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余談。これからのSNS。ファンのつくり方。

初めての出版は売りに走らない方がよい。

本は売れてなんぼの世界だ。
増刷してほしいし、
ベストセラーにもなってほしい。
当たり前だけど。


だけど、だ。



当たり前なことを当たり前に、
誠実にやるってことができないのも
人の欲なのかもしれない。

その当たり前とは、
きちんと届けたい人に届ける本を作る
ってことなんじゃないか。

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時代はあきらかにコミュニティの世界になってきたし、コミュニケーションの場、分かり合える場、モノやカネではなく互いに必要とされたいといった、過度な承認欲求の時代のピークに差し掛かっているように思う。

承認されるためには、その受け皿が必要になる。そして身近に感じる場、人。
届きそうだけど、届かない微妙な間隔も大切だ。

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とくに、これから社会を牽引していくミレニアル世代と、それ以前に生まれた若者は、しかるべき社会の常識が崩れた中で育ってきているため、しがみつくべき前提がない。だから自由に発想できるし、こうあるべき論がないと言える。価値観がより多様化していくだろう。

つまり、多様化すればするほど承認欲求の受け皿もたくさん生まれてくるわけだ。比例して必要とされるコミュニティも更にたくさん増えていく。

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今まで価値観の多様化に合わせてたくさんのコミュニティの場が誕生し、SNSもたくさん生まれ、選ぶ側、視聴する側の選択肢も広がってきた。

そろそろ色々なものに手を出すことに飽きがきて、エンタメ的な、面白ければいいコンテンツは永久不滅かもしれないけれど、きちんと承認欲求を満たしてくれたり、成長させてくれたりするコンテンツを絞り込む時期にきていると見ている。

だからこそ、下手に人気を得よう、売れようとしてバズることばかり考えたり、フォロワーを増やそうとしたりして、自分の価値観を分かってくれる人や分かり合える人じゃない人を一時的に増やしてしまえば、ストレスを高める結果になるし、バズった後やフォロワーが増えた後に評価が下がり、見にきてくれる人の率も下がり続けていく。

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いま、YouTubeにしてもInstagramにしても、チャンネル登録者やフォロワー数は多いけど、ある時期から伸びなくなった、モノが売れなくなった現象が目立ってきているのも、頷ける気がする。

つまり、ちゃんと届けたい人に届く発信、本で言えばきちんとあなたの強みとらしさをもって、誠実に相手のためを思って書いていく人だけが最終的に上手くいく時代に益々なっていくのではないだろうか。ビジネスとしてきちんと成り立たせたい人ならば尚更だ。

自分に合った、自分を必要とする人だけにきちんと誠実に向き合って発信したり、書いたりする人が最終的に上手くいく時代になっていくのではと。

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バズらせることが決して悪いわけじゃないし、フォロワーを一気に増やすことも悪いわけではない。ただ、何のためにそうするのかをきちんと客観視して、目的をきちんと持ちながら書いたり、発信していかないと、あなたが求めるコミュニケーションやコミュニティにはならないのではないか。

もうすでに、SNSは単なる拡散の時代から、きちんとしたコミュニティづくりの時代にきていると思うんです。

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