12月の日帰り台湾 やっぱりお米は私の心
台湾が好きだ。中毒者なので、もう、なぜ好きかについては忘れた。
記事を書いている現在、コロナウイルスの脅威にさらされ、渡台できないのが非常に残念だけれど、一方でこんな時だから、のnoteで旅気分を味わおうと思う。
性懲りもなく、12月も台湾へ日帰りで行ってきた。日本は寒くなってきた、のに台湾は汗びっしょりになるくらいの陽気。(後述するが、私はあまりの暑さに服を買った。)
5:55 いつものピーチで台湾へGO
もはやおなじみピーチ。お決まりの席、もできたりしていつもの感が強まってきている…。
機内についたらまず着圧ソックスをはき、ホットアイマスクの準備など。
機内用の小さなポーチ、をいつも用意しているのだけれど、どんどん少ない荷物になってきた。いいことだ。
機内の過ごし方はプライムビデオをダウンロードしたもの。見つつ、うとうとしつつ、がお決まり。ホットアイマスクは台湾限定のめぐリズム。よもぎや陳皮といった渋いけど、甘ったるくない香りでこっちのほうが好き。
この日はとにかくトイレが近かった。謎すぎたが、機内で何度もトイレへ。緊張してたんだろうか…お茶飲みすぎたのか…
8:52 空港着、せっかちさんはすぐ街に出たがる
空港に着いたらなんだか心がワクワクして、というのと限られた時間がスタートするので、ついつい急いでしまう。そわそわ、わくわく。
1年以内に3回以上訪れた人は取得できる「乗客証」(speedy pass)により、入国審査のレーンも特別対応3分以内には入国。そしてすぐにwi-fiを受け取りに行き、いつものところで両替。そして、いつもの電車、9:30の電車に乗る。
■こちら、1日137円で借りれるwi-fi。通信速度・容量も問題なく使えるのでおすすめ。
https://www.klook.com/ja/activity/16960-4g-wifi-taiwan/
(※私は電話も取りたいので、基本的にwi-fi派)
もう”いつもの”が完璧に出来上がっている…。最近、地図も不要になってきていてちょっと笑える。
10:11 おなかがすいた!!!朝ご飯を放浪
台北駅に到着。今回はおなかがすきすぎたので、台北駅近くで何か食べようということで散歩がてら徒歩移動。途中、いつもの定宿を通過して(笑)、現代美術館も通過して(ロケーションよいのでぜひ行ってみてほしい。とても素敵な建物)
おそらく、台北駅ってビルがどんどん!と建って、お店がひしめくイメージがある人のほうが多いと思うのだけれど、逆サイドは古き良き問屋街って感じで居心地がよくてすごく好きなエリア。
10:18 小籠包も食べれるよ!四海豆漿大王へ
困ったらとりあえず近いし行っとく?的なぽっけにあめちゃんの存在のお店。豆漿店って基本的に軒先のオープンキッチン(といえば聞こえがいいけど笑)で調理、奥にイートインスペースがあって、というところが多い。
ここもそう。日本人客には慣れてるので、日本語メニューと記入用紙をもらい、とりあえず席に。
何を食べるのか考えるのも楽しみ。
焼餅、冰豆漿、鹹豆漿。 これで400円弱。台湾はとにかく外食が安い。外食文化とはいうので食べる人が多いからこの値段でやっていけるのだろうか。
焼餅は、しゃおぴん、と読む。パイのような感じの生地にハムやチーズ、卵といった具材が入るものもある。パリパリともちもちが混在しててすごくよい。
冰豆漿、ぴんとうじゃんと読み、ぴん、が冷たいという意味。日本で飲む豆乳と異なって、糖分も含まれていて甘くてひんやりおいしく、豆くささ、といったものがない。大好物。
鹹は、茹でる、という意味だそうで、たしかに豆乳で具材が茹でられている。ザーサイ、干し海老、ネギ、などお店によって異なるが具材に、黒酢、醤油そしてあつあつの豆乳をそそぐ。そうするとふわふわのほんのり固まるスープができあがる。
黒酢で固まったおぼろの豆腐はからだにするんと染み渡っていく。この味は台湾でしか食べられない!
