見出し画像

MENAKAO

画像1

鴻雁来

10月某日。マーケットでは栗、芋、南瓜の三銃士が並んで私の心を次々に打ちぬいてしまう。そんな季節となりました。それからフルーツ。葡萄、柿、林檎、梨…どれも好き。毎年、実家には山梨県の親戚から立派な洋梨がたくさん送られてきます。「洋梨が食べごろだから家に寄って」と母から連絡が来れば、季節が変わったな、と秋の到来を実感する、これは風物詩のひとつ。いっぱい持って行ってというので、この日はひとつ持ち帰ってだいちくんとちあきさんのおうちへ伺うことにしました。

「食べごろの洋梨をもらったので月曜日のお昼に寄っていい?」

持っていくなら果実感のあるものを、と思ってマダガスカルのBean to Barメゾン、MENAKAOを選んでみました。パッケージには民族衣装をまとった人が描かれていて、売り場でも私のチョコレートストックの中でもひときわ目を引く印象的なタブレットです。
今回持って行った種類は、アラビカコーヒーとカカオニブ、シーソルトが乗っているもの。マダガスカル産のカカオはフルーティな印象なのですけど、そこにコーヒーのほろ苦さ、塩味が効いて美味しいです。おやつにぽりぽり食べるのにぴったり。でも、お酒にも合いそう。

*****

FILM

画像2

だいちくんとちあきさん。田舎暮らしがしたくて移住してきました。縁側のある一軒家に猫のモカちゃんと住んでいます。

この日は午前中に、中之条に新しくできたアーティストインレジデンスのオープンスタジオへ行って、おふたりに合流後、おうちへ伺いました。ちょうど良く熟れた洋梨を剥いて、私とちあきさんはお茶会、だいちくんは古物商の仕事を少しして、昼寝。縁側ではガラスの花器に投げ入れられた金木犀が、日差しに揺れてぱらぱら落ちる。そんなぼんやりした時間が過ぎてゆきます。

美術館の仕事は毎日いつも3つくらい同時並行で事務処理を進めているような慌ただしさだったり、私はもともと休日もあれもこれもと予定を詰め込んでしまうタイプなので、実はこういうなにもしない時間はそわそわしてしまいます。あと二時間でメランジャーを止めなくちゃとか、買い足しておくものあったっけとか、残り時間を考えてしまう。ただそんな心配を横に置いておふたりのペースに委ねると、まだ大丈夫、私たちには時間がたっぷりある…ような錯覚をしてしまう…

ただ、それはもしかしたら錯覚なのではなくて、私が日ごろ感じている時間の少なさのほうがまやかしなのかも知れないな、とも思ったり。

CHOCOLATE

Menakao Madagascar Chocolate

よろしければサポートお願いします!