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その文章の存在証明ができる編集をしているか

情報誌の編集をやっていると、商品の販売ページなんかを見ていて職業病的にムズムズしてしまうことがあります。

それは、情報の整理のしかた

明らかに重複してる…順番おかしい…みたいなことがあるとああっ…!!ってなっちゃうのです。

超雑ですが例をあげて考えてみると…
1)アンティーク風の可愛いデザインです
2)コンパクトなのに充実の機能!
3)可愛くなりたい女の子のためのアイテム
4)小さくて持ち運びやすい

まず、1と3は「女の子向けだよ」という情報が被っており、3は「女の子向け」以上の情報がないので1だけに絞るか、3のどういうポイントが女の子向けなのかを伝えないと役割不足です。

あとは2と4も完全に被ってますね。2の機能を具体的に書いたほうが無駄がない。そして、順番も4を先にして2の機能訴求をしたほうが「小さいんだ→あっでも機能はすごいみたい」という風にスッと入ってくると思います。

みたいな…!

これを避けるには3ステップ踏めば良いと思っていて

1)最初に情報を書き出して、俯瞰して見る・整理する
2)書き始める前に「それぞれの位置で伝える役割・文字量」を決める
3)書いた後に2と差分がないか、あるならそれで良いか確認する

です。

結果的に、なんでこの位置にこの情報がこの文字量で存在しているのか?がちゃんと自分なりに説明できるはずです。

ちなみに雑誌の編集になるとこれを文字の強弱(大小・フォント)・写真・色含めてやりますが、すべて説明可能であるべきだと思っています。

※雑誌は目の動線が奔放なので、このあたりがしっかり設計されていないと読者が読む順番間違えたり、情報にたどり着けないという悲惨な結末を迎えるのです…。

せっかく書く文章、ちゃんと一文一文の存在理由を証明してあげられるのが良き編集者なのだろうと思っています。

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