【1分で読めるミニ記事】ワインの結晶
みなさんはワインの結晶を見たことがあるでしょうか
ワインのコルクをあけたとき、稀にその裏側に石のような塊がくっついていることがあるそうです。
今回はそんあワインをはじめとするお酒からできる結晶について紹介したいと思います。
お酒の結晶
このお酒の結晶を酒石といいます。石はたいてい結晶であることが多いので、その名の通り酒の結晶ですね。
化学を勉強したことがある人は酒石酸という言葉を聞いたことがあるかもしれません。私も名前だけは知っていましが、これが酒の結晶に関係すると知って驚きです。
この酒石は、ブドウ由来の有機成分がボトル中のミネラルとくっついてできた結晶です。ワインの結晶である酒石はボトル中でキラキラと見えることもあるようです。
温度が低いところで保管されていたり、長期間保存されているようなワインでは顕著に酒石が現れます。これは一般的な結晶のでき方と同じですね。
酒石の正体
酒石といっても科学的にはどんな物質なのでしょうか
一般的に酒石とは、酒石酸とカリウムやナトリウムが反応してできた物質です。その1つには酒石酸水素カリウムがあります。
酒石は食べれるの?
この酒石ですが、無害だそうです。もともワインなどのお酒の成分が形を変えたものなので、有害な成分はありません。
残念ながら、食感がざらざらして、苦くておいしくないようなので食べるのはお勧めしませんが、食べてしまっても心配する必要はありません。
この酒石同様に、ワインの中に現れるモヤモヤした沈殿物を澱(オリ)といいますが、こちらもワイン由来の成分で出ているので体に害はないみたいです。
酒造メーカーによっては、これら酒石や澱(オリ)をを取り除いて出荷するケースもあるようです。しかし、この酒石はワインのボトル内の成分を調整する機能もあるようなので、除去してしまうと微生物に対する耐性が弱くなったり、味や風味が落ちてしまうなど、品質を悪くしてしまう恐れがあります。
バーなどでワインをデキャンタに移し替える作業は、飲む直前に酒石や澱(オリ)を取り除く意味があるようです。
ちなみにお酒の結晶をアートにしている人もいます。石っぽさはないですがとってもきれいなので、是非ご覧ください。
最後に
今回はワインをはじめとしたお酒の結晶について紹介しました。
私たちの身の回りには多くの結晶がありますが、私たちが普段飲むお酒もまた結晶になるんですね。
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