ストーリーマーケティングで意識すべき2つの問いとは?
人は物語を求める。
ただ、全ての物語を平等に受け入れはしない。
価値観によって、物語を取捨選択しているのだ。
ボールペンを使う人もいれば、万年筆を使う人もいる。
彼らは価値観が違うため、受け入れる物語も違う。
だからこそストーリーテラーが意識すべき2つの問いがある。
「誰のために」「何のために」だ。
あらゆるマーケティングの根源に、この2つの問いがある。
この2つの問いを明確にすることで、マーケティングに物語性が生まれるのだ。
「物語がない」とは、誰のためのコンテンツかわからないし、何のためかもわからない状態のこと。
「そんなコンテンツないだろ」
…と、思うかもしれない。
が、意外と陥る落とし穴だったりする。
なぜなら、「皆に受け入れてほしい」という欲求が必ず邪魔をするから。
「皆に受け入れてほしい」と思うと、物語に具体性がなくなる。
それでは物語は誰にも刺さらない。
実は、物語は具体的であるほど、脳内物質のドーパミンが放出されることが発見されている。
つまり、心が動くのだ。
「誰でも使いやすいパソコン」
「人とは違う考えを持ち、権力に屈せず個人の力を解放したいと思う人のための、美しくデザインされたパソコン」
↑どちらに心が動く?
当然、後者だ。
だからAppleは成功した。
物語が具体的だったからだ。
具体的な物語に強烈に刺激された、一部の人はこう思うだろう。
「これは俺の物語だ」
そして翌日、その体験を友人に話す。
こうやってアイデア(=物語)は広まるわけだ。
全ては「誰のために」「何のために」という2つの問いから始まる。
もちろん具体性が高いほど、物語に刺さる人は少なくなる。
でも恐れるな。
最初は小さな波紋も、いずれは大きな波になる。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?