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フリーランスRPOになりました〜前編(独立を決意するまで)

突然ですが、昨年からフリーランスとして働き始めました。
このタイミングになった背景はちょっとそうせざるを得なかったというか、プライベートな話にもなるので差し控えますが、かねてよりこういう働き方を人生一度は経験しておいてよいよね、という考え方は持っていましたので、よかったんだと思います。

ちなみに、これまで携わってきた人事・採用の業務経験を活かし、RPO(採用代行)として現場の採用実務を代行したり、資料や求人を作成したり、時に採用の方向性について進言する役割を担っているところです。
その動機と、なぜ決意できたか?という話をここでは書いていこうと思います。
(実際にやってみての悲喜交々?はまた次の回で)

フリーランスを目指した動機

もともと若手社員のころお世話になっていた企業では、独立起業していく人を当たり前に見てきたので、自分もいずれは企業に属さないで仕事するというイメージを持っていたのかもしれません。

過去に将来はどうしていきたい?とたびたび聞かれる質問に対し、キャリコンの実務試験の口頭試問では「私は30代のうちに独立する」と話していましたし、人事として長らくお世話になった前々職でも退職意思を伝える前から「将来は企業に頼らずに自分で仕事を持てる人材になりたい」と正直に話していました。

もとよりせっかく与えられた仕事時間(週40時間+α)や得られたスキルを1つの組織だけに還元する時間はどこかもったいないとは思っていました。1つの組織で壁や制限を感じたことも、また別の組織で実現できているならそれをヒントに打破するなど、自分が得られた知見を今いる職場だけでなく複数の組織で還元する方がよいのでは?とずっと考えてはいます。

(正社員にこだわっていた理由も、安定性とか社会的な身分の保証…などメリットを享受したいと思っていましたが、超突き詰めていくと「認められる/評価される対象でいたい」「結婚し子供が産まれたときに正社員のほうが経済的に有利」…とかもうそんな理由しか見つからなくなり(※あくまで私の話です!!)、それなら自分の手でどうにでもリカバーできるのでは?と後で実感することになります)

ところが「もっとスキルをつけてから」「もっと別の環境で実績を積んでから」と、どこか期限を決めず先延ばし先延ばしにしていたようなところもあり、いつかはと考えてはいるけど決意できない…という状態が続いていました。

なぜフリーランスになる決意ができたか:①今の自分に活躍できる範囲がイメージできた

前職は会社規模に対して中途採用の社員数が少なかったこともあり、
・採用日程調整や数値進捗の入力(オペレーター)
・選考対応を社員と同等に行ってくれる(リクルーター)
・採用戦略から一緒に壁打ちし考えてくれる(コンサルタント)
と実に様々な業務委託の方にお手伝いいただいていました。
すでに参画されていた方のお力を借りることはもちろん、私自身が業務委託人材の調達にかかわったこともあり、業務委託の仲介会社や多くの候補者の方と面談し理解を深められたのは良い契機になったと思います。

シンプルに言うと、「人事・採用領域におけるフリーランスの仕事」「自分がフリーランスになったときに活躍できる範囲」への解像度が高まったのが大きいです。
いわゆる自己効力感にかかわる、他社の活躍を見て自分もできるかもしれないと思える「モデリング」理論みたいなものです。
https://life-and-mind.com/self-efficacy-13957

私の場合、
・中小・ベンチャーかつIT業界で5年ほど採用にかかわっている
・昨今システムエンジニア採用は超売り手市場である中、職務経歴書を読める程度には業界の知識を理解している(技術経験者に比べれば知識のギャップは大きいが、わからないことの線引きはできる)
・経営と折衝できるほどの人事戦略は難しいが、採用実務に関しては戦略立てから一連の選考実務まで可能である
という、今持っているスキルでお仕事が取れそうだと思えたことが、最終的な決め手になりました。

なぜフリーランスになる決意ができたか:②採用の現場に立ち続けるには、業務委託のほうが適していると感じた

※今から述べる内容は本当に私の偏った経験と実感なので、事実とは限りません※

私自身が様々な企業の採用チームに入り実感したところとして、
「業務委託が採用の現場を見ており、採用業務に携わる正社員がマネジメントないしコーディネートに汗をかいている」という体制になっているケースがそれなりにあるな、ということです。
先に述べた私の前職もそうであり、社員として
・現場(採用部門)責任者
・業務委託者
・部門(人事部内)の上長
への報告・今後の方向性の確認が主な業務となっており、どのような情報をもっていき、誰をアサインし、次の一手をどう進めるかを折衝する…という業務がやはりメインとなっており。実際に採用の最前線として手を動かして、応募者と顔を突き合わせてという機会がどうしても少なくなっていました。
(現にフリーランスとなってから参画する案件でも、社員さん側がなかなか採用現場を肌で感じられない…という場面にやっぱり直面したりします)

こういったケースにおける社員の仕事が良いとか悪いとかを言っているのではなく、むしろ企画職として大変重要な役割だと考えています。

自分が動くだけでなく人を動かせるようにならないと価値が上がらないよ!現場しか見れない仕事に将来性ないよ!というリスクも私が考えうる範囲で理解はしていますが、将来性や市場価値や年収よりも、自分に適性があると思うフィールドでやりたいと現状では思っています。

私は実務家として、求職者のレジュメを見続けて、スカウトにしても応募者対応にしても自分の言葉で連絡をして、面談をして、そこで出てきた数字とにらめっこして現場からの提案をして…という働き方を続けたい。そのうえで実績としてお返しし、まだ採用のノウハウとして社員の方にお返ししたい。と現状考えています。
「魚を与える」のではなく、「魚の釣り方を教える」ことのできる業務委託でありたいですね。

さいごに

特にこの働き方を一生続けていこうとも思っていませんので、また社員になるかもしれませんし、無職になるかもしれませんし、突然会社を立ち上げるとか言うかもしれませんが、まあ人生一回なので、人に多大な迷惑をかけないかぎり、それでいいかなとゆっくり構えております。

2023.11
中編を追記しました

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