問を修めたかが重要 明治初期に書かれた一冊なのに、2024年を生きる私のような人間にも刺さる言葉や考え方が満載 1.本の紹

【読書】中世ヨーロッパ/「西ヨーロッパ世界の形成」から

中高で一番好きだった世界史。ヨーロッパという見たこともない世界に憧れを抱いた当時の私は、…

Brusco
2か月前
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【読書】死を考える/「死の壁」から

日本人なら誰も?が知っている養老孟子先生。老年のさらに晩年に至った著者が向かい合う死とい…

Brusco
2か月前
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【読書】社会正義を考える/「Justice」から(後編)

正義とはなにか?人殺しは正義か悪か?悪だとするならば、死刑制度や戦争はどう考えたら良いの…

Brusco
3か月前
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【読書】第2の思春期?/「中年クライシス」から

人生半ば/中年になり、全てが順調なのにも関わらず急に悩み出す人が多いらしい。私もその一人…

Brusco
3か月前
9

【読書】思考停止した現代社会を切る/「バカの壁」から

日本人なら誰も?が知っている養老孟子先生が今から20年前に書いた大ベストセラー、知る人ぞ知…

Brusco
3か月前
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【読書】人は晩年に何を思うのか?/「孤独な散歩者の夢想」から

18世紀に華々しい文学・哲学作品を数多く残したスイス/フランス人作家ジャン・ジャック・ルソ…

Brusco
3か月前
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【読書】社会正義を問い直す/「Justice」から(前編)

正義とはなにか?人殺しは正義か悪か?悪だとするならば、死刑制度や戦争はどう考えたら良いのか?当たり前のようで、突き詰めて考えた途端、手で掬った水がこぼれ落ちるかのごとく、掴みようのない正しさ/Justiceという概念。古代ギリシャから現代にまで続くこの議論を単純明快に整理した一冊、というか神書(前編)。 記事要約本の内容は講義「Justiceにて今でもAvailable。 物語は2004年に米国フロリダ近辺を襲ったハリケーンCharleyにて被害を受けた地域にて販売される