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★自我意識の障害と、感情の障害★

こんにちは。
私たちは自ら考え、自ら感じ、自ら行動しています。
自分をどのように意識しているかという、自己に対する意識を自我意識(じがいしき)といいます。
自我意識が障害されると、自分が自分でない、周囲に現実感がなくなったと自覚されます。

作為体験(さくいたいけん)

させられ体験とも言います。
自分が自分ではない誰かに操られているように感じるものです。
つまり、行動させられているように感じるという事です。
させられ体験がわざとやっているかどうかは、本人に聞く以外、他者からは見分けがつきにくいものです。
例えば、話している途中に急に離席するなど突拍子もない行動に出ます。
しかし、本人に問うと「なんか急に動かされた」と言われます。

離人症(りじんしょう)

現実感がなくなり、世界が白黒に見えたり、まるでテレビの画面越しに自分を見ているようになる症状です。
離人症は、自分の体が自分自身のものではないように感じられるといいます。
自分自身を離れたところで見ている感覚だそうで、イメージ的には幽体離脱のような感覚になるそうです。

感情の障害

次は感情の障害についてお話しましょう。
感情とは、喜怒哀楽や快不快を表す自我の状態です。

不安(ふあん)

何が何だかわからない”ぼんやり”した対象のあいまいな漠然としたものに抱く不快な感情です。

多幸(たこう)

理由がないのに”病的に”うれしい気分
アルツハイマー型認知症の代表的な症状の1つでもります。
ニコニコしてますが、特に理由はなかったりします。

感情失禁(かんじょうしっきん)

わずかなことで泣いたり笑ったりしてしまう。
失禁とは一般的におもらしのことを言いますが、涙を流すことから失禁と名前がついてしまったようです。

両価性(りょうかせい)

愛情と憎しみといった相反する感情を同時に感じる症状です。
アンビバレンスとも言います。
統合失調症でよくみられますが、正常な人の心理でも認められます
どちらも感じることにより大きなストレスを感じ、悩んで行動できなくなる人もいます。

気分倒錯(きぶんとうさく)

場や体験にふさわしくない情動を示します。
統合失調症でよく見られ、お葬式なのに笑っていたり、楽しい場で悲しい表情をするなど、体験内容に対してふさわしくない情動を示してしまいます。
つらい状況でも笑ってしまうため、自分の感情を伝えることが出来ません。
周囲とのコミュニケーションがうまくとれなくなる症状です。


まとめ

障害を持つ人が周りにうまく溶け込めないのには訳があります。
何でも許してしまうのも違うでしょうが、そういう症状の人がいるのだと頭の片隅にでも覚えておけば対応できる幅も広がるでしょうし、許せることも出てくるかもしれません。
無知ゆえに傷つける事がないように、知識を蓄えておくのも一つの手です。



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