有事にSNSやネットの情報ではなく、自分の中の「なんとなく」を大切にできる生き方をした方が良いなと思った話

前回の投稿で、ある程度の危機意識は当然必要だが、有事の際の防災意識よりも普段からの生活・生き方のほうが大切ではないだろうか、ということを述べた。

それに加えて、必要な備えができたらあとは心穏やかに過ごし、状況が落ち着くまではSNSは見ないほうが良いなと思ったので、ここに綴っておこうと思う。


昨日(日付け的には一昨日)の我が家では、雨風が酷くて家から出られないという以外は、普段といたって変わらない時間を過ごした。養生もしていなければ、必要以上の食料も買っていない。台風の前日、雨がひどくなる前に野菜を買いに行ったけど、それだって普段通りのことだ。「明日雨かー。今日、先に野菜買っておこう」というのと特に変わらないし、量もいつも通り、一家５人が数日食べる量だ。


なぜ騒がずにいられたのか、理由はいくつかある。

①普段の暮らしが防災に対応しているから

②住んでいる場所が川の増水の影響を受けない場所だから

③個人でやれるだけの事をやってダメなものは、無理に足掻く必要はないと思っているから

④ある程度のサバイバルを覚悟しているから(その為の知識を普段から取り入れているから)

こんなところだろうか。


もちろん、我々もまだまだ足りない部分は多いし、これからもっと強く生きていけるようになろうと思っている。しかし、今、必要以上に騒がなくても良い程度には、普段の生活を大切にしていると思っている。

なので、ある程度の自然の力に対応出来るという自信と、ある程度以上は無理だろという諦めがあるから心穏やかに過ごせた、というのはある。


しかしそれ以上に、昨日の台風に関しては、感覚的な恐怖感が無かった。これが一番の理由な気がする。


昨日の台風はうちの地域も直撃で、雨音も風の音も凄かった。あーゆーのは久しぶりに聞いた。


だけど、不思議と全く怖く無かった(※１)。むしろ、加減してくれてる音だな、と感じた。


これはもう、個人の感覚値の話なので根拠とかを示せるわけではなく、ただもうひたすら「なんとなく」なんだけど、でも「なんとなく、うちは大丈夫だな」と感じたし、実際何事も無かった。


一見根拠が無いし、その「なんとなく」は絶対にブレないものなのかと聞かれると、なんとなくだから自信は無いけど、でもこの「なんとなく」がとても大切だと思っている。

「なんとなく大丈夫」「なんとなく怖い」「なんとなく嫌だな」などなど、、、自分の中から湧いてくる「なんとなく」って、自分を守るためにとても大事なものだと思う。


人間関係、体調管理、自分が求めていることに対しての閃き、、、幾度となくこの「なんとなく」に掬われたし、前進させてもらった。

今回も、必要以上に怖がる事なく、無駄にエネルギーを削ぐ事無く、穏やかに過ごせたのはこの「なんとなく」があったところが大きいと思う。


しかし台風が来ている真っ只中、ふとSNSを見ると、この「なんとなく」が一気に恐怖に支配されて、自分の感覚が全く感じられなくなってしまった。水の中に透明なガラスを落としてしまったみたいに、自分の感覚があるのは知っていても、それが見えない・感じられない状態になってしまったのだ。


そこにあるのは、色んな人が投稿やシェアしているこれまでにあった台風の被害や、恐怖を煽るかのような「命を守れ！」という言葉達。

そこには沢山の矛盾があって(※２)、それを鵜呑みにする事は別の危険を生む可能性がある(※３)と頭でわかっていても、やっぱり怖くなってきて頭で情報を処理しようとする。

なので、途中でSNSを見なくなった。ネットは暇だったから見たけど(笑)、台風情報は最低限の行政等から出ている信頼のおけそうなものだけにした。

そうしてまた雨風の音をきいていると、やっぱり心穏やかになって、落ち着けた。必要以上の不安が引いていった。


自分の感覚だけを頼りにするのも良くないと思うけど、情報に振り回されるのはもっと良くないと思う。

有事の際こそSNSやネットを見なくて良いように、やはり普段の生活・自分の生き方を大切にしていることが肝心だな、と感じた台風でした！(※４)


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※１
「怖くない」とは言っても、前提として、自然に対する畏敬の念はあるよ。念の為。。。


※２
例えば、被害の例で上がっていたのがほぼ全部「外にいたら」という話で、そもそも台風で外にいる事が間違いである、とか、、、

台風の被害の例として上がっている話が日本以外の国の話で、それがどの程度今回の日本の台風に当てはまるのか不明である、とか、、、

停電や断水になる可能性を考慮するのは良いけど、「この規模の台風は停電になるから備えて！」みたいな、明確な根拠のない断定が散見された、とか、、、

そもそも、１回かつ被害があっても回復の見込みがある自然災害にわーわー騒ぐなら、例えばミツバチを絶滅に追いやって且つ人体に影響のある除草剤について騒ごうよ。日米FTAやTPPについて議論を深めようよ。原発やエネルギーについて考え・研究をしていこうよ。3.11の被害は、ほぼ人災と言っても良いという事に目を向けようよ。と、思うんですけどねー(´-ω-`)


※３
不確かな情報は、人に恐怖心を与え、冷静な判断力を削ぐと考えられる。そうなると、様々な情報の真偽が分からずに行動し、中にある危険な情報を元に自らを危険にさらす行動をとる可能性が出てくるため、情報を鵜呑みにする事は危険である。


※４
有事の際に読まないかわりに、普段いっぱい読んで情報を入れたり、冷静な時に真偽を判断するのが必要だと思う。あくまで、不安な時にさらに自分を不安にさせる行動をとる必要はないよ、ということ。


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