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誰もが持つ表現方法。”芸術”が持つ力とはなんだろう?

芸術を通して日本と世界を繋げること”。ずっと抱いてきた夢です。

今のコロナの影響から、芸術世界の私達はどう生き残れるのかを議論しています。今回を機に、国と地方がそれぞれ芸術のためにどのように動いているのか改めて知れたけれど、日本の財産のひとつである芸術が、他人扱いされているような印象を受けました。でも同時に、今は”芸術”について伝えられる良い機会でもあると感じました。

私がなぜ”芸術”にこだわるのか、できる限り伝えてみようと思います。

”芸術”は、何かを感じたときや考えたときに表現をする、人間が持っている大切な要素のひとつ。身体の一部とも言えるかも。

喜び、怒り、哀しみ、楽しさ、それらの感情を普段使っている言葉では表現できないことを表現してくれます。

私は初め、音楽を通して言葉を使わない表現の魅力を知りました。日本語を話さない人、文化が違う人、生まれた年代が違う人など、あらゆる面で自分と異なる人達とのコミュニケーションができたからです。

じゃあその音楽を作ってきた人達はどんな人生を歩んで、どんな時に作ったんだろう。伝記を読んで調べてみました。誰かを想って作られたもの、社会に対する主張、戦争で受けた痛み、大自然や日常生活からふと感じた瞬間からなど、私達が普段送っている生活、身近なモノから生まれていました。表現した本人にとってはその瞬間は特別であって、私達ひとりひとりに起こるうる瞬間でした。

これに気づくと、逆の視点から、表現されたもの(作品)から、表現した人自身やその人が生きた時代、国や文化について知ることができました。私はこの芸術の力が、国々を結び、共に国としても人間としても発展できる可能性を持っていると感じています。日本のことを伝えられるし、同時に相手のことも知ることができるからです。他にも色々な想いはあるけれど、私の夢はこのアイディアから来ています。

芸術が人から生まれてくる以上、社会の中に常に存在し、成長するものです。今の日本において私が感じることは、”芸術”は存在しているけれど、理解されていないこと。そして、私達の生活の中に存在しているけれど、身近にあるものとして認識されていないこと。あるけれど”ない”状態の印象です。

仕事や社会、決まりごと、様々な要因から”芸術”を楽しむ瞬間が減っているのかも知れない。そうすると、すでに持っているはずの”表現”の使い方がわからなくなってしまう。

ひとりひとりが自分の感情や考えに素直に向き合って、表現できる社会が日本にもっと浸透してほしいです。その為にも、”芸術”ってなんだろうなぁって想ってもらえる人が増えたら素敵だなって感じます。

*Photo by Jens Madsen

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