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複雑な社会課題に向き合うために、自分自身の成長に投資する

この記事は、NPO法人ETIC.が配信するメールマガジン「ソーシャルイノベーションセンター」でお送りした内容になります。
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こんにちは、ETIC.の番野です。久々のメルマガ執筆になります。

今回はコーチングに関するお知らせを2つお届けしますので、「なぜ私がソーシャルセクターの皆さんにコーチングをオススメするのか」について、一般論ではなく一つのエピソードをもとにご紹介できればと思います。


原動力となる思いの強さがもたらした思わぬ副作用

「自分の人生の大事な時間を使っているのだから、良い仕事をしたい」

ほとんど全ての読者の方がこうした思いがあると思います。特に、ソーシャルセクターに身を投じたのであれば、目の前の仕事の成果だけでなく、社会の大きな変化に貢献したいと考える人も多いと思います。

こうした思いは、働く上での原動力となることは間違いありません。

しかし、実は裏目に出てしまうことがあります。なぜかというと、「自分の人生の大事な時間」を使っているにも関わらず「成果が出ない」と、だんだん焦りの気持ちが強くなり、時に自分や周りの人を許せなくなってくるからです。

その結果、自分自身を駆り立て、過度に仕事を引き受けたり、チームメンバーにも同じレベルのコミットメントを求めます。

こうした状況は、成果や成長につながることもあります。

一方で、強すぎるストレッチは、物理的・精神的な余裕のなさや過度なストレスといった副作用を伴うことが少なくありません。気分の浮き沈みが激しくなる人もいれば、他者に対して無意識に攻撃的な態度を取る人もいます。チームのムードも悪くなります。その結果、自分たちの状態がじわじわと悪化し、中長期的には成果を損なってしまいます。


自分の変化が結果の変化につながる

実はこれ、私自身に起きた話で、コーチングを受けるきっかけとなったエピソードです。10年前のことです。当時はコーチングについてはあまり良くわかっていなかったのですが、藁にもすがる気持ちでした。

「本当に願っていることは何ですか?」というコーチの問いかけとともに、自分自身に向き合う中で、思いの暴走・空回りに気づき、少しずつ自分自身をマネジメントできるようになりました。成果が出ない状況も受け止めた上で、自分自身を整え、周囲に意図的に関わっていくことを覚えました。自分自身も楽になりましたし、その結果、自分自身や周囲のパフォーマンスにも良い影響がありました。

自分の意識・思考の変化→行動の変化→結果の変化。書いてみると当たり前ですが、大事なロジックモデルですね。

いまはコーチングを受けなくても、自分で立ち止まり、内省し、行動を選択できるようにもなってきています。

自分の器の小ささがもたらした恥ずかしくも申し訳ないエピソードですが、こうした経験をしたことで、自分自身を整えることに投資することが、インパクトにつながるということを確信するに至りました。


自分という経営資源を最大限に活かすために

以後10年間、コーチングを受け続けています。私は月2回、数万円のフィーを払っていますが、仕事の難易度や複雑さが年々高まり、新しいチャレンジが連続する中では、思考と行動と学びの質を高めてくれる欠かせない時間とお金の投資だと思っています。

その後、多くの方とご一緒する中で、一見すると悩みが無さそうな素晴らしいリーダーであっても、様々な葛藤を抱えていることを知りました。そりゃそうです。リーダーだって人間です。

ご関心を持たれた方がいらっしゃったら、今回ご案内するプロボノコーチングへの応募をぜひご検討ください。今年で3回目になるプログラムで、株式会社ウエイクアップとの協働で、プロによるコーチングを月2回・3ヶ月間、無償で受けられるお得な内容になっています。

<過去に受けた方の記事>
リーダーシップや思考の進化が社会を動かす。
非営利組織のリーダーへのコーチングの価値とは

キーワードは「探索」と「自分軸」。
迷いのなかで納得解を見つける方法 ーNPOエグゼクティブコーチングの体験談よりー


コーチングスキルを学びたい方には…

また今回は、コーチングスキルを学べる研修もご案内しています。こちらは無料ではありませんが、世界有数のコーチ養成機関であるCTIの2.5日間の研修を、NPOやそれに準じる組織の方は20%~25%割引で受講できます。

今回で5回目、これまで100人近くが受講したプログラムです。部下だけでなく全ての仲間やステークホルダーの関わりに活かせる内容ですので、こちらもご活用ください。

割引後でも税込10万円ほどですので決して安くありませんが、その分質の高いプログラムで、様々なリーダーのチャレンジに伴走するETIC.のコーディネーターは基本的に必須受講にしています。

Information

世界有数のコーチ養成機関 CTI(Coaches Training Institute)基礎コース 
オンライン合同研修(特別価格でのご招待)

詳細はこちら >> https://etic.or.jp/file/202210_CTI_basic_course.pdf

様々な思いや価値観を持った人が集まり、時に組織の壁を超えて協力し、よりよい社会の実現に向けて活動していく。これはNPOやソーシャルベンチャーにとって、大きな可能性ややりがいである一方で、難しさや悩みの種でもあります。