そして小籠包 。4個入りだと銀皿だけど、8個入りだとほかほかのセイロでやってくる。ちょっとお腹いっぱいになるかもしれないけど、ここはセイロ一択だ。
日本ほどあつあつの、文化ではないから程よい熱さのスープがじゅわっと流れ込み、深い味。
街でふらーっとこんなに美味しいものが、とっても、お安く食べれるとかなんなの台湾。
10:47 腹ごなしにさらにおさんぽ、中山・雙連朝市へ
いかんせん食べてるので、お散歩。台北駅から台湾の中心的な場所、中山はほど近いので、お散歩が楽しい。地下道を通るもよし、地下道の上に遊歩道があり、環境のいい中を歩けるので、観光客にもおすすめだ。
ひたすら歩いて、中山駅を通過し、雙連へ。
そう、雙連は朝市が有名なのだ。なぜ有名なのか?でいうと、中心地に近い朝市で、観光客もアクセスしやすいこと、そして様々な本で紹介される”あるもの”を目当てに行く人が多い、ということもある。
それは”塩水意麺”。台南エリアで作られた麺で細麺の平麺。不思議な触感(しこしこなどのコシはない)でなんにでも絡む使い勝手のいい麺。これを買いに来た。うちにないともう無理な一品。朝市、だけあって12時くらいには店じまいし始めるので午前中にぜひ購入してほしい。ちなみに、水源市場にもあるのでそっちでも。
11:19灼熱のクリスマスツリーを横目に滝汗をかく
この日は暑かった。11月に訪れたときは想像以上に寒かったので、セーターを着てきてしまったのだ…。散策しているうちに耐えがたい汗の量になり、ふと目をやるとクリスマスツリー。もはやよくわからなくなってきた。
この汗で一日持つとは思えず、中山駅に到着したタイミングだったので、ユニクロへ…ここまでユニクロに感謝した日はなかった。ありがとうユニクロ。結局カットソーを購入。こういうアクシデントが旅の楽しみだったりするので、ネタになったうぇーいくらいの気持ち。強くなったものである。
12:55おなかがすかないのでマッサージを先に
「日帰り?!!?元気だね」「私にはむり」といたるところで言われるのだけど、実際日帰りで休息なしに走り切るにはいささか不安。ということでいつも日帰りの際はマッサージを挟むようにしている。自動的に安まるし、日頃の疲れも取れるのでひそかな楽しみ。
もはやいつもの、になっている中山と雙連の間にあるマッサージ店へ。
この近くには茶店などの有名店やスーパーもあり、アクセスもよい。
いつもなぜかボスみたいな人が私の担当になる。
なんとなくだけど、
子分「うわ!あのX人の中だとあの人一番疲れてそうじゃないですか?ボスじゃないと無理っすよ!」
ボス「そうか、じゃあ俺が行くか」
ってな感じに決まってる気がしている。女性もいるのに必ず大柄か筋肉ある系のお兄さんになる。
そしてもはや受け手の私も「ボスゥ!カモン!!」って気持ちになっているのでwin-winである。ちなみに、このお店だから、とかではなく、割とどのお店でもなるので、きっと相当毒素ためてそうだと思われてるんだと思う。
実際毒素ためているので、正解なのである。
あー足湯気持ちよかったー
13:20 おひるごはんは鶏飯で!半熟卵がいとおしい** **
台湾といえばルーローハン!っていうイメージかもしれないけれど、実は私はルーローハンよりも鶏飯派。
梁記嘉義鶏肉飯(りゃんじーちあいーーじーろーはん)は名店。昼時に行くと、いつだってジモティでにぎにぎ。それがまた楽しい。
台湾のいいところはオーダーがペーパー式のところが多いところ。豆漿もそうだけど、ここもペーパー式。漢字でなんとなく読み取って注文できるのが好き。
小菜(しゃおさい)は直接みて指差し注文もできるので、それもよき。
嘉義という台中エリアの郷土料理で、ほぐされた鶏肉にコクのある塩系ソース、そしてごはん。美味しくないわけがない。
ちなみに、湯、としてメニューに載るスープもここは必食。あさりや、パイナップルとスペアリブ、白苦瓜とスペアリブなど多様。この日はスペアリブと白苦瓜を。あっさり透き通ってるのに旨味がすごい。アクも多いはずなのに、このクオリティ。丁寧なおしごとぶり。
そして!わかってるぅーー!てなるのが半熟卵焼き。 絶対美味しいに決まってる。醤油がたらり。考えた人天才。
ちなみにこちらも合計600円程度。なんなの、台湾。シェアも大歓迎。回転が速いからなせる技ですな。
13:51 世界で一番美味しいと思う民生炒飯の炒飯
炒飯、わたしはそこまで好きでもなく。カロリー高いご飯っていうイメージでしかなかった。どんなに美味しい中華をいただいて炒飯食べても、「うん、美味しいです」って感じで。
ゆえに民生炒飯さんの噂は聞いてたけど、行く?くらいの感じだった。
が。
行ってものすごい後悔した。なんで早くいかなかったの?って。
鶏肉飯を食した後、まだお腹に余裕もあるし、台北の真ん中より、上めにいたのでせっかくだし松山方面いくかね、ということでGO!
