【サスティナブルビジネス】始めるのに遅いことはない
サスティナブルやSDGs、エシカルについての意味や知識への関心。
私が意識し、関心を持ち始めたのは、正直とても遅かったと思います。
SDGsは2015年に決議され、既に5年以上経過しています。
アパレル業界は世界で2番目の環境汚染産業と言われていたのにも関わらず、長年ファッション業界にいた私は、すぐに動き出しませんでした。
しかし、近年サスティナブルや、SDGsについて様々な企業、ブランドが取り組みを始め、意識せずにはいられなくなりました。
このままSDGsやサスティナブルに無知なままだと
ファッションの世界から遅れを取るとも思いました。
■サスティナブルを意識しなかった理由
①消費者のニーズが薄い
私は当時からラグジュアリーファッションを扱う実店舗で働いていました。
お店に通うお客様にサスティナブルを意識しているお客様は、目立っていらっしゃいませんでした。
目の前のお客様のニーズが無かった為に、考える必要がなかった。
②ファッションは『悪』が、怖かった
大好きな服の世界。ファッションに関する映画を観る事も好きでした。
2015年当時、会社では中堅で、夢を抱きながら服の販売の仕事をバリバリしていた頃でした。
そんな時に出会った映画が、この映画です。
ミニシアターへ観に行きました。
この映画は、当時の私にとっては、非常にショッキングで、目を瞑りたくなるような内容でした。
同時に、ファッションを悪者にしようと、している内容(本当は全く違うのですが)思えてしまい、
“怖い”と感じたことを覚えています。
また、ファッションを『悪』とし、楽しむ事を許されなくなるのではないか。とも感じました。
視聴後にトークセッションもあり、数名が登壇し、この映画について語っていました。
そのトークを聞いていても、ファッションを特に好きではない方々が、とにかく服を買う事を控えようと訴えていたように感じました。
当時の私は、ファッションの抱える現実と課題に全く向き合えていませんでした。
今改めてこの映画を観たらきっと違う気づきがあるはずです。
■サスティナブルについて関心を強めたきっかけ
①消費者からの声
「毎年毎シーズン洋服を購入しているものの、結局全て着切れず、ずっと着ていない服が、家にたくさんある。捨てるのも売るのも自分だと面倒で。」という会話をお客様としているセールスがいました。
この会話をきっかけに、店舗を通じてお客様からお預かりした不要な服をリサイクル(買取/引取り)が出来ないか検討した時期がありました。
既に伊勢丹さんでは実施していたサービスで、
とても良い取り組みだと感じていました。
このようにお客様の声から、お客様のストレスを軽減する為に、企業として出来るサービスを考え始めるようになってから、様々なサスティナブルな取組みを調べ、知るようになりました。
②動物搾取の問題
動物の恩恵を大きく受けているファッション。
今ではヴィーガンファッションという動物由来の原料を使用しないファッションなどもよく耳にする様になりました。
過去の記事には『生きたまま毛皮を剥ぐ』、『ミュールジングの実態』『飼育状況が悲惨』など、様々な記事を目にします。
このような記事を読み続けると、ただファッションが好き。とだけを言ってはいられなくなりました。
何も知らないままリアルファーを身につける自分を“恥ずかしい”と感じました。
自分が持つこのファーは、
一体どの様に作られたのだろう。と
③ファッションが好きだからこそ
ファッションが好きならば、
知らなくてはいけない。学ばなければいけない。
と単純に思いました。
課題を挙げればたくさんあります。
労働環境
生態系の悪影響
大量生産大量消費
動物福祉
環境汚染
ゴミ問題
など...
自分が出来ることから、すぐに始めたい。
貢献できる事はすぐに進めたい。
その為にも、常に情報をアップデートしていきたい。
■サスティナブルビジネスは、気づいた時がスタート
冒頭で、私はサスティナブルへ意識が遅かったと記しました。
SDGsが掲げられた時から、すぐに環境問題に取り組み始めた方や、それ以前から環境負荷や動物搾取、労働環境の課題に取り組んでいる方がたくさんいらっしゃる事を知りました。
たくさんの方の意見や取組みを見て、
私にも何か出来ることはないか。と考えるようになりました。
今までサスティナブルに対して課題や取組みを発信されて来た方々がいたからこそ、私もサスティナブルやエシカルの大切さに気づく事が出来、関心を高める事が出来ました。
そのように発信をし続けている方達に感謝をしたい。
サスティナブルビジネスとは、誰かを出し抜くのではなく、地球全体の課題を、一人一人がいかに自分事として捉え、一緒に実行に移していくか。
気づいた時、知った時がスタートなのだと思います。
遅すぎることは絶対にない。
私も微力ながら、行動し、発信をしていきたいです。
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