【青森現代アート旅・2】巨大「あおもり犬」と15億のシャガール作品に興奮!
青森の現代アート旅、2日目は青森県立美術館に行きました!(1日目の弘前はこちら↓)
◆青森県立美術館へ
朝、弘前から在来線で新青森駅に移動し、そこからバスに乗り換え、15分程度で美術館に到着。
白い建物は、モダンな雰囲気ですが、この土地にもしっくりとハマって、違和感はありません。設計等をされたのは、建築家の青木淳さん。隣接する「三内丸山縄文遺跡」の発掘現場から着想を得て、設計されたそうです。
この美術館が開館したのは、2006年。もう17年も経っているからか、白い壁が少しくすんでいるようにも感じました。
◆奈良さんの巨大ワンコ
ここで一番見たかったのが、奈良美智さんの立体作品《あおもり犬》。少し前、大阪のほうでこの作品の画像を無断利用したとかで話題になっていましたね。写真で見ただけでもカワイイな〜と思っていましたが、実物は存在感がすごいです!
作品の高さは約8.5メートル、横幅は約6.7メートル。大きいけれど、圧迫感はありません。犬の表情が少し悲しそうな、寂しそうな感じだからでしょうか。頭を撫でて慰めたくなる、寄り添いたくなるワンコです。
◆15億のシャガール作品
同館が所蔵するもうひとつの目玉作品は、シャガールの《バレエ「アレコ」舞台背景画》。展示されている全4点のうち、この美術館では3点を所蔵し、残りの1点はアメリカのフィラデルフィア美術館から借りているそうです。
でも、なぜ青森にシャガールの大作があるのでしょう?
調べてみたら、美術館がオープンする前、開館に向けての目玉作品として、15億で購入したとのこと。特に青森とシャガールは関係もなく、まだ学芸員も配置されていなかったときに取得を検討しはじめたらしいです。
最近でも、鳥取県立美術館の設立にあたり、ウォーホルの作品を3億で買ったことがニュースになりましたが、どこも考えることは同じなんですね。
個人的にシャガールは好きですし、巨大な作品はとても見応えありましたけど、奈良美智や棟方志功など青森にゆかりのある方の作品と一緒に見ると、なんでシャガールかな…と違和感と唐突感がありました。
ちなみに、訪問時には棟方志功の大型企画展も開催されていました。こちらは都内にも巡回するので、サクッと見ただけで終わりにしました。
なお、この美術館は動線が複雑で、階段の上り下りも含め、館内をあちこちグルグルと歩く必要があります。途中で現在地が分からなくなり、いくつか大事な作品を見落としました。行く前に、館内の地図をしっかりと頭に入れるべきでした。
◆美術館ランチ
館内には居心地の良いカフェ「4匹の猫」があり、青森の食材を使ったカレーやスイーツなどをいただけます。
お昼時は大混雑していて、入るまでに並びましたけど、野菜のパスタはおいしかったです。
ちなみに、夜は新青森駅の中にあるお店で大間のマグロ丼をいただきました! スーパーや回転寿司のマグロと違い、トロでもさっぱり。おいしかったです。
◆英語解説は…
シャガールの作品など、ところどころに英語版解説がありました。
今回は、美術館公式サイトの英語版から、コレクション形成について書かれた部分を引用します。
日本国内の作家だけでなく、シャガールなど海外作家の作品を幅広く見ることで、地域の子どもたちが将来クリエイティブな大人になれるかも…と考えれば、15億円は高くないのかもしれません。
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