そして、ここ数年急速に進んだリモートワークの普及はメリットも大きい一方で、コミュニケーションの難易度を高めてもいます。

こうした状況では「どう自分の考えを伝えるか」に焦点が当たる一方で、「どう相手の考えに耳を傾けるか」が盲点になることが多くあります。

今回ご紹介する研修は、世界有数のコーチ養成機関 CTI(Coaches Training Institute)が提供している「コーチング」の基礎スキルを学ぶコースです。そのアプローチは「自分も他者も大事にしながら、可能性に焦点をあて、互いに主体性を発揮できる関わり方、関係性を作ること」に主眼を置いています。

このコースでは、パワフルなコーチングとコミュニケーションの技術を体験学習という形で学ぶので、新しく学んだスキルを使って実際にコーチングを行う機会とフィードバックを受け取る機会が数多くあります。コーチングを自分の仕事や生活で活かしたいという人から、プロコーチを目指す人まで、幅広いニーズに対応できるようデザインされており、仕事上のコミュニケーションスキルや、傾聴スキルの向上、人間関係の構築に大きな影響を与えるスキルとスタンスを習得することができます。

●日時:
2022年10月27日(木)、28日(金) 、29日(土)  の3日間
※全ての日程、全ての時間帯への参加が必須
※各日時間が異なるため、詳細にてご確認ください。

●場所:オンライン(Zoom)

●対象:NPO/ソーシャルセクター、非営利組織に準ずる活動組織
*これまでの参加者の所属団体(一部、順不同)
カタリバ、かものはしプロジェクト、クロスフィールズ、フローレンス、ACE、ETIC. 等

●締切: 2022年10月14日(金)17時まで(早期割引9月15日(木)迄)

複雑な社会課題に向き合う非営利組織のリーダーを対象にプロコーチによるエグゼクティブ・コーチング3か月間無償提供のご案内【10名限定】


詳細はこちら>>https://drive.media/event/34158

株式会社ウエイクアップと連携した、プロコーチによるエグゼクティブ・コーチングを3か月間無償提供する特別なご案内です。

先行きのわからない、困難な状況で経営的な意思決定を下す時、不安や恐れから行動したり、自身を犠牲にすることが起こりえます。目の前の緊急・重要な問題を扱いながら、頭で考えていることだけでなく、感情や身体の知性も味方にします。普段自分では焦点を当てない視点や潜在意識にも意識を向けます。そして、必要に応じて、仕事だけでなく、家庭や人間関係も含めた、その人すべてを取り扱います。

クライアントが、その人らしいリーダーシップを発揮することが、組織経営や自団体の支援対象者により大きな影響を与えると私たちは信じています。
支援対象の枠は10名の募集となります。ぜひご活用をご検討ください。

【こんな人にオススメ】
・日々の仕事に忙殺されて、大事なことを考える時間が取れていない
・本当はどうしたいか、自分の心の声に向き合いたい
・一つ一つの意思決定の質を高めていきたい
・チームメンバーとの関係性に悩んでいる

【コーチングを受けた人の声】
・自分の軸が見つかり、意志決定において迷いが少なくなった。
・不安な状況に陥っても、必要以上に恐れることがなくなった。
・普段とは違う視点で自分を見つめて「今の在り方」を認識する機会になる。
・自分では気が付かないことを発見して、新しい行動につなげる過程になる。
・自分自身の「状態」に気づきやすくなりバーンアウトすることを避けられる。
・自分を客観視でき周りにいる人たちにどんな影響を与えているか気づくことができる。

◆募集要件:
1)リーダーとして重要な課題やテーマ、違和感に、時間を割いて向き合いたい方(経営層やミドルマネジメント層の方を想定しています)
2)上記に加え、自身と組織の進化に向けてコミットしたいと思う方

◆募集人数:10名(各団体1名まで)

◆募集期間:9月5日(月)13:00まで
※期間内でも、募集要件を満たす応募が集まり次第、受付を終了することがあります。

\9月26日(月)正午締切/
グローバルに挑戦したい若者必見! SDGs達成のためのビジネスアイディア募集中

国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションは、若者によるソーシャルイノベーションと社会起業を支援するプログラム、「Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)ソーシャル・イノベーション・チャレンジ」を、2022年も日本で開催します!

これまで本プログラムを通じて、アジア太平洋地域で11,000名以上の若手社会起業家が支援を受け、1,240以上の社会的事業の立ち上げやアクセラレーション(加速)に繋がってきました。

高校生から35歳未満の方が対象となるプログラムです。
SDGs達成に焦点を当てた、
社会や人々の「困った」に寄り添うビジネスモデルやアイディアをお待ちしています。

受賞者は、全世界に通じるUNDPとシティグループの持つ
グローバルネットワークを活用しながら、
事業をブラッシュアップすることができます!

ビジネスモデルや英語プレゼンスキルのブラッシュアップをするプログラムや、
ファイナリストのうち数名は、ユース・コーラボアジア太平洋サミットへ
参加する機会も得られます!

◇アジア太平洋サミットinシンガポールでの様子はこちら
「民主主義のDX」を進める大学生起業家が、シンガポールで世界の起業家から学んだこと―「Youth Co:Lab」参加者インタビュー

これまでの日本大会のファイナリストの多くが、Youth Co:Labの機会を活用し、
事業を進展させてこられました。
皆さんはもちろん、皆さんの周りで関心がありそうな方にぜひご案内ください!

応募資格&エントリー方法などの詳細はこちら:(締切:9/26月正午)
https://www.undp.org/ja/japan/news/youth-colabyusukorahososhiyaruinoheshiyonchiyarenshi2022
(ETIC.はYouth Co:Labの協力団体です)


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