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■7月9日 歌会に参加しました

今日は午後から生まれて初めて「歌会」に参加しました。

以前、岡本真帆さんの第一歌集『水上バス浅草行き』を読んだとき、「短歌を詠みたい」という衝動が生まれたのを覚えています。まだ、ほんのりと淡くて、掴むにはふわふわとしたものではありましたが、それでもそれは確実に生まれたのです。

ですが、どれほどまとめようとしても、三十一文字に収めることはできませんでした。私の思考が、どちらかというと理屈っぽく、微に入り細を穿ち説明しきろうとする方向のものであることが大きな理由のひとつでしょう。また、私の情緒に「詩が足りない」ということもありましょう。

何より、「短歌のつくり方」を知らないのが致命傷でした。

そのため、アタマのなかで、何度も作歌にトライしては欠片が零れ落ち、着地し損ねることが続きました。あまりの出来なさ加減―完成させることができない悲壮感から、私は一旦、短歌をつくることを止めました。「あ、私には無理だ」と、自分のなかの衝動に蓋をし、諦めようとしたのです。

そのまま時間は過ぎました。たまに、思い出したように歌集を開く。そのくらいで自分のなかの衝動に折り合いをつけようとしていたのです。

そんなある日、というか、約一週間前のこと。何気なくTwitterを眺めていたら、岡本真帆さんが丸山るいさんと一緒に名古屋にいらっしゃるとのtweetが流れてきました。

「へぇ、いらっしゃるんだ♡」と少しミーハー気分も交えつつ思っていたところに、「岡本真帆さんと丸山るいさんとご一緒に歌会開催」との報が飛び込んできたのです。

「へっ?!」

もちろん、私は歌会など参加したことはありません。だって、短歌を詠みきることができないんですから、そんな敷居の高そうな場所に行く発想など浮かぶべくもありません。

また、漫画『ほしとんで』を読んでいたので、おそらく歌会も句会と同じような進み方をするだろうとは思っていましたが、それ以上の知識を持つはずもなく。言い換えれば、短歌に関しても、歌会に関しても、超絶ど素人がココにいるわけです。

それでも。ナニゴトも勢いだけで押し切る私ですから、躊躇なく申し込みました。

「歌会参加したいです」

すると、すぐさまOKのお返事が! 「きゃ~! 憧れの人と会える!と狂喜乱舞!……したのも束の間、そこに「明後日までに一首詠んで送ってください」と付け加えられていたのです。それを見て、「sdfghjkl;:?!」…とりあえず、変な声が出たのでした。

・ ・ ・

そんな紆余曲折のもと、今日は歌会当日。朝から落ち着かない気分で、原稿をやっつけつつ、午後会場へ向かいました。

行くと、机上にはみなさんが持ち寄ったと思しきお菓子が。「あ…手土産…」と落ち込みかけましたが、とりあえず超絶ど素人であるということで自他共にお許しいただくことに。

定刻になり、会は穏やかに始まりました、自己紹介から、選、評、作者発表まで。今回は12人の参加でしたから、間に休憩も挟み、おそらく長丁場な歌会となりました。

「選」は提出された短歌から良いと思うものを選ぶこと、「評」は短歌を一つずつ皆で味わい、その味わい深さや過程を言語化していくこと、です。

「評」が純粋におもしろかったです。この人はココに拘って読むんだ、とか。その語からここまで引っ張るんだ、とか。その発想はなかった、とか。評されている短歌自体の持つ世界が拡がるだけでなく、評をしている私たちの視野もぐんにゃりとカタチを変えてく感覚がありました。

私自身、日常的には「ひとり」で仕事をしています。社会人になってからのほとんどの時間は「ひとり」です。そのため、「人から影響を受ける」という経験が人よりもずっと乏しいのです。

もちろん、無自覚な部分は人から受けた影響でほぼほぼ出来上がっています。しかし、それを自分から積極的に自覚的に作用されに行くということはほとんどせずにここまで来たのです。

だからこそ、今回参加した歌会はとても新鮮でした。うん、ほんとにおもしろかった。

その意味でも参加してよかったですし、なにより憧れの岡本真帆さんにお目に掛かれたのは幸せ以外ナニモノでもなかったです。丸山るいさんの穏やかな評も大好きでしたし♬

そして、短歌をがんばってやってみようと思えたのも、大きな収穫でした。あ、一応提出はできたんです(笑)生まれて初めて、三十一文字に収めました。えぇ、収めただけで終わりましたが(てへぺろ)。

兎にも角にも、やりたいと思ったことは躊躇なくやってみること。四の五の言わずに、とりあえず飛び込んでみること。人から影響を受けることに恐れを抱かないこと。細かいことは後から考えたり、考えず勢いで押し切ったりすればいい。そんなふうに、この夏は過ごしていこうかと思っています。

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*今回の記事にあたって、こちらのnoteを参考にさせていただきました。ありがとうございます!

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今日もここまで読んでいただき
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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