ERWIT|アーウィット

東京都多摩市へ上京したばかりの27歳、無職、独身シンガーソングライターのエッセイ。

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東京都多摩市へ上京したばかりの27歳、無職、独身シンガーソングライターのエッセイ。

    最近の記事

    #10|上京から3ヶ月、遂にバイトを始める

    東京に上京して、3ヶ月が経とうとしている。 ここまで貯金を切り崩し、気楽に制作をしてきたわけだが、このままでは新しい楽器や機材が買えない。 生活すらままならい。 ということで、27歳・無職・恋人なし 遂に、アルバイトをする決断をした! 3ヶ月も働いていないと、バイトをするだけで大イベントである。 どんなバイトに決まったのかは後ほど話すとして、今回はこれまでに経験したバイトについてお話しよう。 高校1年生:個人経営の居酒屋 初めてのバイトは、実家の近くにある個人経

      • #9|『聲の形』とポスト・クラシカル

        アルバム制作に向けて新曲を作っているのだが、なかなかに難航している。 頭でイメージしているモノと自分の中から出てくるモノが合致しない、という悩みは制作に励む者なら誰しもが一度はぶち当たる壁だろう。 ま、とにかくトライアンドエラーして、頭と手を擦り合わせていくしかないんだけどね。 ということで、気分転換に『聲の形』というアニメーション映画を今更ながら観てみた。 大学院時代に住んでいた岐阜県大垣市が舞台になっているということで、ほんとに何気なく。 観始めて数分経った頃

        • #8|"雪の知らせ"生誕秘話

          先日、"雪の知らせ"という曲を配信リリースした。 今回、冬の空気感や木造建築の響きを存分に取り入れたかったため、「全パート、一軒家の階段にて録音する」という少し変わったレコーディング方法にチャレンジした。 ホットハーブティー片手にガタガタ震えながら歌録りをしたのも、今となっては良い思い出である。 素朴で、冷たいながらも温かい。そんな空気感が微かにでも伝わったら嬉しい。 さて、この曲が出来上がったきっかけについてお話ししようかな。 3年くらい前のこと。 ビジネスホテ

          • #7|逃げた先に見つけたもの

            明けましておめでとうございます! "Novo Amor"を聴きながら、はちゃめちゃに清々しい新年を送っているERWITです。 今年の抱負は「温故知新!」 これまで聴いてきた音楽や古き良きサウンドに、2022年の風をどう取り入れるか。ということで、さっそく新たな機材を買いまくっている。 もちろん分割払いで……。 無職生活もそろそろヤバいような気がしてきた。 焦り始めた僕は、ついにバイト募集を眺めた。 が、そういう時に限って制作欲が湧いて、ギターを手に取ってしまう。

            #6|思っているほど強くもないし、弱くもない

            僕は極めてポジティブな人間である。 同時に、極めてネガティブな人間でもある。 調子の良い時は「世界よ、俺を見ろ!」と心の中で叫び散らかし、それが身体にまで溢れ出し、手足が勝手に動き出してしまう。 一方で調子の悪い時は「誰も僕に構わないでくれ」と心の中で呟き、六畳一間に縮こまり、全くといっていいほど身動きが取れなくなる。 この1週間ネガティブに犯され、SNSすらろくに開けなかった。 が、引きこもり生活と"Ethan Grusuka"のEPのおかげで、スーパーへ買い物に

            #5|僕らの心はずっと少年まま

            先日、ERWITのミュージックビデオを出掛けてくれている写真家、澤平桂志くんが遊びに来た。 せっかくなのでミュージックビデオも貼っておこう。 遊びにというか、現在2人で受け持っている仕事があって、その制作ついでか。 もともと桂志くんは大学の先輩で、今もなお僕が信頼している数少ないクリエーターだ。 2人で案を出し合い、散歩して、写真をプリントして、散歩して、家の床に座り込み写真のレイアウトして、散歩して、と大学時代のグループ制作そのものだった。 僕はサウンド・インスタ

