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ETIC.(エティック)マガジン

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NPO法人ETIC.(エティック)に関するnoteをまとめたマガジンです。ETIC.の事業部・プロジェクト関連のnoteや、スタッフやプログラム参加者の方のnoteが中心です。
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2021年11月の記事一覧

しんどかった子育てと仕事の両立

絶対に、戻りたいなんて思うもんか。 床に散らばる金平糖を見て、唇を嚙み締めたことが忘れられない。 上の娘が4歳、下の息子が2歳の、ある朝のことだ。 朝ごはんを用意したけど、まったく食べず、 30分くらいあれこれやったけど、もう時間切れ。 (もうしょうがない、間に合わないから保育園行くしかない) と、家のあちこちをバタバタ走り回って、ふと台所に戻ると、 子どもたちが、台所によじのぼって、 棚の上にあった金平糖を食べていた。 床に散乱する、七色のお星さま。まったく手のつけ

「景色が見たいから」という理由に思うこと

「南三陸町の新しい挑戦に携わって、その時にしか見られない景色を見たい」 DRIVEメディアで公開されている下記の記事で、ESCCAの鈴木さんが移住・転職の理由をそう答えている。 この一文を読んだとき、「私、この理由での人生の決断、何度か見ているぞ」と思った。 「誰もが生き生きと自分らしく生きている、その景色を見たいから(起業家育成に関わる」 「孫が近所の川で楽しそうに遊んでいる景色を見たいから(地域活性に関わる)」 景色を見たいから、という理由は、論理の壁を越えたパワ

めざせ、ダチョウ部長

いつの時代も、年配者は若者に説教垂れていた。 「これだから、最近の若いもんは・・」って言いたくなった瞬間が、 過去、自分にもあった気がする。 でも、最近は「今の若い子すごいな」の方が増えた。 社会的なことへの関心も、行動力も、発信力もある。 精神年齢が私が若いころより、プラス5歳だ。 色んな人がいるので、世代で一括りにできないことは承知の上だ。 でも、『ティラノ部長』の悲哀が共感を呼ぶように、 「これだからバブル世代は・・」 と、逆に若者から年配者がため息つかれる、とい

バカなんじゃなくて、のびしろ

昨日、ドラッグストアに行ったら、入口にお菓子が山積みになっていた。 ハロウィンはもう終わったよなぁとぼんやり考えていたら、 クリスマス商戦であることに気づいて、愕然。 もう2021年が終わろうとしていますよ、みなさん。 早すぎるよね、と語りかけたいところだけど、 今年は、そこそこ長かったような気がする。 2021年は、いろいろ勉強した年だった。 社内の勉強できる機会に参加したり、本を読んだり、他もいろいろ。 しかし、勉強したことを仕事で生かそうとしてもうまくいかなかった

未来は子どもたちの方からやってくる

1人1社しか受けられなくて、内定辞退もできない。就職先を選ぶ際の情報は1枚の求人票がメイン。 自分が転職することを考えるとあまりにも理不尽だ。一番最初に聞いたときに度肝を抜かれた高卒就職の現状。過去、DRIVEメディアで高卒就職について3本記事を書いている。書く度にいろんな驚きや発見があって、高卒就職は、私の中の高関心ワードだ。 だから、今朝の日経新聞で、高校生のネット就活の記事を見たとき、心の中で小さくガッツポーズした。もっと、注目浴びてほしい。 高校生の可能性をもっ

社長のおごり自販機に思う、「だべる」価値

リモートワークになって「だべる」が死語になった。 「だべる」は、とりとめもない事をだらだらしゃべること。 オフィスに行っていた頃だって、そんなにだべっていた訳じゃない。それでも、コーヒー飲みながら、とか、駅まで帰る途中で一緒に、とか、とりとめもない事を話す隙間が、ところどころにあったのだ。 あの些細な会話に何の意味があったか。 それは、他愛もない会話をした人ほど記憶に残ることだ。 役割としての業務連絡は、パーソナルな部分が抜け落ちる。 逆に雑談は、パーソナルな部分しかない

