遠藤ユウ

【ストーリーマーケターたちの先生】情熱を注げるアイデアはあるけど自己表現が苦手なマーケ…

遠藤ユウ

【ストーリーマーケターたちの先生】情熱を注げるアイデアはあるけど自己表現が苦手なマーケターのために、パーソナルブランド構築のためのストーリーの語り方をお伝えします┃出版社での講演をきっかけに、ストーリーの本質的な知識を未来のリーダーへ繋げることの重要性を実感┃大学では芸術を専攻

最近の記事

99%の人が知らない「物語構造と身体機能の不思議な関係」に迫る

物語には惹きつけられるものと、そうでないものがあります。 その違いはなにか?という問いは、今まで多くの先人に研究されてきました。 例えば世界にたくさん存在する「物語の型」を例に語られたり、キャラクターに絞って語られることもあります。 しかし「なぜこの型なのか」「なぜこのキャラクター像なのか?」と、もう一歩踏み込んで語られることは少ない。 概念として知識を「知る」より、その知識が腹に落ちて「理解する」ことが、知識を実際に使える知恵にするために重要だと、僕は思います。 「

    • 自己理解のための意外な方法とは?

      もっと自分を観察しよう。 自己理解が深まれば、人生の地図が手に入る。 地図があれば、どの道に進むか迷うことはなくなるんだよ。 だけど気づけば他人ばかりを見てしまう。 実は他人の方が観察しやすいから。 でも他人はあなたとは違う。 もっと自分の内側に目を向けよう。 ポイントは、感情だ。 落ち込んだとき、嬉しいとき、悔しいとき、満足したとき、、、 自分の感情が動くのは、何がきっかけか? 自分の感情の動きがわかれば、自己理解は深まる。 なぜなら、僕らは感情によっ

      • ストーリーの方程式から読み解く、あなたの人生の取り戻し方とは?

        彼女が僕に振り向いたのを見た時、ゾッとした。 「私が何を言いたいか、わかってるでしょ」 ・・・そう言われた気がしたから。 彼女は僕の嘘を見抜いていた。 薄い唇をわずかに開いただけで、彼女は何も言わない。 だから余計に、僕は自分に向き合うことになった。 そしてこう思った。 「やっぱり自分に正直に生きなきゃダメだよな」 僕は彼女に会うまで、無難に生きてきた。 目立たぬよう、他人の望む自分を演じ続けていた。 でも、もうやめよう。 心からそう思った。 ヨハネス

        • コミュニケーションと人間心理から現代マーケティングの本質を読み解く

          「子供の頃からこんなの見てたら、神様の存在も信じるよなぁ」 以前、フィレンツェの大聖堂の前で、隣の友人に呟いたことがあります。 大聖堂にある聖母マリアの彫刻が、僕らを見下ろしていました。 本当に天界から僕らを眺めているように感じたのです。 すると、隣の友人は僕に言いました。 「は?全然思わんわ」 僕は視線を聖母マリアから友人の顔に移し、ため息混じりに言いました。 「感受性のないやつだなぁ」 僕と友人はフィレンツェの同じ石畳を歩きながら、別の世界を見ていたようで

        99%の人が知らない「物語構造と身体機能の不思議な関係」に迫る

          人間が世界征服するための最強の武器とは何だったのか?動物と人間を分ける違いに迫る。

          世界を支配する最強の生物。 それが人間です。 でも人間の個体の強さは、自然界でもかなり弱い方です。 熊やライオンに勝てるおっさんはいないように。 では、なぜ弱い人間が世界を支配できたのか? それは巨大な集団を作って連携したからです。 そして集団を形成するために物語が必要だった。 なぜか? 目的を共有できるから。 目的、つまりビジョンとは、まだ現実化していない未来のイメージとも言えます。 目的(ビジョン)は、フィクションなのです。 人間はこのフィクションを

