サス担!

サステナビリティに関する情報は日々どんどん出てきており、企業の担当者は情報を取捨選択す…

サス担!

サステナビリティに関する情報は日々どんどん出てきており、企業の担当者は情報を取捨選択することが必要です。 このnoteでは、サステナビリティ担当者の日々の業務に不可欠な情報を厳選して、わかりやすくお届けしています。

最近の記事

【レベル1】サステナビリティ基本方針の作り方

レベル1 制度対応&リスク回避を主な目的とする企業 には、下記のような業務があることを以前ご紹介しました。 □サステナビリティ基本方針策定(CGC) □気候変動関連の開示(CGC) □人的資本関連の開示(CGC、有価証券報告書) □ガバナンス、リスク管理、戦略、指標と目標の開示(有価証券報告書) □CDPへの回答 □SASB対応 この記事では、1つ目の □サステナビリティ基本方針策定(CGC) に関連するタスクを細かくご紹介します。 基本方針が必要なのは、コー

    • サステナビリティとは??自社の事業が環境、社会、人々に負担をかけずに、続けられること。

      サス担の目的は、「自社をよりサステナビリティにすること」です。 「サステナビリティ」は日本語にすると「持続可能性」と訳され、 これは「事業をずっと続けられる状態であること」を意味します。 サス担になったら、「自社はこのまま事業し続けられるのか?」を考えることになると思います。その時は、少し具体的に「環境、社会、人々」という3つの視点に分解してみます。 そして、自分が「もっとも危ないのでは?」と思うテーマが、会社が「重要」「マテリアリティ」として特定してテーマと合うか、確

      • このnoteについて

        このnoteでは、企業のサステナビリティ推進に不可欠な情報を、厳選して、 わかりやすくお届けしています。 数年前にはほとんどの企業に無かった「サステナビリティ担当部門」ですが、 今ではプライム上場企業を中心に、多くの企業が設置しています。 担当部門を設置する企業が増えたということは、それだけサステナビリティ関連業務が増えているということ。 日々の業務も大変なのに、進め方が定まっていない分野であるため、日々の情報収集も欠かせません。 サステナビリティに関する情報は、 ・

        • 自社はどこまでできている??プライム上場企業のサステナビリティ経営レベル別チェックリスト

          レベル1 制度対応&リスク回避を主な目的とする企業 □サステナビリティ基本方針策定(CGC) □気候変動関連の開示(CGC) □人的資本関連の開示(CGC、有価証券報告書) □ガバナンス、リスク管理、戦略、指標と目標の開示(有価証券報告書) □CDPへの回答 □SASB対応 この段階の企業は、まず制度対応として「コーポレート・ガバナンスコード」「有価証券報告書」での対応が求められます。 さらに、対応しないとそれが公表さるため、マイナスの評価につながりかねない「CDP」

        【レベル1】サステナビリティ基本方針の作り方

          100頁超えも珍しくないサスレポ。ポイントは、1.マテリアリティ、2.目標と実績、3.トップメッセージ

          サステナビリティレポートは、企業による環境や社会への影響に関する情報を開示する重要なツールです。 何か特定の情報がほしい場合は問題ありませんが、「その企業のサステナビリティ全般を理解したい」という時のおすすめは  1.マテリアリティ  2.目標と実績  3.トップメッセージ を読むことです。ここでは、それぞれのポイントを解説します。 1. マテリアリティ マテリアリティとは、企業が「経済的、環境的、社会的に重要」と認識するテーマです。 サスレポでは、企業が特に重要と

          100頁超えも珍しくないサスレポ。ポイントは、1.マテリアリティ、2.目標と実績、3.トップメッセージ

          サステナビリティ担当になったら、何をすべきか?まず自社の現状を知ろう!

          主な役割はこちらにまとめた通りですが、 サステナビリティ担当になってまずやるべきことには、下記があります。 1.現状把握のために自社のレポートを読む サステナビリティレポートは、企業が持続可能性に関する情報を開示する重要な文書です。自分の会社が出しているレポートを読むだけでなく、同業他社や業界をリードする企業のレポートやウェブサイトを読むこと、さらに関連するフレームワークや法律を知ることが重要です。 2.同業他社や業界をリードする企業のレポートやウェブサイトを読む

          サステナビリティ担当になったら、何をすべきか?まず自社の現状を知ろう!

