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書くではなく、伝えたいが大事。

前回につづき、「書く力」について。

よく書けると売れるは別物だと聞きますが
自分もよく言っていることなので、
その違いは一体なんなんだ?
について簡単な所見の一端を述べてみたい。

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シンプルに一番納得するのは、
誰が書いているのか?になる。

これは説明するまでもないでしょうし、
これをはなから言われてしまえば
元もこうもなくなるという声が聞こえてきそう
ですよね。

でも、有名人であったり、
ファンが多い一般人も、
はじめはみんな無名からスタートしています。

*

大切なことは、
これもシンプルなわけですが、
自分の一番の強み、
つまり、好きの絶対値が高いもの、
のめり込むくらい好きなものを書きましょう

ということ。

書くという目的は、
誰かに読んでもらうというひとつの目標がある
わけで、読んでもらうには、
書くという意識ではなく、伝えたい!
という意識に変えなければなりません。


そして好きなもの以上に熱量高く、
文字に汗を感じるくらい気持ちをのせて
書けるものはないでしょう。
読者は書き手の熱量、
体温に突き動かされるからです。


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出版、とくに編集者がよく言う言葉に、
「自分の言葉を持ちなさい」
というのがありますが、

べつに何か普通の人が使わない
特別な言葉を持て!というのではなく、

その本意は、好きの絶対値の高い、
あなただからこそ書ける最大の強みで
書きなさいに等しいわけです。


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もちろん語彙力や表現力があってこしたことは
ありませんが、好きだからのめり込むわけで、
のめり込むからわかる知識、感じたこと、
体験できたことがあるはずなんです。

趣味だってなんだっていい。

うちの会社に、書くことに対して
強いプレッシャーがある社員がいるんですが、
書くことに苦手意識をもつ人は、
何を伝えたいかではなく、何を書いてよいか
という思考にハマっているように見えます。

人から言われなくても伝えたくなるものを、
気持ちをフルパワーにして文字に載せて
書けばよいだけです。

そんな人はえてして、〇〇とは△△なんです!

と、みんながわかる△△の言葉に変換して
伝えることができるもの。
その△△があなたの言葉になる。

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こんまりさんが、
「片づけはマインドが9割です!」
と言い、齋藤孝さんが、
「雑談は中身がないことに意味がある!」
と言ったように、

その世界にのめり込んで、
体験してきたからこそ言える言葉があります。


そして、のめり込んで見つけた、
自分が感じたそのものの本質を、
先程の〇〇とは△△だに変換したとき、
意外にも人生の本質だったり、
誰もが大切にすべき何かに繋がったり
するんです。

僕が出版とは△△だと書くとしたら、
出版とは公に恥をさらけ出すことだ!
になるわけで、
この恥をさらけ出すというキーワードは、
人生や生き方に通じるみたいなイメージです。

*

ですから、何かを書くはめになった場合も、
初めて出版する方も、自分の最大の強みで書く
という意識を持ってほしいと思います。

そして、そこから生まれた文章だったり、
言葉には必ず、それが生まれ出たあなたの
体験、思い、つまりストーリーがあるはずです。

あなたにしか言えない言葉を言い切った後に、
そのストーリーを書けば、読者は共感したり、
納得したりして、その人の価値観にはまれば
ファンになるわけですから。



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