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テーブルの上には、すっかり空になった深皿とスプーンが綺麗に並べられ置かれている。食事を…
暫くは穏やかな談笑の時間が続いた。そうして空が暗く始めた頃、ポムは窓の外をちらりと見て…
何とか全ての洗濯物を入れ終えたそのタイミングで、ぽつぽつと雨が降り出した。一度零れ落ち…
一人一人の顔を虐げるような目つきで眺めていたソンブルは、ある事に気がつくとそこではたと…
『プリキュア!エスポワールマジック! 』 四つの声が重なり、光るパクトに共鳴する。混ざ…
パクトを受け取ったまりあは、一瞬だけ瞳をうるませて下を向く。だが、すぐに顔を上げると、…
凛とした瞳が、正面からこちらを見つめている。その尋常で無い敵意に、モーヴェとソンブルは一瞬息を詰まらせた。 「なっ……まりあが、変身に成功した……!?」 「遂に5人、揃っちまった……。あいつにとって、『キュアソレイユ』は負担じゃなかったのか……?」 ビリビリと痺れるような空気が、離れたところにいるはずの二人にまで伝わってくる。だが、すぐそばにいるプリキュア達には、それは仲間の合図になるようだった。 「や、やったー!!キュアソレイユ!5人目のプリキュア……!」 「私た
スキホーダイがいた空間は、もはやただの更地となっていた。モーヴェは唇を噛みしめ、悔しげ…
雨足は強まり、空は暗くなる。地面に水滴が打ち付けられる音を聴きながら、レザンは必死で息…
睨み合いの冷戦。そのまま数分が経っただろうか、ソンブルは呆れたように踵を返すと、依然と…
「まずはお前を黙らせてやる!」 「っ……!」 ラメールに向かい剣を振るうソンブル。もう…
【シカタナイ、プリキュアタオスノサイユウセン、シカタナイ~! 】 悔しげな顔をしながら…
可能性を信じた時、必ずそこに光は生まれる。フルールを中心に、光の輪は少しずつ大きくなっ…
プリキュアがスキホーダイを浄化する瞬間を、ポムとレザンは屋敷の窓から眺めていた。 「プリキュアの、新しい力……」 「……あぁ、なんて強く、優しいんだろう」 敵を倒す為ではなく、浄化する為の力。陽だまりのようなその輝きは、レザンの脳裏に遠い昔の記憶を呼び起こさせた。 ───────────── 「おまえ、いっつも1人で本ばっか読んでてつまんなくねぇの?」 「だって……みんなの所には行きたくない。みんな、ぼくのこと、神様を見るような目で見るから。ぼくも普通がいいのに