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「断乳はしない」という決断

最近は「妊娠したら断乳するもの」という風潮がある気がする。

「流産や早産の危険が高まるから」というのが、断乳を勧めている人の言い分らしいが、実際の学術的なデータはないらしいのでどこまで信憑性のあるものかはわからないし、そうなると当然ながら「断乳しなくても良い」という意見もあるだろう。諸説あるわけだ。

そうなってくると、実際にどうするかはお母さんの判断に依ってくる。当然、お母さんである私も決断しなくてはならない。

そこで私が出した答えは「断乳しない」だ。

まず、そもそもが授乳と流産の因果関係について私は感覚的に懐疑的だった、というのはある。だけど、それを差っ引いても、きちんとデータや確証の出ていないものを鵜呑みにするのは、個人的に気持ち悪い。だからと言って、私は医者でも助産師でもないので、そんなデータとか資料とかを参考に考えることはできない。なのでまず、流産とかを抜きにして、「今断乳をすること」ということにのみ注目して考えてみた。

今、私は、もうすぐ1歳になる娘に授乳している。完全母乳で、芋とか大根とか柔らかくしたものを多少食べはするけど、「食事」というにはまだまだで、授乳はまだしばらく必要な時期。夜も、寝かしつけや、夜中に起きた時には欠かせない。(ちなみに私は個人的に、日本で勧められている「離乳食」が好きではなく、全くもって従う気は無い。)

また、授乳もはとても重要な親子のコミュニケーションの一つだとも考えている。まぁ、そうやっていうと大層に聞こえるけど、別に教科書で勧めてそうな「授乳中は子どもの目を見てどーのこーの」が大事だ!とかが言いたいわけではない。単純に肌が触れ合ったり、「おっぱいしよーねー」とか声をかけたり、赤ちゃんが「おっぱいが欲しいー!」って泣いて訴えることとか、そういう基本的なことを当たり前にやるだけでも十分で、その当たり前のことができる限りはしていきたい、というだけのことだ。だから、「断乳」ではなく「卒乳」を目指したいと思っているので、あと数年はやめる気は無かった。

赤ちゃんがおっぱいを欲しがるのが自然なように、成長して数年経った子がおっぱいを欲しがらなくなるのも、ごく自然なことだと思う。それを無理に、大人の一方的な要請で断つ(断たせる)というのは、逆にとても不自然なことだと私は感じているので、私はそうはしたく無いと思っている。

さて、ここで「流産」の問題が出てくる。

私は無理なく自然なことをしていて起こることは、全部起こるべくして起こることなのだと考えている。もう、誰がどうしようと、それはそうなるものなんだな、と。簡単に言えば、諦めがつきやすくなる。

前述の通り、私は授乳はごく自然なことだと思っている。ということは、流産をしてしまうくらい体に無理な負担がかかるものでは本来無いはずだ。

流産になりやすいということの論拠として「オキシトシンの子宮収縮を促す作用」がある。この作用自体は間違いでは無いだろうけど、これは本来、出産直後のママの体を通常時に戻すために子宮に働きかける作用なのであって、ずっと同じように働きかけることが自然なことだとは考えにくい。実際、自分の体感としても、産後直後は授乳中のお腹の変化のようなものは感じたけど、しばらくしてなくなったし、生理が来てからも授乳してるからといって特別何か感じることはなかった。

他方、妊娠をしたら体の状態は当然ながら変化するので、それを通常時の体に戻そうとする働きはあるのかもしれない。そう考えると、「オキシトシンの子宮収縮を促す作用」が影響を与えることも考えられる。

だけど、そもそもとして、人の体ってそんなに簡単で単純なものなのだろうか?単にオキシトシンが出たからといって子宮が収縮するのだろうか?「出産直後の体」とか「オキシトシンの効果が問題なく働きかけられる体である」とか、そういった諸条件も関わってくるのでは無いだろうか?とすると、「授乳で流産」というのは、必ずしも直接的な因果関係があるのではなく、他の要因も合間って起こるのでは無いだろうか。

また、他方で「お腹の中の子どもを守ろうとするお母さんの思い」が体に影響するってこともあるんじゃ無いだろうか?そしたら、もしかしたら「お母さんの思い」が「オキシトシンの子宮収縮効果」を阻害することもあるのでは無いだろうか?

そう考えていくと、私にとっての「自然」は、「今授乳を必要としている子に十分に授乳をしつつ、お腹の中の赤ちゃんにも十分に必要なケアをしてあげること」だ。例えば、健康的な食事をして、十分な睡眠をとり、ほどほどに体を動かし、自分の心もいたわってあげる、とか。っていうか、これで十分だし、これが必要だよね(笑)

この「自然な状態」であって、それでも流産してしまったのなら、多分それはそうなるべくしてなることなんだと思う。その子が来るには、まだ私の体力がなかったり環境が整ってなくて、来るのが早すぎたから一旦撤収した、ってことなんだと思う。

妊娠がわかって数日、すごく迷いながら授乳をしていた。

迷いながらの授乳は、本当に嫌なものだね。実際にはまだ産むと決めたわけでは無いけど、でも「お腹の中の子に何かあったらどうしよう」って不安になるし、そんな不安な気持ちで娘に授乳していることも申し訳なくて辛いし。「どっちつかずの母(私)が悪い・・・」って、変に自己嫌悪になるし。

でも、もう決めたので、そういう迷いは断ち切るのです!
妊娠してようがなんだろうが、気持ちよく授乳タイムを楽しむことにしたのです!!

まだまだ考えなくてはならないことは沢山あるけど、ひとまず授乳については解決!!

落ち着いて向き合っていこうと思いますm(_ _)m

ここまでお読み頂きありがとうございます!重度のアトピー(癌だった疑いあり)から医者にかからず回復中の一男二女のお母さんです。日々の出来事から感じたことや考えたことを綴っています。元気になったら表現活動や新月材を使った場所作りなどしたいことが沢山あるので、応援宜しくお願い致します!