見出し画像

福島にも映画「夢みる小学校」がやってきました

2月から順次全国で放映されたドキュメンタリー映画「夢みる小学校」が、ついに福島にもやってきました。4月29日〜5月5日限りのローカル映画館での上映、5月3日に仲良しお友達先生と一緒に観にいきました。

宿題がない、テストがない、「先生」がいない。
「きのくに子どもの村学園」の子どもたちは「プロジェクト」とよばれる体験学習の授業を通じて、自分たちでプロジェクトを運営し自らの頭で考えます。「楽しくなければ、学校じゃない」と、子どもの村のスタッフは口をそろえます。
キラキラした目で笑顔で学ぶ小学生の姿を見た事がありますか?
学校って、本当はこんなにわくわくする場所だったのです。

「夢みる小学校」HPより

学校は、楽しいだけでいい。

この言葉、ガツンときました。
実は少し前、私の小学校三年生の子供が、「学校は私にとってつまらない、行きたくない」と言い出したのです。同じ事を同じペースでやらされる窮屈さや、やりたくない事も強制される辛さなどを語っていたのです。

しんどい事をやらされてきた子供より、楽しい事を積み重ねてきた子供は、力がつく。
ああ、本当にそうだなぁと思いました。学校には「理不尽なことに耐えることも必要、だからしんどいことも我慢」というような価値観が根強く残っています。さらに、画一的な教育が同調圧力を生んだり、その枠にはまらないと発達障害と判断されたりしています。
型にはめ込むスタイルの教育を行うことは子供達の力や未来を奪ってしまうと、大人が気付き、教育観をアップデートする必要があるなと改めて思いました。


子供が自由に学べるということ

この映画に出てくる学校は、子供達自身がいろいろなことを決め、一人ひとりの違いや興味が大事にされ、リアルな体験や日常の生活が学習の中心になる学校です。つい先日参加したタケノコ狩り体験会でも、これに通じる学びの在り方を感じました。

型にはめるのではなく自由にさせてあげることが何より子供を伸ばす。
子供を信頼するところから全てが始まります。
タケノコ狩り体験会主催のK校長先生も次のようにコメントをくれました。

始まる前、実は不安(どうなるのか、喜んでくれるのか、等)もあり。一度だけやって見せましたが、内心はもっとレクチャー(指導)が必要だと思っていて、その気満々でした。でも、それぞれの家族毎にどんどん工夫していく(学んでいく)。小学生女子が昔ながらの鍬を使いこなしていく。そんな様子を見ているうちに、口出しなんか必要なく、あ~これこそ体験学習だ!なんて思いはじめ、自分自身も勉強になりました。何よりそれぞれの笑顔が満足度を物語っていて、『夢みる小学校』に通じるものがありました(と、自己満足)。

大人も子供も、「楽しい学び」の定義は一緒なんですよね。


発達障害の子供だって同じです。
発達障害についても、映画の中で西郷先生が

「軍隊に入らされてその訓練を受け、そのやり方に合わない人できない人は発達障害だと言われる、これと同じ事が学校で行われている訳だよね」

という趣旨で話していた例え話、極論ですがわかりやすくストンと落ちました。
発達障害の子が学校に合わないのではなく、画一的な教育システムの学校が発達障害を生んでいるのかもしれない、そう思いました。自由に学ぶことが当たり前になったら、救われる子供は思っているよりたくさんいるかもしれません。

すぐにできること

実際には、一教諭が現存のシステムを変えることは難しいけれど、一教諭だからこそ目の前の子供への信頼からスタートし学びを委ねることはすぐにできる!と思いました。

最後にこの映画を作った監督の言葉です。

「自分のままでいいんだよ」
「人と違っていてもいいんだよ」
「がんばらなくていいんだよ」
もっと、子どもを自由にしてみませんか。
子どもがやりたいことを応援しませんか。
それなら、家庭のなかでも、学校でも、今すぐできますよね。
だって、子どもはミライだから。

監督 オオタヴィン


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?