「死にな」と青い空の4月27日
「4月27日って『死・に・な」』じゃん」と言ってクククと笑ったのは、中1で同じクラスになったK君だった。
今まで気づかなかったのと聞かれ、今まで気づかなかったよと私は答えた。
小柄な体を精一杯大きく見せて、12歳にして既にこの世の寂しさの欠片を持ち歩いているような男の子。一目置かれていたけれど、私は彼の怖い姿は一度も目にしたことがなかった。むしろほろっと壊れてしまいそうな、急にふっと飛んで行ってしまいそうな、静かな危うさを彼はまとっていた。
2年生のクラス替えで別々のクラスに