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絵とワードの物語 『やっぱり、おんなじ』 


 色の好みも正反対、性格も内気と強気、好きなこともばらばらで、似ているのは顔だけかもってときどき思う。
 姉のわたしから見ても、双子ってことを忘れそうになるくらい。
 ほら、今も、両手に大事そうにかかえてきたかき氷にたっぷりかかったシロップは、ひとつはイチゴで、ひとつはメロンだ。
 縁側に飛び乗って足をぶらぶらさせつつ、ふたりは溶けないうちにとスプーンを氷に差し込んでは口に放り込んでいく。
 しゃくしゃく、ぱくぱく、ああ、そんなに急にたくさん食べたら。
「「いったーい!」」
 ふたりは同時に、おんなじ台詞を吐き出して天を仰ぐ。
 それがあまりにもそっくりで、あまりにもぴったりだったものだから、色の違う舌をぺろりと見せ合って笑うふたりが、ちょっぴりうらやましくなって。
 おんなじになろうかな、と呟いて、氷を求めて台所へと足を向けた。



絵 はしもとあやね @enayacomic
文 ねきの@nekino_e



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