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与え過ぎる教育

何の本に書いてあったか覚えていないが、
1から10まですべて教える教育は間違っていると書いてあるのを見た。

職人は弟子にすべてを教えない。
学び習得したければ、弟子は自分で学び、技を盗む。

日本では、特に職人の世界では、この考えがまだあると思うが、
私はこれをスウェーデンに来て勉強するまで、理解出来ずにいた。
教えられたら早いし、効率がいいのにと。

スウェーデンに来て、クラスを取り、ようやくこの考えが分かるようになってきた。

いくつか取ってきたどのクラスでも、
与えられた課題をするのに、十分な情報や資料を与えられない。
参考文献はしっかり記述するように、念を押されるくらい。
(もちろん聞いたり、助けを求めれば、しっかり教えてくれる。)

なので、自分で調べる。

結果、知識が身につくし、課題をやり終えた達成感もある。

日本では、与えられる知識を
ただ、口を開けて待つだけだった私は、
恥ずかしながら、大人になってようやく、
学ぶということがどういうものなのかを知った。
(特に高校時代は受け身。大学はこれといって目的もなかった残念な学生だったので受け身。)

悲しいかな。
受け身で受けた教育は、キレイすっぽり忘れてしまっている。

日本の先生はすごい。
365日、教育・学校から自由になれる日が来るのかと思うほど、仕事量に熱量に頭が上がらない。

丁寧に全てを教えることが間違っているとは思わないが、
生徒に課題を投げて任せるのもいい。
ただ、その課題に対しての評価だったり、フィードバックをしっかりする。
やり直し、不合格の危機感は持たせる。

キレイ事なのは分かるけど、
私も一応教育者の立場で、子どもの興味をそいでるのでは。とハッとさせられたので書き書き。

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