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issai

鴻雁北

4月某日。職場の美術館はリニューアルオープンが迫って残り時間のカウンドダウンが始まりました。みんながみんな、休日をずらしたり、朝早くから夜遅くまで居残ったり。

最近思うのは、事務仕事ってほとんど「儀式」だなと思います。経理はパズルみたいなものだし、決まったことを決まったように執り行う。

広報物のデザインをしたり、展示室を施工したり、作品をセレクトしたり、文章を考えたり、英語を翻訳したり…というクリエイティブなエネルギーをあまり使わないから、毎日遅くても、課題山積みでも実はそんなに疲労感はないです。

淡々と、堅実に。

作家と大工さんとインストーラーとが入り混じってカオスと化している状況の中でそう願いたいだけかも。そんな日々。今朝開けたのは岡山のクラフトチョコレート、issaiのガーナ、ペルー、ホワイトの3種類です。

issaiは地元の矢掛産白花崗岩の石臼でカカオを挽いていて、砂糖は和三盆を使用。ピュアだけど日本らしい奥ゆかしさもある、どこにもない味わいだと思います。
nakanojo kraftも石好きの集まり(ロゴマークは留石)なので、地元産の石臼でカカオを挽くことは憧れだなぁ。

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FILM

先日の休日、前橋でスペシャリテのコーヒーを淹れる友人のお店に行ったとき「酸味をポジティブな要素として伝えるには?」と語り合ってしまいました。日本人はどうも「酸味」があることは悪いことだと思う傾向があって、しかも嫌厭意識が根強い。

そういえば先日もワインバーで、マスターとビオディナミの農家さんと苺を摘まみながらそんな話をしたばかりでした。

酸味を知ると景色に奥行きが出て、なんていうか、ハピネス。お花畑。「甘い信仰」に囚われている人が見ているのは「べた塗り」の絵画にたとえられるかなぁ。教えたい別の楽しみがあります。

バリスタの彼は面白いことを言っていました。
「僕にとってコーヒーの酸味というのは"酸っぱい"ではなくて"甘い"感覚なのだよなぁ。うまく伝わらないのがもどかしいけれど。オレンジとかいちごとか食べる時みたいに、そこに酸っぱい要素はあってもそれは"フルーツの甘味"として捉えてしまう」

CHOCOLATLE

issai
https://ishiyamayuen.jp/

INFORMATION

nakanojo kraft project
HP nakanojo kraft project
facebook @nakanojokraft
instagram @nakanojokraft

◆クラフトチョコレート取扱場所◆
中之条ガーデンズ
tsumuji
SO.ラボ
MARUOKA
木下商店

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