コトバに興味がある語学マニアです。旅もアートも大好き。美術鑑賞と英語学習を合わせた記事…

コトバに興味がある語学マニアです。旅もアートも大好き。美術鑑賞と英語学習を合わせた記事を書いています!

最近の記事

【青森現代アート旅・2】巨大「あおもり犬」と15億のシャガール作品に興奮!

青森の現代アート旅、2日目は青森県立美術館に行きました!(1日目の弘前はこちら↓) ◆青森県立美術館へ朝、弘前から在来線で新青森駅に移動し、そこからバスに乗り換え、15分程度で美術館に到着。 白い建物は、モダンな雰囲気ですが、この土地にもしっくりとハマって、違和感はありません。設計等をされたのは、建築家の青木淳さん。隣接する「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得て、設計されたそうです。 この美術館が開館したのは、2006年。もう17年も経っているからか、白い壁が少し

    • 【青森現代アート旅・1】クールな大巻伸嗣に震えた!

      最近注目されている青森の現代アート。36度を超える酷暑の青森で、美術館巡りをしてきました。 ◆弘前れんが倉庫美術館まず訪れたのが、弘前れんが倉庫美術館。 この美術館の建物、もとは明治から大正にかけて建築された酒造会社の倉庫でした。 その後、シードル事業会社やニッカウヰスキー弘前工場、政府備蓄米の保管用倉庫などに使われたあと、倉庫の再活用方法が検討されます。 2000年代に、弘前出身の現代美術作家・奈良美智さんの個展が倉庫で開かれるようになり、2020年、美術館として開

      • タイトルに惹かれた美術展(4)「植物と歩く」

        タイトルに惹かれた展覧会、4つ目はすでに終了した展覧会「植物と歩く」(練馬区立美術館)です。 ◆通好みのタイトル「植物と歩く」、とってもワクワクするタイトルです。展覧会らしくない名ですが、朝ドラ『らんまん』ファンで、植物画が好きで、牧野博士と練馬区のご縁をご存知の方なら、めちゃくちゃ期待感が高まる、通好みのタイトルです。 展示作品は、牧野博士の植物図や標本、植物がテーマの作品、美術館が所蔵する作品、彫刻などなど。 私の大好きな木彫作家、須田悦弘さんが牧野博士の植物標本を

        • タイトルに惹かれた美術展(3)「美術館の悪ものたち」

          タイトルに惹かれた展覧会、3つ目は国立西洋美術館の版画素描展示室で開催中の「美術館の悪(わる)ものたち」です。 ◆ちょっと攻めてるタイトル&ポスター国立西洋美術館の小企画展、最近、おもしろいな〜と思います。この前の指輪展もよかったですし、今回も個性的です。 まず、タイトル。「悪もの」ってコトバ、ちょっと愛嬌も感じられて、興味をそそられます。 さらに、ポスターがイイです! このポスターを一度でも見たら、きっと多くの人が展示室をのぞいてみたくなるはずです。 ◆「悪ものたち

        【青森現代アート旅・2】巨大「あおもり犬」と15億のシャガール作品に興奮!

        • 【青森現代アート旅・1】クールな大巻伸嗣に震えた!

        • タイトルに惹かれた美術展(4)「植物と歩く」

        • タイトルに惹かれた美術展(3)「美術館の悪ものたち」

          タイトルに惹かれた美術展(2)「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ」

          タイトルに惹かれて出かけた最近の展覧会、2つ目は渋谷区立松濤美術館で開催中の「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ」です。 ◆「ボーダレス」な人形??この展覧会は、タイトルに惹かれたというより、タイトルの意味がよくわからなくて、逆に気になってしまった、というパターンです。 さらに、タイトルだけでなくチラシの力も大きかった。 画像が村上隆さんのフィギュアだけなら、何回か見たことがあるので、たぶん酷暑の渋谷まで出かけなかったと思います。チラシに載っている左側の古い人形、この存