“アドレスホッパー” 西出裕貴さんにインタビュー! ~多拠点生活の本質は「移動する」ことではなく、自分の心地よい「場所・空間・人との距離感」を知る事にある~

こんにちは、新・夜市朝市運営スタッフの彩です。 最近は18日のオンラインマーケットや、探求アカデミーの開催に向けて準備を進める日々です!みなさん、新しいウェブサイトはもうご覧いただけましたか? 今回は、新しく始動した”暮らしの探求アカデミー”で「好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしをする」というアカデミーを主催してくださる西出裕貴さんにインタビューをしました! 多拠点生活ってどんな暮らしなの?アカデミーの魅力は?たっぷり伺ってきましたよ。 暮らしの探求アカデミーについて

「傍を楽にする」を明らかにする仕事

「働く」とは、傍(はた)を楽にすること。 働くの語源をこんな風に聞いたことがあった。でも実は、語源ではなくて、現代の誰かがつけたゴロ合わせ、という説もある。(正確なことは分かりません) 語源だろうが、そうじゃなかろうが、そんなことはどっちでもよくて。この言葉が巷に出回ったのは、私たちの仕事が誰かを楽にしている、と感じづらくなったからじゃないだろうか、と思う。 仕事が分業されすぎて、お客さんの「ありがとう」が遠いのだ。「今自分がキーボードをたたいているこの時間は、いったい

【レポート】PLAY!クエストvol.4「心の声に耳を傾けて、五城目町を世界で一番こどもが育つ町に」ーー柳澤龍さん

★PLAY! コーチング無料体験&プログラム説明会 受付中!★ PLAY!のコミュニティでは、メンバー限定のオンラインイベントを開催しています!この記事はそのなかの一つ、起業家や専門家のみなさんをゲストにお呼びし、インタラクティブに質問やプロジェクトの相談ができる「クエスト」の内容をご紹介します。 今回取り上げる「クエストvol.4(2021/07/13)」のゲストは、一般社団法人ドチャベンジャーズで代表理事をされている柳澤龍(やなぎさわりゅう)さんです。 ※本記事は、

はたらくって尊い

書くこと好きだったのに、書いてないなぁと思って、筆をとりました。最後の更新が5月だったので、noteも半年近く放置です。今年の夏が忙しかったので、夏が秒速で終わった感があります。気づけばもう年末。 何で急に書こうと思ったか。それは、この記事の中の「自分の人生に集中して一生懸命になると、面白いことが巻き起こる」の言葉に、あぁそうだよな、と思ったから。 自分に足りないスキルの習得、やらなきゃいけないタスクに追われて、本当は多くの人に伝えたかった素敵なことや有益な情報も、全部二

子どもの未来に向けたコレクティブインパクトの実践、ユースセンター起業塾、他「ETIC.ソーシャルイノベーションセンターNEWS」2021年11月9日号

はじめまして、佐藤淳です。 2018年から「子どもの未来のための協働促進助成事業※」の担当としてETIC.に参画しています。ETIC.の他にも、LGBTQ+ユース等の支援団体に所属しています。 「子どもの未来のための協働促進助成事業※」では、地域で、子どもや家庭を支援する組織間で連携・協働し、子ども支援のネットワーク(生態系)をつくること目的に、そのモデルとなりうる6つの団体を採択し、支援しています。支援は3年間で、総額2億2600万円の資金的支援と、ETIC.と連携先のか

世界のどこかで語られるモノ・コトを自分の暮らしにする、探求アカデミー。

こんにちは。「新・夜市朝市」の編集スタッフ ヨコオです。 11月に「新・夜市朝市」の公式ウェブサイトがリニューアルしました。新しくオンラインで受けられる講座「暮らしの探求アカデミー」がスタートしますので、詳しくご紹介します。 【衣・食・住・遊】を探求するアカデミー この記事を読んでくださっている方は、オンラインマーケットにご参加いただいた方も多いと思います。 オンラインマーケットが「購買を通じて新しい価値感を見つける市場」だとしたら、新しくはじまるこのアカデミーは「見つけ

励ましのサイエンス 其の10 宮城治男さんの場合

1993年の設立以来、多くの社会起業家を輩出してきたNPO法人ETIC.。2021年6月、創立以来28年間代表を務めてきた宮城治男さんの退任の発表は各界に衝撃をもって受け止められました。多くの社会起業家を見守り、育ててきた宮城さんにとって「励まし」とは? そして退任の背景にあるものは? 励ましたり励まされた体験を思い出してみるのですが、どれか特定のエピソードというよりも、私が経営してきたETIC.という組織は、そもそもたくさんの人たちの励ましで成り立っていると感じます。