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QANTU

寒蝉鳴 

8月13日。雨。誕生日。

いつもyohji yamamotoの黒のワンピースばかり着ている私に別の服を選びたいと、西岳さんが少し遠くのブティックへ連れ出してくれました。とはいえそこは、以前、車で移動中にチラッと目に入ったヨウジとコムデギャルソンを扱う小さなお店。
店主は中年の男性と女性のおふたりで、コムデギャルソンがぴったり合っているきれいな人たちでした。緊張しながらうろうろする私たちと距離を詰めながら、次第にテンション高めに、素敵!似合う!これも着てみて!とあれもこれもとすすめてくれます。

「細くてすらっとしているから何でも似合うわね。羨ましいわぁ」

大きな鏡で自分の全身像を見たのは何ヶ月ぶりだろう。お店の鏡が歪んでいなければ、確かに私は、私が思っているより痩せて見えました。

西岳さんが選んでくれたのはy'sのパンツ。色はダークネイビー。初めてのパンツスタイルと、お店のイケ男イケ女から貰った沢山のあなたは素敵!という魔法の呪文に、擦れて枯れかけていた気持ちがむちむちと膨らんで艶を取り戻した気がしました。

そうだった。私の輪郭は、こんなかんじだった。

珍しく雨の日が続くお盆。土の香りが濃い。なんとなく、本日開けたのはカナダのQANTU、レーヴドカシミール 55%。ヤギの乳を使ったチョコレートです。

QANTUさんはペルーの地で出会った2人がその土地特有のカカオ豆からチョコレートを作ることを目指して、カナダで立ち上げたビーントゥーバーブランド。

まるでそのままシェーブルチーズのような風味があと引きます。ペルーのお豆の特徴でもある甘くて華やかなフレイバーと溶け合って、チョコレートなんだけど、なんだかちょっと別の、不思議な食べ物になっています。端の方にナッツ感もいるなぁ。これはもうマルベックを飲みながらちょっとずつなめたい…

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FILM

3度目の胃腸の医院。お医者さんは私には言わないようにしているけれどごはんがあまり食べられなくなった原因は疲れとストレスなんだろう。

"今日"は生涯最後の日で、残りの人生の最初の一日。残り何年生きられるかは逆算できない、とはいえ先が見えないことは私の性格的に負担になっていることは分かっていて。

だから次のステップに進むために今回の誕生日を期限としていろいろ方向性を決めてしまおうと思ってました。仕事、家族、人間関係。私の代わりはいくらでもいるのだから、しがみついたり、選ばれることを期待して待つのはもうやめよう。

幸い新しいアイテムを手に入れて回復魔法をかけられて自信を取り戻したところ。

CHOCOLATLE


QANTU bean to bar chocolate

INFORMATION

nakanojo kraft project
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◆クラフトチョコレート取扱場所◆
中之条ガーデンズ
tsumuji
SO.ラボ
MARUOKA
木下商店
安齋商店


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