【お茶の科学】緑茶と紅茶は何がちがう?~種類と製法の知られざる世界~
みなさんはお茶を飲んでいますか?
だれもが知ってるお茶ですが、緑茶やほうじ茶、玉露、紅茶など、その違いを説明できる人はそれほど多くないと思います。
実はこのお茶の分類は非常に奥が深く、日本人なら知っているとちょっと物知りになった気分になれます。
ということで、今回はお茶の分類について紹介してみます。
お茶とは
お茶を知らない人はいないと思いますが、あまりに生活になじみ過ぎていて、いったいどこから来たのか?どうやってあの飲料になるのかは分からないですよね。ここでは、そんな私たちの生活に溶け込んだお茶について深堀していきます。
もともとお茶はツバキかツバキ族のカメリア・シネンシス(通称チャノキ)の葉や茎からお湯や水に成分を抽出したものです。
お茶が茶葉からできていることを知っている人は多いと思いますが、チャノキを見たことがある人は少ないかもしれませんね。
日本では静岡のお茶が有名ですが、その原産地は原産はインド、ベトナム、中国雲南省辺りと考えられています。ただ正確な原産地は今のところ明確にはなっていないようですね。
そして見た目はツバキ科というだけあって、つるっとした表面を持つきれいな緑色をした葉っぱです。私たちの家庭に届くころには粉砕された茶葉になっているので、そのもとの姿というのは少し新鮮です。
この新芽の先を摘み取って加工していくことで、私たちの知っているお茶が出来上がります。
次にお茶の分類について見ていきましょう。
お茶の分類
お茶を大きく分けると3種類になります、
不発酵茶(緑茶)
半発酵茶(烏龍茶)
発酵茶(紅茶)
どれもなじみの深いお茶ですが、実は同じ茶葉を使っているんです。この分類からもわかるように同じ茶葉に対して異なる加工法を用いることで味を変えているというのは驚きですね。
名前からもわかるように、緑茶と紅茶はそもそもの色が違いますよね。この違いも実は発酵に関わっています。
ここで注意しておきたいのが”発酵”という言葉についてです。科学的に発酵とは微生物の働きによって有機物質が分解されることです。それに対してお茶における発酵は酵素によって茶葉の成分が酸化することを指します。
この茶葉の発酵により緑色の成分である葉緑素(クロロフィル)が酸化し、褐色の色になります。そのため、緑茶は緑で、ウーロン茶は茶色、紅茶が濃い褐色になっているんですね。
そして茶葉はもともと酵素を持っているため、そのまま置いておくと酸化が始まってしまいます。そこで茶葉の発酵(酸化)が始まる前に、蒸気で酵素の働きを止めているのが緑茶というわけです。
ちなみに、菌を使って発酵したものを後発酵茶と呼ぶらしく、こちらがプーアル茶になります。こちらは菌を使っているので正真正銘の発酵ですね。
最後に
最近、CRAFT BREW TEAと呼ばれる高級茶を買ってみたんですが、これが本当においしくてびっくりしました。
美味しいお茶って何なんだ?と思って飲み始めましたが、後味にうまみがガツンと来るタイプで正直これが本物のお茶か!となったぐらいです。味自体は違うんですが、出汁のうまみを感じてる感覚になります。
そんなこんなでちょっとお茶に興味を持ってしまい、調べてみると次から次へと面白い情報が出てくるので、今回まとめてみました。
意外と聞きなれたお茶の種類が登場しますが、それぞれどんな関係にあるのかがわかると面白いですよね。
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