          人間が世界征服するための最強の武器とは何だったのか?動物と人間を分ける違いに迫る。

          なぜ、神話は生まれたのか?太古の時代から物語を語る人間の正体について綴る。

          はるか昔の太古の時代。 太陽の眩しさに目を細めて、空を見上げた人がいた。 そのとき、彼はこう思った。 「なぜ、太陽は朝にのぼり、夕方に沈むんだ?」 家族や友人に聞いても、誰も答えを知らなかった。 ある日、髭の生えた年老いた長老に尋ねてみた。 すると長老はこう答えた。 「太陽の神と夜の神が争っているからだ。朝から夕方は太陽の神が優勢であり、夜は夜の神がこの世を支配している。もし、夜の神が勝てば、太陽は決して上ってはこないだろう」 太古の人々は、太陽が朝のぼり夕方

          なぜ、神話は生まれたのか?太古の時代から物語を語る人間の正体について綴る。

          あなたのメッセージを明確にするための3ステップとは?

          物語は人の心を動かす。 でもそれはゴールじゃない。 ゴールはメッセージを届けることです。 あなたは人の心を動かすことに、とらわれていませんか? 心を動かすための知識はあるけど、伝えたいメッセージがなければ意味がありません。 どうすれば、自分のメッセージを持てるのか? 今回はあなたの伝えたい個々のメッセージというより、それらを含むより根源的なメッセージの見つけ方を紹介します。 表面的なメッセージはたくさんあると思います。 しかし、あなたの根源的なメッセージは、1

          あなたのメッセージを明確にするための3ステップとは?

          ストーリーマーケティングで意識すべき2つの問いとは?

          人は物語を求める。 ただ、全ての物語を平等に受け入れはしない。 価値観によって、物語を取捨選択しているのだ。 ボールペンを使う人もいれば、万年筆を使う人もいる。 彼らは価値観が違うため、受け入れる物語も違う。 だからこそストーリーテラーが意識すべき2つの問いがある。 「誰のために」「何のために」だ。 あらゆるマーケティングの根源に、この2つの問いがある。 この2つの問いを明確にすることで、マーケティングに物語性が生まれるのだ。 「物語がない」とは、誰のための

          ストーリーマーケティングで意識すべき2つの問いとは?

          物語に説得力がある本当の理由と、その心理とは?

          あなたには説得したい人はいますか? 僕はよく書店に行くんですが、先日「説得力」に関する書籍が多いことに気がつきました。 誰もが自分の主張を通したいと思うもの。 ただ、ほとんどの人はあなたを信じてはくれません。 そんなときは物語が効果的。 では、なぜ物語が効果的なのか? それは物語が「発見を導く形式」だからです。 例えば、あなたがマーケターだとします。 あなたは顧客に自分のコンテンツを買って欲しい。 だからコンテンツがいかに素晴らしいかを語り、顧客を説得しよう

          物語に説得力がある本当の理由と、その心理とは?

          ストーリーテラーが陥りがちな“常識”の落とし穴とは?

          ただのおっさんじゃん。 それが、史上最大の虐殺を指示したアドルフ・アイヒマンを見た、記者たちの印象だった。 ナチスのホロコーストを指示した人物は、さぞ凶悪な顔つきだろうと、誰もが思っていた。 しかし、実際は「普通」だった。 さらにアイヒマンは、裁判でまさかの意外な言葉を紡いでいる。 「私は上司からの命令に従っただけです」 これは罪を逃れるための言い訳ではなかった。 アイヒマンは本当に命令に従っただけだったのだ。 「なぜ、人は悪をなしてしまうのだろう」 アイヒ

          ストーリーテラーが陥りがちな“常識”の落とし穴とは?

          チャンスを掴める人と掴めない人の、意外な違いとは?