富錦街(ふーちんじぇ)は、松山空港にほど近い場所で台湾の代官山と呼ばれてるらしい。並木道がうつくしいとても気の良い場所。(わたし調べ)
新しい場所に、というのを一応モットーにしているので「あ、そういえば…」と思い出して民生炒飯へ。
え?屋台?みたいなお店。
席は外にあるので、雨の日はどうなってるんだろうか?
なお、営業時間が短い!11:00-14:00まで。(Googleで調べると13:00になってるけどそれよりは長い)
ギリッギリセーフで注文できた。
牛肉炒飯が一番有名で絶対美味しそうなんだけど、次は絶対食べようと思うんだけど!さすがに2回目の昼食なので、ハムエビ炒飯。300円くらい。なんなの、台湾。
ちなみに、メニューにはない。わたしはエビが!友人はハムが!という思いをどうしても抑えられず、何とか身振り手振りでおじさんに、伝えて伝わった結果一緒にしてもらえたのだ。思いは伝わる。
さて、実食。これがまた、衝撃的なくらいに美味しい。パラパラ。具材と米が一切くっついていない。こんなことってあるのか。味は濃すぎずスルスル食べれる。油っぽくもない。
なお、おじさん1人で調理していて、火も一口しかない。あとで知ったけどおじさんともう一人鍋を振る人がいるらしく、味が全く違うとのこと。
あと、しじみスープ。台湾のしじみスープが好きだ。蛤湯。日本語メニューだとグーグル翻訳のおかげで大体ハマグリスープと記載があるが、結果しじみである。「わ~!ハマグリ~!」って期待してはダメ。小粒でいい仕事をするしじみがこんにちはしますよ。
しじみと生姜たっぷりでとにかくシンプルなのに味が深い。毎日食べたいくらい好き。
とくにこのお店のスープは生姜の辛味も感じるくらい入っていてたまらない。すごく好み。
ちなみに、左上で見切れたお茶はファミマにしか売ってないお茶。ペットボトルの中にまんま茶葉が入っている台湾ならでは!のお茶。
これがとにかく美味しい。賞味期限短いけど買って帰るほどすき。
台湾の飲食店は缶ジュースやお茶などを冷蔵庫から自分で取って支払う店がほとんど。
なので持参したものでも特に何も言われたこともなく。周りを見ても持参したものを飲んでる人が多い。
近くのファミマに友人が買いに行ってくれた。ありがたい。
おじさん1人で一口の火で調理するため、時間がかかる。けれど、持ち帰り含め、たくさんの人が待っていて、観光客は私たちだけ。ジモティに愛されている。
一口でひとつの中華鍋。炒飯もスープも同じ中華鍋でコツコツつくる。中華鍋一つでここまで、ずっとやってきた人生。かっこいい。
おじさんのファッションも独特で、なぜかTシャツの裾を胸まであげてくくっていてビキニスタイル。
とにかく美味しいを連発してギャーギャー言ってたらおじさんからすごく喜ばれた。わたしたちがさいごのお客だったようで、「家帰って寝るわ!またね!」と言って帰って行った。近くが家らしい。いい働き方。多分おじさんは昼の営業なのかも。
ちなみに、横浜中華街に支店なのかフランチャイズなのか、できているので行くのもあり。(でもあのおじさんに振って欲しいんだよね)
14:42 オサレスポット、BUTへどうぞ
満腹なわたしたちはお土産を買いにテクテク散策。
が、何でしょうな。この日はとにかくトイレが近い。トイレに行きたくなってきてしまう…
途中ビームス台北があってふらっと覗き込む。
台北限定商品なんかもあって楽しい。しかしトイレはない(あたりまえ)
そして富錦街の端っこにあるのがbutさんへ。
but、というのはbut we love butterの略語。
素材にこだわったお菓子屋さん。なのだけど。
それだけではないのがすごい。
詳しくは行ってみて欲しい!ネタバレ!なのでいえないけれど、お店の中にたどり着くまでの導線がディズニー並みに凝っている。
そして、カフェはない。のに、↑はどういうこと?でいうと。来店すると必ず試食をいただける。しかもバルミューダのオーブントースターであたためてくれる徹底ぶり。なんなの、神なの?
