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第5話Part15
スキホーダイがいた空間は、もはやただの更地となっていた。モーヴェは唇を噛みしめ、悔しげに眉を寄せる。
「なんですって!?改良を重ねたあたしのスキホーダイちゃんが、こんなに早く……? ちょっとソンブル!何をしているの!?さっさと後ろにいるあなたのスキホーダイちゃんを……って、いない……!?」
不意をつかれたようなモーヴェの声に、プリキュア達は、その時初めて、彼の姿が見えないことに気がついた。
「っ!モーヴェに気を取られてソンブルを見逃してた!ソンブルはどこ!?
「どこにもいません……!」
慌てふためく彼女達の中で、ラメールただ一人だけが、何かを悟ったように拳を握りしめていた。
「もしかして……! 皆! 私、レザンの所に行ってくる!」
そう言うが早いか、ラメールは屋敷に向かって踵を返した。