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ホームスクール 11歳 英検2級 合格

※画像は3歳の時、サハラ砂漠にて

◆ 神奈川県で、妻と息子(2011年生まれ、現在12歳、小学6年生の学年)と3人で、旅と音楽と哲学を中心にホームスクーリングしています ◆

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小学6年時の冬、息子が11歳で受験した「英検2級 二次試験」の結果が発表されました。

結果は、合格です。

  スピーキング   520/650 
  リーディング   5/5  
  Q&A       21/25 
  アティテュード  3/3
               ※端数は微調整してます

二次試験の結果は、650点満点で520点なので、正答率は80%ですね。今回は試験対策として、1日1時間2週間ほど、youtubeの動画を見て、画面見ながら面接の疑似体験をして試験に挑んでもらいました。

面接試験は、3級・準2級と2回の経験が生きて気楽に受けれて、積極的に自分から話すことができたそうです。

2級自体の総合スコアは・・・  

  総合スコア   2150/2600
                                             ※端数は微調整してます

2600点満点で2150点なので、正答率は83%ですね。「順位」という項目では「神奈川県内 2級受験者」の「上位 7%」という結果でした。準2級の時は「上位 1%」でしたので、さすがに難しくなってきましたね。今回初めて合格現時点での実力では次級(準1級)の合格ラインに届いてませんでした。もし準1級を受験するならあと150点の上積みが必要です。半年は必要かと思いますが、息子には「中・高の6年間の間に、好きな時に受ければいいよ」と伝えています。

とりあえず、11歳で今回の成績は十分な結果だと、息子を褒めたいと思います。

これで息子は150ディナール(我が家の仮想通貨)をゲットしたので、「ギターアンプのorange」と「ギターストラップ」を購入してました。ここ最近、息子はドラム演奏よりギター演奏の方が好きらしく、妻のベースとよくアンサンブルしてたので、アンプはいい買い物ですね。マーシャルやフェンダーやブラックスターと迷ってましたが、小さな小さなorangeのアンプを買うことになりました。

orangeのミニアンプ


小学6年生の学年になってから、これで3度の英検(3級・準2級・2級)を受けて、一次二次合わせて6度も試験会場に行ったのですが、息子は試験自体も会場の雰囲気もやっぱり楽しかったそうです。

今までの英語の勉強ペースですが、

小3  1日1時間  週3日
小4  1日1時間  週3日
小5  1日1時間  週4日
小6  1日1.5時間 週4日

習い事無し&完全独学で、こんな感じのゆるーいペースで勉強してきました。

小学校に通っている小学生の英語の授業時間(週2時間)よりは多いですが、中学生の授業時間(週4時間)とそんなに変わらないかと思います。単純に英語を勉強してきた総時間数でいうと、息子は中学2年生までの勉強時間数をこなしてきたぐらいだと思います。

同じ時間数を勉強して、中学2年生が受ける目安の英検の級は「4級」で、息子は「2級」であることの大きな違いは、やはり「ホームスクーラーだから、自分のペースで効率良く勉強ができた」からだと思います。

「集団授業」で「先生のペース」で勉強するより、「独学」で「自分のペース」で勉強するほうが圧倒的に効率がいいです。わからないことがあればすぐに自分で調べることができますし、親に聞くこともできます。学校の授業ではこうはいきません。英語だけでなく国数社理の、5教科すべてがこれに当てはまると思います。

4教科等(音楽・美術・技術家庭・体育)の実技は独学だけで上達するのはちょっと難しいですが(それでも不可能ではありません)、学校の先生がプロの楽器演奏者、絵描き、造形家、職人、料理人、スポーツ選手、プログラマーというわけではないので、学校に行って授業を受ければ4教科が上達するわけではありません。

若くしてその道を目指す人間(特にその親)はそれをよく知っているわけで、幼稚園や小学生の年齢で、習い事などでその道のプロの元で学ぶわけです。

そうなると学校に通う意義は、「同じ年齢同士の人間関係」を学ぶという、たぶん「人間関係学」のみになると思うのです。それも公立学校なら「近所に住む」という限定が加わります。

ここで学んだ「人間関係学」が将来役に立つのか? と問われれば、役に立つ時もあるし、立たない時もある、要はその時その時の集団(職場とかママ友とか町内会とか)に属する人間次第、ということになりそうです。

日本人は「タコ壺集団」と呼ばれる「小グループ」を形成し、それが日本中いたるところに乱立しています。山本七平著「日本人とユダヤ人」や丸山眞男の「古層論」などに詳しく書かれていますが、私なりに解釈すると、西洋社会で生きるという意味が常に「神」に対して相対することに対して、日本社会で生きるという意味は常に「人」に対して相対していくことなのです。

これを太宰治は、「生きるとは、その場その場の人間関係が一番の問題であって、しかも出たとこ勝負」という言い方で表現していました(私流の解釈です)。

話がややこしいのは、日本でのこの「人」というものが、「個人」ではなく「小グループ」を指し、この「小グループ」とは、グループごとに全く違う存在なのです。

会社を転職したことある方なら会社が違うとこんなにも違うものかと経験しますし、ママ友でもすぐに小グループに分かれますよね。官庁や役所で言えば縦割り行政、他の部署の事はまるでわかりません。大企業や銀行などは、いくら合併を繰り返しても、前の派閥が邪魔して合併前より良くなった話などほとんど聞かれません。一昔前で言えば、江戸時代の藩は、藩ごとに全く違う法律(藩法)が敷かれ、藩内においても村ごと集落ごとに各自の掟がありました。戦時中の日本軍は、陸軍、海軍の装備の規格がまるで違っていたし、互いにいがみ合っていました。

日本って同一民族の同一集団で、みな似たり寄ったりと思われがちですが、違うんです。小グループに分かれて、てんでバラバラなんです。これは平時にはあまり問題にならないのですが、戦時や改革期では大問題になるのです。

話を戻すと、学校に行って唯一学べる「人間関係学」は汎用性がなく、あまり役に立たない、ということです。全く役に立たないとは言いませんが、あまり役には立たないのです。

そして私達がホームスクールを選んだ理由の1つでもあるのですが、海外を旅して多種多様な人間と接することや、日本国内で学校外の人間と交流する事によって得られる経験は、本当の意味での「人間関係学」だと思うのです。

英検から話が随分脱線してしまいましたが、これから日本でのホームスクールは確実に増えます。公立小中学校は移民等であふれ元からの制度疲労で現場は疲弊し勉強どころの話ではなくなり、それを危惧する家庭は高額な学費の私立学校を選び、小中学校が二極化します。その第三極としてホームスクールを行う家庭、ホームスクーラーは激増していくはずです。

30年後の日本では、ホームスクールも当たり前になるかと思いますが、現在ではまだまだ少数派。でも胸を張って、来月から息子も「中学生」の学年になりますが、息子と話し合った結果、これからもホームスクールを続けていきたいと思います。

高校や大学への進学の話はまた今度。


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◆ 神奈川県で、妻と息子(2011年生まれ、現在12歳、小学6年生の学年)と3人で、旅と音楽と哲学を中心にホームスクーリングしています ◆

◆ 中学入学まで残り半月。親が表に出て友達を探すのは残り最後の半月のつもりで、noteで書くことによって息子のホームスクール友達を探しています。これから書くいくつかの記事を読んで、息子と遊んでみようと思った方は、是非ご連絡ください ◆
episteme-homeschool@yahoo.co.jp

私の元のブログはこちら。
ホームスクール (livedoor.blog)