心の中のレンズが常に曇らないようにと、
先日、一番初めに買った古い一眼レフカメラと50mmの単焦点レンズを持って出歩いた。
平々凡々とした日常だから、よっぽどのことがない限り、感極まるような場面というのはないだろう。
カメラを持って歩けば、普段良く見ている何気ない風景の中に、
「何かないか!?」と目を凝らして見てしまう。
ただの野良猫だって、「何を考えて、こちらを見ているんだろう?」って考えてしまう。
自分はなんて不幸なんだと嘆いたり、悲しんだり、
良いことなんて無い、幸せになんてなれるわけない。
そう思ってしまう人は、そう思ってしまう心のフィルターで世の中を見てしまうから、
そのような世界ばかりが目についてしまう。
この無機質なブロックも「なんだか面白いな」と見る人が思えば価値が出るし。
猫は決まってこっちを見ている。
海は青だと思っていたけれど緑もあった。
レンズを通して見ると、何だか面白いなと思う。
世界が面白く見えるように、綺麗に見えるように、楽しく見えるように、明るく見えるように。
自分の心の中のレンズが常に曇らないようにと、精いっぱい生きてる。
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