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先生は本と映画です。

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タイトルの通りです。本や映画という先生から感じたことを書いています。
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#推薦図書

ショウペンハウエル先生と考える、有限の時間の中での本との付き合い方

ショウペンハウエル先生と考える、有限の時間の中での本との付き合い方

もしも、あなたが本を読むのが好きなのであれば、ぜひ一度手に取ってほしい本がある。
ショウペンハウエル先生の「読書について」だ。この本は、「思索」「著作と文体」「読書について」の3つの章からなり、全編通して本を主軸に話が進む。

初めて「読書について」を読んだとき、僕は本当の意味での読書がこれっぽちもできてなかったのだと、身にしみて感じた。

「読書について」を読んで、僕が感じた本との付き合い方につ

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僕は君のことがわからない。だから、頑張ろうと思う。

僕は君のことがわからない。だから、頑張ろうと思う。

政治ってものがよくわからなかった。

教科書に書かれている歴代の総理大臣の名前や選挙制度、憲法の条文、テレビで映される踏ん反り返ったり突っ伏して寝ている政治家、住民にとっては騒音以外の何者でもない近所を大音量で走り回る選挙車。

政治という言葉から連想されるのは、そんなもんだった。
現代の若者としてあるまじきかもしれないが、選挙にもほとんど興味が無かった。投票には行くけど、政治家たちにはほとんど期

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物語の価値について

小説は「消費」、ビジネス書は「投資」

昔読んだビジネス書にそんな一節が書かれていた。

その本の内容自体は素晴らしかったが、この一文だけには数年たった今でも賛成できない。

僕は小説が好きだ。物語が好きだ。フィクションでもノンフィクションでも。ミステリー、コメディ、ヒューマンドラマ、ファンタジー。ジャンルレスに好きだ。

仕事の関係で流石に年間3桁も小説は読めないけど、電車の中や寝る前に数ページ

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「悩む」って本当に悪いことなのか

「悩む」って本当に悪いことなのか

社会人になると、「悩むことは時間の無駄だ! 悩むくらいだったら動いて失敗したほうが良い!」という声を聴くことが多くなった。

Googleで「考える 悩む 違い」と検索すると、「悩むのは悪いこと」という意見が目立つ。一般的に「悩む」ことにはネガティブなイメージがついている。辞書で「悩む」を調べてみると、いたみ苦しむ。病む。こまる。などの解説が出てくる。

だけど、そんなに各方面からバッシングされる

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