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生き残る人は「3つの価値」を知っている お金2.0 ⅱ

前回続きになります。早速始めます。


近代社会=情報の非対称性の上に成り立つ

売る側も買う側も情報の不足があって初めて成り立つ仲介業者、代理人のような仕事が沢山ありました。

中央集権化することにより情報、権力を一点集中し、社会を構築してきました。今ではそれが変わりつつあります。分散化社会になろうとしています。この社会では情報と人が直接結びつき中央の権力は弱体化します。更に情報を全ての人が得やすくなるため、情報を持つことの希少性は低くなります。

独自に価値を発揮する経済システムを作れる存在が大きな力を持つようになる。これが前の記事で述べた大きなパラダイムシフトの一つです。

「自動化」+「分散化」=自立分散があらゆる産業構造を覆すと著者の佐藤氏は述べています。簡単に言うと、絶対的な権力者や管理者がいない経済圏で、参加者が各々自由に行動しているはずなのに上手い具合にバランスがとれている構造のことをいいます。Uber EatsやAirbnbなどのサービスがまさに典型的な例でしょう。皆さんがたった今利用しているこのnoteも自立分散型の構造を持っています。利用者である皆さんが創作したコンテンツに人が集まり、更にそれが大きくなりコミュニティとなる。それを可能にする手段を既にnote は有しています。


経済は利用するものでなく作るもの

ググるという言葉、皆さんが生まれたとにありましたか?さらに大昔の人たちはどのようにググっていたのでしょうか?

情報の非対称性という言葉があるように、ある人には情報が伝わり、ある人には届かないという状況が時代を遡れば遡る程たくさんありました。現代では、そんな情報=知識はほぼ全ての人に行き届く環境になりつつあります。それは間違いなくポジティブな流れなのですが、ネガティブな側面もあります。

知識がコモデティ化してしまうためです。コモデティとは一般化、あるものが広まりすぎてものの価値が下がってしまう側面を持ち合わせています。インフレなんかがそれですね。このコモデティから脱することこそが現代を生き抜く術なのだと私は思います。そして、そのためには以前の記事で述べたような


・ニッチトップを狙う

・自分で新たな経済圏を作る

こういった戦略が重要になります。前記事で述べたようにあらゆる事象には80:20の法則のようなことが起こります。皆さんが今暮らしている経済圏において、日々の購買である馴染みのある消費経済ではなく、少数のお金持ちが回す資産経済が世の中のお金の流れを作っているという説もあるそうです。


資本主義から評価経済へ

お金がコモデティ化する流れが早まるにつれて、現代は評価経済になりつつあります。わかりやすい所でいうと、SNSのフォロワーです。フォロワーが多ければそれは資産となります。


価値の3分類

有用性 実務的な使用価値

内面性 人の内面に刺さるか

社会性 社会全体にとっての価値

上記3つのうち資本主義では有用性のみにフォーカスしてきました。現代では3つの価値全てを取り扱う仕組みが必要になります。テクノロジーによって、今まで見ることが困難であったものである「注目・興味・関心」などを可視化、数値化することが可能となりました。Facebook、Instagram、Twitterなどあらゆるサービスを利用している方にとってはもはや言うまでもないかもしれません。

この評価経済・価値経済において気をつけなければいけない点があります。それは

「評価」「信用」≠「興味」「関心」

ということです。評価基準はあくまで信用があるかどうかであり、その人が興味を持たれているか、関心を集めているかではないということです。最近話題になった迷惑系YouTuberがそれにあたります。価値経済をなすためには、そこに安心感、倫理観、社会性、治安などあらゆる要素が必要になります。それらを犠牲にして集めたものに価値があるのかどうかの判断基準が曖昧になりすぎていると著者は述べています。


お金2.0ⅱ部は以上になります。次のⅲ部目で締めたいと思います。宜しくお願いします。

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