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サステナビリティ戦略とは?開示すべき媒体と、策定・推進の手順


サステナビリティ戦略とは?


サステナビリティ戦略は、企業がサステナビリティ目標を達成し、競争力を維持・向上させるための計画やアプローチのことを指します。
ここでは、サステナビリティ戦略の開示が求められる媒体と、戦略策定の手順について紹介します。

1.開示が求められる媒体と主な開示基準


戦略の開示を求める情報開示基準には、下記があります。

  • 統合報告書:IR統合報告フレームワーク

通常、統合報告書は次を特定する。
・ 組織の短、中、長期の戦略目標
・ それらの戦略目標を実現するための現在 又は今後の戦略
・ 戦略を実行するための資源配分計画
・ どのように短、中、長期の達成状況及びア ウトカムを測定するか。

  • サステナビリティレポート:IFRSサステナビリティ開示基準

戦略に関するサステナビリティ関連財務開示の目的は、一般目的財務報告書の利用者が、サ ステナビリティ関連のリスク及び機会を管理する企業の戦略を理解できるようにすることにある。

  • 有価証券報告書:

戦略(短期、中期及び長期にわたり連結会社の経営方針・経営戦略等に影響を与える可能性がある サステナビリティ関連のリスク及び機会に対処するための取組をいう。)

各フレームワークのリンクはこちら


2. 策定・推進の手順

  • 現状の把握: まず、企業の内部状況や外部環境を分析し、ビジョンを明確にします。これには、SWOT分析やPEST分析(政治、経済、社会、技術の要因)などを活用します。

  • 目標の設定: 次に、ビジョンを実現するための具体的な数値目標や成果指標を設定します。

  • 達成方法の決定: 目標を達成するための方法を決めます。これが戦略の最も重要な部分です。企業の強みを活かし、環境・社会的な価値を創造し、市場の機会に対処し、競合他社との差別化を図ることを目指します。

  • 実行と評価: 最後に、策定した戦略を実行し、定期的に評価・修正を行います。戦略は動的なものであり、環境の変化や市場の変化に伴って、適宜変更する必要があります。

サステナビリティ戦略は、企業のサステナビリティ推進に不可欠です。適切な戦略を策定、実行・評価し、各媒体で開示していくことで、ステークホルダーとの関係も構築していくことができます。

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