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大逆転!人生・感動物語。vol.2

壮絶な人生を歩んだ先輩の
大逆転ストーリーを耳にしたとき、
人はいつでも人生を変えられることや、
人生を変えた人の背景には、
必ず誰かの真剣な励まし、
慈愛が隠されていることを知りました。

ーーー

手足が動かない障害を抱えて生まれた人がいる。

ある日、突然の事件が彼を襲った。

まだ幼い彼一人を残して、親がいなくなった。

数日の間、はいつくばりながら庭に身を乗り出し、草を食べて命をつないだ。
そして、彼に奇跡の手が差し伸べられる。
全てのドラマはここから始まる。

偶然通りかかった夫人に見つけられ、
奇跡的に命を救われた。

それからというもの、
彼は親を知らずに育った。
大人になればなるほど、
両親への憎しみが増した。

もし、見つけたら復讐してやるんだ!

そんな彼に、また重い悲劇が襲った。
末期の癌を宣告されたのだ。
もう死が目前だった。

復讐せずに死ぬなんて!!

悔し涙と悲しみの涙にあけくれた。
拳を強く握りしめたくても力が入らない…

そんな彼に人生を変える出会いがあった。
生きる希望をその人は送ってくれた。

彼は誓った。
「親に復讐するまで生きてやる!」

そして、毎日毎日、弱気になる自分の心と、
癌に蝕まれる身体と戦い続けた。壮絶だった。

親兄弟でもない他人が、何度も彼を励ました。
一緒に泣いてくれた。
一緒に前に進む勇気を与えてくれた。

その励ましと、彼の強い生き抜く執念に満ちた
生命力が奇跡を起こし、癌を克服するに至る。

その体験が彼の人生を劇的に変えた。
あれほど憎み、復讐を誓った両親に
なぜか、心から会いたくなった。

苦しみ抜いて、生き抜いて、
人の優しさに触れ、
絶望から希望を生み出した自分という存在。

「俺は生きている!」
「俺は生かされている!」


涙がとめどなく流れた。

もし、僕がこの世に生まれていなければ、
こんな喜びを知ることがなかった。

死への恐怖と生きる喜び。

親に捨てられ、草をはみ、癌になり、
死を覚悟した彼に残された、
たった一つの思い。

それは、「感謝」の気持ちだった。

親に会いたい。
何がなんでも会わなければならない。
それは、かつて抱いていた憎しみからくる
復讐のためではなくなっていた。

僕を産んでくれた両親への感謝。
「ありがとう」を伝えたいと。

ーーー

生き抜くきっかけは復讐だったかもしれない。
なぜ俺がこんな目に遭わなければならないのか!!なぜなんだ!!

もがき抜いた。
そのたびに、彼を見捨てることなく励まし続けてくれた夫人をはじめ、まわりの人たち。

人は苦しみや悲しみから後退したとき、
さらにこれでもか!!
という不幸が理不尽なくらいに降ってくる。
影が身にそうが如く、
逃げても逃げてもつきまとってくる。

しかし、負けない!と腹をくくり、
悩むことを捨て去り前を向き始めると、
不幸の波はおだやかさを取り戻し、
自らの力で運命を塗り替える。

そして、必ず助けてくれる人たちが現れる。

運とはいきつくところ、
必ず人が運んでくるものだ。


自分も色々体験したからわかってくる。
いま改めて思うことがあります。

「あー、このときのために、この人のために、
あの苦しみがあったのか」
と。

苦しみを乗り越え、
その体験を他者のために活かすとき、
人は大逆転の人生を歩み出すことを。

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