見出し画像

資本主義社会を攻略せよ〜お金2.0に見る令和以降の生存戦略 i

お金と経済について人に説明できますか?


皆さんこんにちはすしおです。今回紹介する本はこちらです。株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤航陽氏の著書「お金2.0」になります。佐藤航陽さんは人が持つ時間に市場価値をつけ、それをサービス化しました。ぶっ飛んでますね。

画像1

お金2.0とは?
↪︎今までの金融の考え方とは全く違うもの。パラダイムシフトを起こすもの。

これだけだとなんのこっちゃなので、そもそもお金、経済とは何ぞや?をそれぞれ説明していきます。

お金の役割とは?
↪︎価値の保存・尺度・交換
↪︎お金が社会の中心=資本主義

これはいたってシンプル。お金は腐らないので長期に渡り保存でき、あらゆるものの価値を値段で表すことができ、それらと交換できます。そして、資本主義社会ではお金を中心として経済が回ります。

経済とは?
↪︎「欲望」のネットワーク
↪︎①本能的欲求 ②金銭的欲求 ③承認欲求


このような経済に共通する2つの特徴
↪︎極端な隔たり
e.g. パレートの法則。上位2割が下位8割を支える構造。企業内や経済で見られる。世界経済において、上位1%の富裕層が世界全体の48%の富を抱えている。上位80人と下位35億人の所得がほぼ同じと言われています。驚愕ですね・・・。

↪︎不安定性と不確実性
テクノロジーの発達により世界の経済が密に繋がりすぎたことで、悪い影響もすぐに波及してしまう可能性があります。

その上で経済とは?
↪︎「人間が関わる活動をうまく回すための仕組み

現代は、経済は読み解く対象から創り上げる対象へと変化している。

持続的で自動的に発展する経済の特徴は5つ
↪︎①インセンティブ ②リアルタイム ③不確実性 ④ヒエラルキー ⑤コミュニケーション

①インセンティブ
仕事が余程好きでない限り、人は何かしらの動機がなければ働くのは少し辛くなっちゃいますね。一番わかりやすいインセンティブは報酬、つまり給料です。

②リアルタイム
常に状況が変化する要素があるかどうかです。何の変化もない環境が辛いように、人は変化があることで緊張感を保ち、永続的に熱量を注ぐことが出来ます。

③不確実性
これは②と意味が似ています。人は極力、偶発的なことを減らしたいと考える一方で、不確実な事象を想像することで何かに取り組む意思がわきます。

④ヒエラルキー
偏差値、年収、肩書きなどの指標が経済をなす上で可視化された秩序となります。

⑤コミュニケーション
これはそのまんまですね。


経済を持続させる2つの要素
↪︎経済システムの寿命を考慮
↪︎共同幻想


SNSは現代が生んだ経済システム
↪︎いいね・リツイート=貨幣
↪︎フォロワー=資産

若者こそがフォロワーを資産として捉えています。そして、それを認知しているわけでなく自然と、我々が生まれた時からなんとなくお金持ちの人はすごいんだなーと思ってきた感覚を、若い世代はインフルエンサーや多数のフォロワーを抱える人に持ちます。


全てのものには寿命が付き物でそれを考慮した構造にしましょう。そして、同じ経済圏の参観者同士で同じ思想や価値観を共有しようぜということです。思想と書くと怪しい感じもしますが、そんなことはなくこれは会社勤めや事業を行うにあたってどういうったビジョンのもと働くのかと同じことですね。これら2つと先に挙げた特徴5つが合わさると永続的に成長していく経済になります。

画像2

「お金2.0」佐藤航陽 Kindle版 No.562より


経済と自然は同一システムを有する

経済はなんとなく都会にオフィスやビルがたくさんあるイメージ、自然は木々や海川など大自然のイメージが浮かぶのではないでしょうか。そして、この2つは全く相反するものであると感じるかと思います。そんな相反するような経済と自然は実は同一のシステムで成り立ちます。正確にいうと、経済が形成される以前に自然が資本主義の経済システムに必要な要素を有していたということです。

具体的には、①自発的な秩序形成②エネルギーの循環構造③情報による秩序の強化になります。詳しいところは本書を読んでみてください。

ここまでお読み頂いた方はお金や経済って構造化、可視化出来るものなんだとおわかり頂けたと思います。お金と聞くとなんとなく卑しいものだと思う方も多いと思います。その理由はシンプルで、お金と感情は結びつきやすいものだからです。お金持ちで金融リテラシーがある方はお金がどういう役割を担うものなのか明確なイメージがあるんですね。一方でお金がなかったり、金融リテラシーがなく、お金の定義が明確でないとスピリチュアル的なイメージをしがちになってしまいます。なぜならその方が楽で、人ってわからないものは恐れ、自分の感情で補完してしまう生き物だからです。

i部はここまでです。御拝読ありがとうございます。


参考

https://www.amazon.co.jp/お金2-0-新しい経済のルールと生き方-NewsPicks-Book-佐藤/dp/4344032152/ref=nodl_




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?