試食は日替わり、プレーンなサブレ、パイナップルケーキ、台湾特有のリュウガンを使ったもの。など。
エシレのバター、ナカザワのクリームを使った贅沢なお菓子…ということで台湾でフランスと日本の材料を使って!というかなりこだわりを感じる。
ちなみに。包装紙を選べたりとにかく凝ってる。 包装紙可愛すぎる。
なお、ここはトイレもきれいで快く使わせていただけるのでそういう意味でもありがたい存在です…多謝
15:45 カステラ経由、カルフール行
いつもの、になってるカステラも買う。途中で経由してもらうようにしていて、もはやなれたもんである。
そして、西門のカルフールへ。24時間営業するスーパーでとにかく巨大。お土産や食材を買うのにぴったりだ。なお、どちらかというと価格はお安めなスーパーなのでバラマキにちょうどよく、使っている。
あーだこーだいいながら買い物するのが楽しい。 調子に乗ったから歩くのすら困難になるほど買った。アホ。
17:07 最後の締め、夕飯チャレンジは火鍋で
いつも空港で夕飯をしているけど今回は火鍋、行ってみちゃうか!ということで火鍋。
無老鍋がわたしも、友人も大好き。
西門にも店舗があるということで行ってみようか!と行ってみた。
米と合う。お米は食べ放題、タレは自分で調合。
わたしは、ネギが好きすぎる民なのでネギだけの皿も用意。
なお、鍋の話はこちらにも。
赤い方のスープがクミンの香りが強く、複雑な薬膳の味。具材しみしみおいしいからこっちばっかり食べる。
辛いの苦手な人もひとたびたべると赤い方に行きがちだ。
しみ豆腐がとにかく好きで。すでに今恋しい。
↑は中山店。台北市内にたくさんあるので、ぜひ。
18:00 最後の最後にパックを買う
満腹。かつ空港まで時間がないのにどうしてもパックを買いたいという無限の欲望に、ダッシュで近所のコスメドにかけこむ。それくらい台湾のパックは優秀。パック自体の厚みが厚くしっかり浸透してくれる。
価格もそこまで高くなく1000円弱。なお、いろいろ種類はあるけれど、わたしはこの提提研(読み方わからないからていていけんって言ってる)さんのマスクを買う。その中でも種類があるけど、金粉入りと透明感、あとは保湿(水色)を購入する。なお、青色はミントでスース―するので、男性のお土産に良い。水色と間違えないように!
マストバイ。
19:10 流行りに乗っかる、空港でタピる
今回。買ったものが多く、移動にヒイヒイいいながら駅へ。駅に着いたら火鍋のお供に飲んだビールが!!トイレへの誘いを!!もうパニックである。
空港に行く前はビール飲んだらダメ。
発車時刻ギリギリなのに友人に心労かけてまでしてトイレに行くわたし。アホの極みというか愚行である。汗びしょびしょで電車に揺られて空港へ。
普段も通っている道でいつもならスルーなのに、今回はタピることにした。きっとつかれたんだろう。甘味は世界を救う。
21:10 そして日本へ、また来るねという永遠の約束
たのしかった時間はいつだってあっという間。
そして帰りのピーチはいつだって遅れる。
帰りの飛行機は空港で買ったお茶飲みつつ写真を見つつ、ガイドブックを見ながらプレイバックして、気づけば寝ている幸せな時間。
翌日疲れるはずなのに。アドレナリンが出つづけていて幸福が止まらず眠れない。そしてまたすぐ行きたくなる。だから台湾をやめられない。
「ズッ友だよッッッ」みたいなそんな感覚である。
あまりに台湾に行くので、周りから「彼氏でもいるのかな…」と言われている。確かに彼氏もいないのにここまで足繁く通うとか狂っている。中毒だから仕方ない。
というわけでいつだって行きたい。また来るね、と言ってすぐ来る私はかなり尽くす女である。
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