          主なサステナビリティ開示ツールの整理

          近年、企業のサステナビリティへの関心が高まる中で、情報の開示がますます重視されています。 ここでは、主要なサステナビリティ開示ツールを整理し、それぞれの特徴について紹介します。 1. 統合報告書 統合報告書は、企業が財務情報とサステナビリティに関する情報を一元化して開示する報告書です。この報告書は、企業の経済的な側面だけでなく、環境や社会に対する影響や取り組みも含めて総合的に報告されます。 統合報告書は、サステナビリティを経営戦略と一体化させ、投資家など財務資本等の提供者

          主なサステナビリティ開示ツールの整理

          その「サステナビリティ基本方針」、古くなっていませんか?見直し・更新の方法

          2021年のコーポレート・ガバナンスコード改訂に対応して、 多くの企業がサステナビリティ基本方針を策定しました。 その時参考にした国際的な文書は、まだそのままでしょうか?? 2021年以降、サステナビリティ基本方針の策定の時に多くの企業が参考にした文書に下記のような改訂がありました。 改定内容を確認し、自社の方針や行動指針を見直す必要がないか検討しておきましょう。 経済団体連合会「企業行動憲章 実行の手引き」 2022年、実行の手引き部分が改訂されました。 序文では、

          その「サステナビリティ基本方針」、古くなっていませんか?見直し・更新の方法

          サステナビリティ戦略とは?開示すべき媒体と、策定・推進の手順

          サステナビリティ戦略とは? サステナビリティ戦略は、企業がサステナビリティ目標を達成し、競争力を維持・向上させるための計画やアプローチのことを指します。 ここでは、サステナビリティ戦略の開示が求められる媒体と、戦略策定の手順について紹介します。 1.開示が求められる媒体と主な開示基準 戦略の開示を求める情報開示基準には、下記があります。 統合報告書:IR統合報告フレームワーク サステナビリティレポート:IFRSサステナビリティ開示基準 有価証券報告書: 各フレ

          サステナビリティ戦略とは?開示すべき媒体と、策定・推進の手順

          情報開示フレームワークのリンク集

          サステナビリティ情報を開示するのに、 その内容を自社でいちから検討するのは大変です。 そこで便利なのがフレームワークです。 ここでは、各フレームワークへのリンクをまとめています。 ■サステナビリティレポート・サイト ・GRIスタンダード ・SASB ・WBCSD Reporting Matters ・企業内容等の開示に関する内閣府令等の一部を改正する内閣府令(有価証券報告書) ・コーポレート・ガバナンスコード ・IFRSサステナビリティ開示基準 ・ESRS欧州

          情報開示フレームワークのリンク集

          サステナビリティ担当者の、多忙な年間スケジュール

          サステナビリティ担当者の役割は主に  ①活動推進  ②情報開示  ③関係構築 の3つがあり、年間を通じてさまざまな活動を行います。 ここでは、サステナビリティ担当者の年間スケジュール例を紹介します。 各役割の具体的な内容はこちらで紹介しています。 4月 - 6月: 年間計画の策定と法定開示 新年度の最初の数ヶ月は、計画と戦略の策定、並行して前年度の評価と振り返りが中心となります。 また環境や従業員に関連する法定報告書の提出や、有価証券報告書でのサステナビリティ情報開示も

          サステナビリティ担当者の、多忙な年間スケジュール

          プライム上場企業サステナビリティ担当者、3つの重要な役割

          プライム上場企業のサステナビリティ担当の役割 近年、サステナビリティが経営においてますます重要視されるようになっています。特にプライム上場企業には、業界のリーダーとして、証券市場のリーダーとして、対応が求められています。 ここでは、上場企業のサステナビリティ担当者の重要な3つの役割である ①戦略・活動推進 ②情報開示 ③ステークホルダーとの関係構築 についてご紹介します。 1:戦略・活動推進 最も重要な役割は、企業のサステナビリティを推進することです。 これには、

          プライム上場企業サステナビリティ担当者、3つの重要な役割