【第14週目】「ぶ、仏教の(思考法の)話だけど!布教の話じゃなかった〜!!」(悩みを消す「反応しない練習」を読んで)
"悩み"を抱えずに生きられる人生があるのなら是非とも歩んでみたい。
情報過多で競争激化な現代社会では神経をすり減らすことも多く、ストレスが飽和してしまう人も少なくはないでしょう。あなたも悩みを抱え込んでいて、目の前のことが手につかず、眠れない夜を過ごした経験に覚えはないですか?
絶えることのない悩みの濁流から抜け出したい…。
そう考える人には仏陀の思考法を知ってもらいたい。
僕が最近相互フォローの人から勧められた本です。草薙龍瞬さんという仏教の「本質」を伝える活動をされている方が書かれています。
有名なベストセラー本なので、実は勧められる前から知ってはいました。
それでも正直最初、勧められる前はなんとなく手を付けていませんでした。
「仏陀の考え方?宗教の話?なんかあんま実用的じゃなさそうだなぁ」というのが自分のこの本に対する第一印象。最初は読む優先順位がかなり低い位置にありました。
ところが、実際の内容は違います。これは宗教の話ではなく、あくまで仏陀の合理的な現代にも使える思考法の話です。
是非とも「反応しない練習」という本を手に取っていただきたい。そして、悩みから救われ、それぞれが満足できる人生を歩んでもらいたい。
悩みは”心の反応”
そもそも何故悩みが生まれるのか。この本には"心の反応"から悩みが生まれると記述されています。
何か嫌な出来事が起こった時、それ自体を"悩み"だと考えがちかもしれませんが、そうではありません。実際には起こった出来事に対してそれを「嫌だ」「不快だ」と感じる心の反応があるはずです。
例えば、「休日に雨が降っている」という一つの事象に対しても、
「これから出かけるなぁ…」と憂鬱になる人もいれば、
「なんだよ!久々の休みだってのに!」と苛立つ人もいて、
「雨の音好きだし、これ聴きながら家でゆっくりしようか♪」と楽しめる人もいるかもしれません。
このように何が起きたかは全く同じですが、その人が怒りや悲しみなどの心の反応が違うとやはり悩みとして捉えられるかどうかは変わりそうですね。
つまり、悩みの発生源となる無駄な反応をやめることで悩みを抱えずに生きることができるということがこの本での主張になります。
以前自分が記事に書いた「事実と感情を切り離す」という考え方にも似ているかもしれません。
無駄な反応をやめる為には
先程、無駄な反応を減らすことで悩みを抱えずに生きることができると伝えました。では、実際に無駄な反応を減らすのにはどうすればいいのでしょうか?
その方法とは心の反応を見ることです。
まずは、自分の中で無駄な反応をしてしまった、しそうになったと感じた時に「あっ、今反応してたな」と認識するところから始めましょう。そして、そのことに気付いて受け入れたら、深呼吸をしたり目を瞑って体の感覚を意識したりすることで負の感情や執着をリセットさせます。
これって要するに瞑想やマインドフルネスのやり方と同じでは!?
と気づかされた時はとてつもなく腑に落ちました…。余計な思考や感情から目の前の現実や感覚に意識を切り替えて集中するイメージ。実際本の中でも呼吸瞑想やボディスキャン瞑想、歩行瞑想についても触れられています。
だから、反応をしてしまったら自分を客観視するだけでなく日頃から瞑想を習慣にすることでも反応しない練習になりそうですね。
反応すべきは「真実であり、有益なこと」
ここまで無駄な反応しないことに注力して解説してきました。無駄な反応は怒りや悲しみなどのネガティブな感情や、貪欲や妄想といった執着のことを刺すのはなんとなくなら分かりそうなものです。
この本では基本的に「反応せず、正しい理解をして、客観的でニュートラルな視点で必要な反応にだけ注意する」といった方針をとっています。では逆に必要な反応とは何でしょうか?
それは「真実であり、有益なこと」です。
「真実」は客観的にその通りだと言えること。「有益なこと」とは、「仕事で利益を出すこと」や「より快適に過ごせるようになること」といった役に立つこと。
主観や思い込みによる怒りや妄想は、真実とは言えず。また、現実で有意義な成果をもたらしているわけでもありません。それでも、実際のところ人々はそれらの無駄な判断ばかりに囚われてしまっています。
だから、「自分が正しい」という考えから離れて「今の自分の反応は真実だろうか?有益だろうか?」と考え直していただきたい。
今、目の前のことに集中すること
これまで…
悩みは無駄な反応によって生まれる
無駄な反応を辞めるためには瞑想
「真実であり有益なこと」に反応する
というこの本の一部を紹介させていただきました。
最初は仏陀の話と聞いて、「宗教の話かな…」「なんか胡散臭そうだなぁ…」と感じる人もいるかもしれません。しかし、この本で紹介しているのは悩みから脱却するための合理的な考え方。しかも、現代向けにアレンジ済み。なにも「仏教徒になりなさい」と極端な布教をするものではありません。(むしろ、「仏教徒でないならそこまでする必要はない」と言った旨の文もある)
自分は偏見からすぐに手を出さずに惜しいことをしたと反省しています…。
自分のようにこの本を手に取ることを躊躇った方、また初めてこの本のことを知った方は願わくば目を通していただきたい。
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