ストーリーの方程式から読み解く、あなたの人生の取り戻し方とは?
彼女が僕に振り向いたのを見た時、ゾッとした。
「私が何を言いたいか、わかってるでしょ」
・・・そう言われた気がしたから。
彼女は僕の嘘を見抜いていた。
薄い唇をわずかに開いただけで、彼女は何も言わない。
だから余計に、僕は自分に向き合うことになった。
そしてこう思った。
「やっぱり自分に正直に生きなきゃダメだよな」
僕は彼女に会うまで、無難に生きてきた。
目立たぬよう、他人の望む自分を演じ続けていた。
でも、もうやめよう。
心からそう思った。
ヨハネス・フェルメールが描いた『真珠の耳飾りの少女』と出会い、僕の人生は変わった。
僕は彼女との出会いを忘れられず、大学では芸術を専攻した。
それは、僕にとっては大きな決断だった。
将来、芸術が何に活きるかもわからなかったから。
でも、もう自分に嘘はつけなかった。
あなたにも、人生で大きな転換となった経験があるかもしれない。
その経験は、他人にとってはたいしたものではなくても、あなたにとっては重要だったはずだ。
『真珠の耳飾りの少女』を見て、歩き出せる人と、歩き出せなくなる人がいるように。
人は何に影響を受けるか、わからない。
でも体験が人生を作るのだ。
このことを表現するように、ストーリーの公式はこうなる↓
ストーリー=キャラクター+アクション(行動・体験)
この公式は、ストーリーテリングの原則だ。
だからこそ、僕らの人生にも同じことが言える。
僕らの人生をストーリーと考えてみよう。
ストーリーテリングの公式と、同じ構造になるのだ。
人生=自己+体験
この公式で、僕らが意識すべきなのは、どれだろう?
それは「自己」である。
体験は、生きていれば自然と発生する。
しかし自己理解は、意識的にする必要がある。
なぜなら普通に過ごすと、僕らは他人の人生を生きてしまうから。
気がつけば、あなたも社会が決めた価値観で生きていないだろうか?
他人の価値観のまま体験を増やしても、それはあなたの人生を創らない。
自己なき体験は、あなたの物語ではないのだ。
キャラクターがいなければ、物語は動かないのと同じように。
だから自己を見出していこう。
「自分とは、何者か?」
この問いと向き合う人が、自分の物語を生きれるのだ。
あなたももう、自分に嘘をつくのはやめよう。
もし、嘘をつきそうになった時、あの少女の眼を思い出そう。
あなたの人生は、あなたのものなのだ。
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