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しんどかった子育てと仕事の両立

絶対に、戻りたいなんて思うもんか。

床に散らばる金平糖を見て、唇を嚙み締めたことが忘れられない。
上の娘が4歳、下の息子が2歳の、ある朝のことだ。

朝ごはんを用意したけど、まったく食べず、
30分くらいあれこれやったけど、もう時間切れ。
(もうしょうがない、間に合わないから保育園行くしかない)
と、家のあちこちをバタバタ走り回って、ふと台所に戻ると、

子どもたちが、台所によじのぼって、
棚の上にあった金平糖を食べていた。

床に散乱する、七色のお星さま。まったく手のつけられてない食卓の味噌汁。まだ朝8時なのに、ずっと走り回ってすでにクタクタな自分の足。

すべてがやるせなくて、一気に頭に血がのぼり、
「何で朝ごはんは食べないのに、金平糖は食べるのか」
と、小さい子ども相手に怒った。

カッカ、カッカと頭に血がのぼった状態で、
保育園に子ども送り届けて一人家にもどり、仕事のPCを開いても、
「やっぱり、あんな言い方はなかったんじゃなか」とか、
ぐちぐちと自分の器の狭さを反省して、それもそれで辛かった。

仕事を終えて保育園に駆け込むように向かえば、
お迎えが最後で、子どもに泣かれた。
朝は、自分の器の狭さにへこんで、
夜は、自分の仕事の段取りの悪さにへこんだ。

その日、思ったのだ。
たまに、赤ちゃんの写真を見ながら「あのころが一番可愛かった」と、振り返る大人に出会うことがある。

でも、私は、10年後にたとえどんなに赤ちゃんの写真が可愛かったとしても、絶対にこのころに戻りたい、なんて思うもんか、と。

今、10年までは経ってないけれど、
いい感じに子どもたちも成長して、だいぶ手が離れてきた。
赤ちゃんの頃の写真は超絶可愛いけど、あの当時の大変さを思うと戻りたいとはやっぱり思えない。

親がしんどくなる子育てと仕事の両立を問い直す、というのはNPO法人求人記事のタイトル。

NPO法人ノーベルは、10年以上大阪で病児保育を行ってきた団体だ。2020年からは、病児保育だけでなく、子育てと仕事の両立を総合的サポートすべく、事業を広げていくらしい。

ノーベルのうたう「社会全体で子育てをする」がもっと浸透したら、
あの頃に戻りたいな、と思うお母さんが増えるかな。
そんな社会を一緒につくりたいな、と思う人がいたら、ノーベルのNPO広報、応募してみてほしいです。

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