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人間が世界征服するための最強の武器とは何だったのか?動物と人間を分ける違いに迫る。

世界を支配する最強の生物。

それが人間です。

でも人間の個体の強さは、自然界でもかなり弱い方です。

熊やライオンに勝てるおっさんはいないように。


では、なぜ弱い人間が世界を支配できたのか?

それは巨大な集団を作って連携したからです。


そして集団を形成するために物語が必要だった。


なぜか?

目的を共有できるから。

目的、つまりビジョンとは、まだ現実化していない未来のイメージとも言えます。


目的(ビジョン)は、フィクションなのです。

人間はこのフィクションを共有することで、生態系の頂点に立ちました。

ストーリーテリングが、世界を支配するエクスカリバーなのだ。


チンパンジーも群れを作れますが、明確なビジョンは共有していません。

例えば、100匹のチンパンジーを教会に集めたら、各々がバラバラに行動します。

でも人間を教会に集めたら、神(ビジョン)の方を向き、全員が祈ります。


宗教とはストーリーであり、他人同士を繋げる作用があるのです。


こう考えるとストーリーテリングが、人間を世界の王にした理由がわかります。

統率の取れない50匹の熊と、統率の取れた300人の人間。

どちらが勝利すると思いますか?

答えるまでもないですよね。


歴史学者であるユヴァル・ノア・ハラリ教授もこう言っています。

「私たちとチンパンジーとの真の違いは、多数の個体や家族、集団を結びつける神話という接着剤だ。
この接着剤こそが、私たちを万物の支配者に仕立てたのだ」

ストーリーテリングは世界を支配する、最強の武器なのです。

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