「価値協創ガイダンス」は、ストーリーに使う!
価値協創ガイダンスは、何を開示せよと言っているのか
価値協創ガイダンスは、「企業固有の価値創造ストーリーを構築し、質の高い情報開示・対話につなげ るためのフレームワーク」として作成されました。
本ガイダンスは、「企業と投資家が互いの理解を深め、持続的な価値協創に向けた行動を促すこと」を目的としています。
ガイダンス自体は57ページに及びますが、開示せよとしているのは次の5項目のみです。
1.自社が大切にしている価値観と、重要課題
自社固有の価値観を示すとともに、これに基づき、どのような「重要課題」があるのか
2.価値観を実現するための、長期戦略
ー重要課題に沿った長期ビジョン
ー長期的な価値創造の基盤となるビジネスモデル
ー長期ビジョンを実現するためのリスクと機会
3.長期戦略を具体化するための実行戦略(中期経営計画など)
4.長期戦略や実行戦略によって、これまでに創出された成果と重要な成果指標
5.長期戦略や実行戦略を着実に実行するための仕組み・機能であるガバナンス
ガイダンスを使った、ストーリーの作り方
つながりがわかりやすいように言い換えると、下記のようになります。
①組織は何のために存在していて、何を大切にしているのか。:1価値観
②今後は何を目指していて、その実現にはどんな課題があるか:2長期戦略③その課題にどう対応しようとしているか:3実行戦略
④その結果はどうだったのか:4実績
⑤①~④のために、社内にどんな体制があるのか:5ガバナンス
ストーリーを目次におとしこむ方法
ストーリーができても、この順番通りに統合報告書をつくるわけではありません。
このストーリーを軸としながらも、
複数の事業部がある場合は、事業部紹介ページ、
主力商品がある場合は、商品紹介ページなど、
価値創造を伝えるのに必要な情報を用意します。
それらを含めて、統合報告書の目的である、
「短、中、長期の価値創造」が伝わりやすい
構成にします。