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夢が叶った日 - " 生きててよかった "

私には、人生で成し遂げたいデカめの夢がいくつかあります。

それらは本当に、小さい時から変わっていない
というより、
大人になった今持つ「将来の目標」や「どんな仕事を選ぶか」みたいな、より現実的な思考が、
小さい頃の夢を、塗り変えきれなかった、という感じです。

きっと世の中の多くの人は、小中高大とか成長過程の何かしらの刺激や他人の意見を受けて、塗り変える努力をしたり、知らぬ間に塗り変わったりするんだと思います。
それを受け入れられるのなら、非常に楽な人生で羨ましいなと思います。私は。

私は、その中間的な位置にいる、至極中途半端な人間です。
現実世界の希望をいま叶えようと色んなことに立ち向かっている最中です。
(まあ、それも普通の就活を選んでいない時点で、かなり曲がった性格なのが伺えるんですが…そんなことはどうでもいい)
にもかかわらず、まだ、いまだに、幼稚園の頃、家族の前で歌った時に感じた、あの、「この世で今自分が一番輝いている」感覚を忘れられないまま、ネットで歌の活動をしています。

2020年5月から始めた活動ですが、これまで、紆余曲折、という印象はあまりなく、いつの間にか3年が経っていました。

もちろんこの約3年半の期間で、嬉しかったことはたくさんありました。
ただ、やはり人間というのは…、生存本能でしょうか、悪いことに目が行きがちです。
私の場合、「悪いこと」というのは、「不変」です。

特に大きな変化もなく、nyという名が特に大きくなることもなく、9割は確実に自己満足で。まあ、それでいいか、と思いながらも、やはり、大きくなっていっている活動者を見ると心が痛んで。正直、鬱陶しいことこの上ないんです。

でも

歌うことをやめることは決してできないんです。
大人になって、家族にわざわざ歌を聞いてもらうなんて恥ずかしくてできないし、できたとしても、この世には人間が数知れないほどいることを大人の私は知ってしまっているので、それで承認欲を十分に満たすことはできないでしょう。

そんな鬱陶しい感情に溺れたりしながら、馬鹿馬鹿しくも3年半続けてたら、
ある日突然、一つの大きな夢が叶いました。

「私の作った曲を歌ってください」と言われること。

これが、私の人生における一つの大きな夢でした。

これって、本当に奇跡、というか、普通の生活をしていたら絶対に、ほぼ100%得られないことだと思うんです。

自分の歌声が、身内以外に認められているどころか、その人の、精魂込めて作られた作品の一部として求められている。
そんなことって、あっていいんでしょうか…
なんだか急に今更ですが、本当にこれ、私だったのかな、と思い始めました…。
でも多分私ですね、これ。

私の声だ。
私が歌った、あの歌声だ。
今そう思ってます。
鏡を見ながら歌った訳ではないんですが、それぞれのフレーズで、自分がどんな表情を作って歌っていたのか、はっきり感覚があります。
私ですね。これ完全に。

ああ、生きててよかったです。
本当によかった。

nyを殺さなかったことももちろんですが、
子供の私が、あの頃の夢が、塗りつぶされて死んでしまわなかったことが、
今本当に、嬉しくてたまりません。

そして、
世界を創り、楽曲を創り、その具現化として映像まで創り上げた、その、命の結晶のような作品の中に、nyの歌声を加えてくれたshikakuさん。
shikakuさんには本当に感謝してもしきれません。
月並みな言葉ですが、こんなにも貴重で光栄な機会を私に与えてくれて、本当にありがとうございます。

作品が完成しているという事実が、あまりにも衝撃的な、驚愕の、今まで感じたことのないプラスの感情を私に与えています。
(これまでもボカデュオという企画で二作品feat曲を歌わせていただいて、もちろんそれももの凄く嬉しく貴重な体験でしたが、それはあくまでも企画きっかけなので、感覚としては、今回のまっさらな状態から始まった制作こそがやはり、私の「夢叶った」を表していると思います。)

とはいえ、やはり作品というのはなんであれ、第三者の誰かに届いてこそ、作りがいがあるというものです。
多くの人に聴いてほしい気持ちがものすごくありますが、そこは私がこの3年半で獲得できなかった才能の一つなので、あまり気負わないようにはしますが、
これを読んでくれる人がいるなら、どうか、あなただけでなく、あなたの近くでも遠くでも、この作品を知ってほしいと思えるような人に届けてください。

もちろん、「好き」という感情が前提です。本人が「好き」と思っていないのに拡散だけ強制させるなんてことはしません。でもね、絶対好きだと思うよ。聴いておいで。もう聴いたなら、もう1回以上は聴いた方がいいと思う。おすすめ。

というわけで、話題の超大作、
キル feat.ny / shikaku
何度でも聴いてください。

先に言っておきます。
聴いてくれてありがとう。

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