          クリスマスの夜に、居残り仕事かよ。 ペンで頭を掻きながら、男はボヤいていた。 仕事場にデザイナーは、彼1人だった。 その時、突然ある人物から劇場のポスター作成の依頼が届いたのだ。 ポスター作成は初めてだったが、彼は引き受けた。 この依頼が、彼の人生を大きく変えることになる。 それは1895年のパリ、クリスマスの夜のことだった。 仕事場に残った男が、当時の大女優サラ・ベルナールから劇場のポスター作成の依頼を受けたいた。 男の名はアルフォンス・ミュシャ。 のちに

          チャンスを掴める人と掴めない人の、意外な違いとは?

          ピカソに学ぶストーリーテラーに知識が必要な理由とは?

          やっぱ、キモイな。 目の前で目を見開き、大きく口を開けて暴れる馬を見て、そう思った。 こんな適当な絵、誰でも描けるだろ。 大学の授業でピカソの『ゲルニカ』を見たときの、素直な感想です。 次の瞬間、教授が授業を受ける僕らに、ある質問をしました。 すると全てが変わった。 その質問とは? 「皆は、パニックになって暴れ狂う馬を描ける?」 僕は持っていたペンが全く動かないことに気づいた。 さっきまで「誰でも描けるだろ」と思っていたものが、全く描けない。 もう一度、『

          ピカソに学ぶストーリーテラーに知識が必要な理由とは?

          あなたがストーリーテラーになる意外な瞬間とは?

          物語は人の心を動かす。 だからどんな業界であれ、成功する人はストーリーテリングの素質を持っています。 賢い人ほどをストーリーテリングを学ぶのは、そのためです。 じゃあ、僕らがストーリーテラーになれるのは、いつなのか? 語った物語で人に影響を与えたら…? …実は違う。 もし僕があなたから「私が一人前のストーリーテラーになれるのはいつだと思いますか?」と聞かれたら、こう答えます。 「あなたがストーリーテラーとして生き始めた瞬間からです」 ストーリーテリングの知識を

          あなたがストーリーテラーになる意外な瞬間とは?

          人間の脳機能から導き出す、ブランディングの本当の姿とは?

          僕らは、ありのままの世界を見ていると思っています。 でも、それは大きな間違いです。 下の画像のAとBの色が、違う色に見えるのが何よりの証拠。 実はAとBは、全く同じ色なのに。 僕らは、脳が上映したフィクションを生きているのです。 これはマーケターには重要な真実。 なぜか? ストーリーブランディングは、顧客のフィクションを肯定し強化することで育まれるからです。 画像で見たように、僕らは現実そのものではなくフィクションを現実として認識しています。 錯視のフィクシ

          人間の脳機能から導き出す、ブランディングの本当の姿とは?

          2000年前から語り継がれる、ストーリーテラーのための1つの真理とは?

          その昔、マルタとマリアという姉妹がいた。 これはイエス・キリストが姉妹の家を訪れた日のことだ。 姉のマルタはイエスをもてなそうと、忙しなく働いた。 しかし妹のマリアはイエスの話をずっと聞いていた。 マルタはそんな妹を非難する。 するとイエスは姉のマルタに、こう言ったのだ…。 「マルタ、あなたは多くのことに心を配り、思いわずらっている。しかし、大切なことは1つしかない。そしてマリアは良い方の選択をしたのだ」 …と。 本当に大切なことは、意外と少ない。 これは2

          2000年前から語り継がれる、ストーリーテラーのための1つの真理とは?

          なぜ、ストーリーを学んでいるのに、ストーリーブランディングができないのか?

          なぜ君はストーリーを学んでいるのに、ストーリーブランディングができないのか? それは情報源となる人たちが中途半端だから。 その中途半端さに、真実が隠されてしまう。 僕の記事の読者には、ストーリーブランディングをもっと深く理解してほしい。 このままでは君の努力が無駄になってしまうから。 まず、現状がいかに悲惨かを理解しよう。 世の中の発信者が語るストーリー論は、表面的なものばかりに思えます。 僕が見聞きしたものでは、「ストーリーの本質は不幸から成功を描くV字型だ」

          なぜ、ストーリーを学んでいるのに、ストーリーブランディングができないのか?