          タイトルに惹かれた美術展(2)「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ」

          タイトルに惹かれた美術展(1)「サムライのおしゃれ」

          最近、タイトルが楽しい展覧会が増えている気がします。それほど興味がないジャンルでも、タイトルがおもしろいと「行ってみようかな〜」と食指がムクムクと動きます。そんな展覧会のなかで、実際に行っておもしろかったのが、「サムライのおしゃれ」。 ◆タイトルのチカラ本展の主役は、副題にある印籠・刀装具・風俗画。もし、これがタイトルになっていたら、たぶん行きませんでした(ごめんなさい)。印籠は、ドラマ・水戸黄門のイメージしかないし、刀剣も装具も積極的に見たいジャンルではありません(重ねて

          タイトルに惹かれた美術展(1)「サムライのおしゃれ」

          いい抽象画が多すぎて脱落した美術展@アーティゾン美術館

          アーティゾン美術館で「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」を楽しんできました。 ◆覚悟して行ったほうがいいこの展覧会に行った友人から、「覚悟して行ったほうがいいよ」と事前に忠告を受けていました。理由は、展示作品が多いから。数だけでなく、上質な作品が多いため、その友人はどれも見飛ばすことができず、途中で力尽きてしまったと嘆いていました。 ◆まずは、予習なので、事前に展示構成を予習。 展示は、セクション1「抽象芸術の源泉」からはじまり、セクション12「現代の作家たち

          いい抽象画が多すぎて脱落した美術展@アーティゾン美術館

          藝大生の「かなりステキな作品」が見られる穴場スポット

          参加中のメンバーシップ「オトナの美術研究会」の月イチ企画、「#美術館周辺のおすすめスポット」について書きます。 ◆上野にありますその穴場スポットは、上野にあります。 上野といえば、ミュージアムの宝庫。ベルリンの博物館島に負けないくらい、有名な美術館が多数集まっています。また、東京文化会館もあるので、オペラやコンサートなどが開かれるときにも訪れる機会があります。さらに、動物園もあります。子パンダの成長を見守るために、けっこうな頻度で通ったこともあります。(冒頭写真は2018

          藝大生の「かなりステキな作品」が見られる穴場スポット

          マティスの人生に触れられる美術展@東京都美術館

          上野の東京都美術館でマティス展を楽しんできました。 ◆マティスの素顔 これまで何度もマティスの絵や彫刻を見る機会はありましたが、マティスってどんな人なのか、知りませんでした。 例えば同時代のピカソなら、顔はもちろん、たくさん恋人がいたことや、青の時代やキュビスムなどの画風の変化も知っています。 ピカソと同じくらい有名で、作品も見る機会が多いのに、マティスがどんな顔をしているのかさえ知らなかったことに、本展で気づきました。 日本で約20年ぶりという今回のマティス展は、初

          マティスの人生に触れられる美術展@東京都美術館

          「アート旅」の楽しさを教えてくれた本

          参加させていただいているメンバーシップ「オトナの美術研究会」の月イチ企画、6月のお題「#おすすめの美術図書」について書きます。 ◆画家への愛を感じられる私の人生を豊かにしてくれた大切な美術図書、そのタイトルは… 『カラヴァッジョ巡礼』(新潮社)。 著者は、美術史家で神戸大学大学院人文学研究科教授の宮下 規久朗(みやした きくろう)先生です。 この本では、画家カラヴァッジョの波瀾万丈な生涯を、イタリアに残された作品とともに辿ることができます。 カラヴァッジョの作品だけ

          「アート旅」の楽しさを教えてくれた本

          アートな恐竜たちに魅せられた美術展@「恐竜図鑑」

          上野の森美術館で、恐竜アートの世界を楽しんできました。 ◆パレオアート特別展「恐竜図鑑」は、19世紀にはじめて化石が発掘された恐竜について、その痕跡をもとに復元した絵画を中心に、フィギュアや現代アートなども紹介されている展覧会です。 本展の紹介文で、はじめてパレオアートというコトバを知りました。意味は、古生物美術。 wikiの説明によると、パレオアートとは「科学的証拠にしたがい、先史時代の生活を描写しようとするオリジナルの芸術」とのこと。 例えば、ボタニカルアートも科