            曲のカバーについて / The Grass Is Blue

            数時間前に "Gordi" が新曲をアップした。 "Gordi" らしくない歌メロだな、と思い調べてみると、"Dolly Parton" が1999年に発表した曲のカバーだということが分かった。 22年越しのカバー。 "Gordi" の再解釈に胸が躍った。 本家 "Dolly Parton" がフォーキーで「温かい」サウンドであるのに対し、"Gordi" のアレンジは実に彼女らしく「冷たい」。 ピアノを基調とした素朴なサウンド、どこまでも広がる柔らかいリバーブ、さりげ

            #4|創造病に恋は難しい

            ここ数日、作曲が良い感じに進んでいる。 曲調やコード進行を決め、重要な部分の歌メロを定め、構成を考える。 真っ白なキャンバスに落書きをしているようなイメージだ。どんな色を乗せようか、どんな道具を使って、どんな質感にしようか、あらゆる想像を膨らませる。 休憩には "Phoebe Bridgers" を聴く。贅沢な時間。 そんなワクワクした時間とは裏腹に、生活はどんどん荒んでいく。 昼夜は逆転し、風呂は2日に1回、食事はパスタとレトルトカレーを交互に食し、外出先はコンビ

            #3|駆け出し音楽家、上京から2週間

            前回、上京してから1週間しか経っていないと話したが、手帳を見返して気が付いた。 どうやら、もうすぐ2週間になるらしい。 無職で恋人もいないのに、普段何をしているんだ、と気になる方もいらっしゃるだろう。(誰か気になるといってくれ!) ということで、今回は僕が上京してから約2週間、どんな生活を送っていたのかを話そうと思う。(誰か大袈裟に拍手をしてくれ!) 今回は少しばかり長くなってしまうかも......。 1日目〜2日目 荷解きと買い出しをしていたら、いつの間にか時間

            #2|早くも騒音の苦情!?

            非常にマズイことになった。 今朝、こんなメールが届いていた。 「深夜におきまして、ギターの音や歌声が聴こえて眠れない、と近隣住民より苦情が入っております。今後は留意下さいますよう、どうぞ宜しくお願い致します。」 完全に前回のフラグを回収してしまった。 今朝のゴミ出しは、抜き足差し足忍び足の泥棒状態だった。 もう遅いのは分かっている。ただ、泥棒みたいになっちゃうくらい反省しております、という誠意をご覧いただきたかったのである。 昨日、就寝前にチャイティーラテをちびち

            #1|無職、恋人なし、27歳で上京!?

            2021年11月1日 僕は生まれ育った愛知県を巣立ち、東京へと上京した。 大都会東京、と言うには程遠い、東京都多摩市に。 見渡す限り老人しかいない。たまに見かける若いのといえば、小学生とか園児とか。 何故こんなへんぴな街に引っ越して来たのかというと、自然が多くて、静かで、家賃が安く、色々お得に感じられたからである。 あと、奈良美智さん(美術作家)が、作品制作に専念するために栄えている場所には近づかないようにしている、的なことを何かのインタビューで言っていたような言っ

            唄、あるいは記憶の記録 Part1

            君は音楽を通じて、誰に何を届けたいの? ライブハウスの胡散臭い大人達が若いバンドマンに打ち立てる問いランキング1位。 というのは冗談だが、そんな質問に頭を抱えた友人が、僕にも訊いてきた。 自分が音楽を通じて何を届けたいか、確かにパッと答えられない。でも、パッと答えられるような人は、なんだか胡散臭い気もする。「皆んなに元気と勇気を......!」なんて鼻の穴を大きく膨らませながら言われたら、フッと笑ってしまう。いや、トータス松本さんがピースしながら満面の笑みで言っていたと

            冬、あるいは人肌恋しさの正体

            2021年10月19日 今朝、ガタガタ震えながら起きた。 今年も冬がやってきた模様。 僕は冬が好きだ。 楽しかったことも、悲しかったことも、憎らしいほど綺麗に残っている。 それを観て少し寂しくなる。 なんで冬が好きなのかを考えてみた。 汗をかかないからか、空気が澄んでいるからか、お洒落のバリエーションが増えるからか、どれもそうだけど、そうではない。 深夜1時、キッチンの薄暗い照明を点け、インスタントラーメンを作っている。麺とスープだけの何ともみすぼらしい、まる