          アートな恐竜たちに魅せられた美術展@「恐竜図鑑」

          英検一級に初挑戦。アート系の問題は出た…⁈

          先週、はじめて英検一級を受けてきました。 ◆小学生もチラホラ英検一級の受験者は少ないのかな、と思っていたら、小学生から高齢者まで、多くの方がいました。 会場は、都内の大学。ひとつの教室に40人ほどいたような気がします。 座席はひとつおきに座り、マスク推奨とのことで、ほぼ全員がマスク姿でした。 ◆出題されたテーマは…英検の問題は、協会の許可なく掲載することはできないので、ざっくりと振り返ります。 最初の語彙問題は、自信を持って解答できたのが数問程度。ほぼ撃沈です。

          英検一級に初挑戦。アート系の問題は出た…⁈

          知的な狂気を感じた美術展@「エドワード・ゴーリーを巡る旅」

          渋谷の松濤美術館で、「エドワード・ゴーリーを巡る旅」を楽しんできました。 ◆世界一残酷な絵本作家日本でも人気の絵本作家、エドワード・ゴーリー(1925‒2000)はアメリカ生まれ。 幼少のころから絵を描き、古今東西の文学を読みながら育ち、出版社をつくり、絵本作家になった人です。 彼の作風から、ヨーロッパ的な香りがするように感じていたのですが、西洋文学だけでなく、日本の源氏物語も読んでいたとのこと。そんな豊富な読書経験から、あの独特のストーリーが生み出されたのだと思うと興

          知的な狂気を感じた美術展@「エドワード・ゴーリーを巡る旅」

          色彩のシャワーが心地いい美術展@「今井俊介 スカートと風景」

          初台にある東京オペラシティアートギャラリーで、「今井俊介 スカートと風景」を楽しんできました。 ◆スカートから生まれた!会場内は、とにかくカラフル。鮮やかな色彩にあふれています。 展示作品は、どんなジャンルになるのでしょうか? 抽象のような、模様のような、デザインのような、不思議なアートです。 会場で流れていた作家のインタビュー映像で、今井さんは作品について「自分が絵と思えば絵。デザインと思えばデザイン。作り手の気持ちの持ちようで、僕にはこの違いは重要でない」とコメント

          色彩のシャワーが心地いい美術展@「今井俊介 スカートと風景」

          美術館は、新しい自分に会える場所 【#私が美術館にいく理由】

          所属させていただいているメンバーシップ「オトナの美術研究会」、5月のお題は、「#私が美術館にいく理由」。 今まで深く考えたことがなかったので、自分が美術館にいく理由を深掘りする良い機会をいただきました。 ◆子供時代はワクワク「美術館が好きだー!」と思った原体験は、小学生のころ。母と叔母に連れられ、根津美術館にいったとき、衝撃を受けました。 ちょうど、尾形光琳の《燕子花図屛風》が展示されている時期でした。 きらびやかで美しい屛風に感動したのと同時に、美術館のもつ空気、雰

          美術館は、新しい自分に会える場所 【#私が美術館にいく理由】

          トイレットペーパーにもなったラファエロの天使【愛しのミュージアムグッズ】#5

          お気に入りのミュージアムグッズ、5回目は、ドイツで買ったマルチクロスです。 ◆ドイツが誇るラファエロの名画前回に続き、またラファエロの登場です。 今回は、ドイツ・ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館にあるラファエロの名画《システィーナの聖母》が主役です。 神々しい聖母子が描かれた色鮮やかな絵画で、とにかく聖母様がお美しい! ラファエロ作品のなかで、もっとも好きな絵です。 この絵は、1754年に、芸術を愛するザクセン選帝侯・アウグスト3世が購入。ヨーロッパにある美術品は

          トイレットペーパーにもなったラファエロの天使【愛しのミュージアムグッズ】#5