見出し画像

あっという間の、ハーフバースデー。

前回書いた記事から、4ヶ月が経とうとしている。そして、息子が生まれてから、6ヶ月が経とうとしている。なぜこんなにも期間が空いていたのかといえば、小さな命にただただ翻弄される毎日を過ごしていたからだ。

詳しくはおいおい記事にしたいと思っているのだけれど、ダイジェストを記すとしたら、以下のような流れになる。

6月:夜が訪れる恐怖を味わう。

新生児あるあるだとは思うのだけど、とにかく夜に授乳の頻度がヤバイ。2時間に1回はギャン泣き。しかも母乳をあげても飲むのが下手くそすぎてめっちゃ時間がかかるし、寝かしつけてもすぐにまた起きる。

妻だけに任せて旦那が寝てる…というのもバツが悪いので、僕も一緒に起きる。搾乳をあっためたり手伝いはするのだが、できることが少ない。なので結局、妻の授乳シーンをほぼ徹夜で見つめ続けるという日々を過ごす。このあたりは寝る時間が近づくと、憂鬱になったものだ。

7月:酷暑の中のお宮参り

妻の体調の問題もあり、お宮参りをしたのは7月も後半になろうかという時期だった。一体、お宮参りはスーツだなんて、誰が決めたのだろうか。Tシャツ、短パン、ビーサンではダメなのか。客商売でもクールビズが実施される昨今だが、神様の前においては何の意味も持ちやしないのだ。

最高気温が35℃にもなろうかという中、なぜか息子はスヤスヤと寝続けた。祈祷の祝詞も、彼にとっては子守唄。おかげでお金を払ってカメラマンさんに撮影を依頼していたのに、息子が目をあけた写真はほとんどなかった。

8月:高温×高温=不快

このあたりで、妻と息子が里帰りから自宅に帰ってきた。それまで週末の逢瀬を重ねるだけの親子であったが、常日頃一緒にいられることになる。ということで増えるのが、抱っこの頻度である。

ところが僕はもともと平熱が36.5℃くらいと高めだし、新生児はもはや天然湯たんぽである。2つの肌と肌が触れ合うとき、ケミストリーが起こる。5分も抱っこすれば、僕と彼の間にはいつもウユニ塩湖が出現した。だから当時の僕の寝かしつけ成功率は、円周率と同程度だった。

9月:好きになられると、好きになるタイプ

このあたりで、息子がめっちゃ笑うようになる。特に僕と目が合うと、すごく恥ずかしそうに、でも満面の笑みになる。それはもう、妻が嫉妬を覚えるほどに。控えめに言って、息子がかわいすぎた。

もちろん生まれた瞬間から愛情フルMAXだったけれど、このあたりから僕の息子LOVE度がメーターを振り切ることになる。「え、なんでこんなかわいいの?」というセリフを1日に最低5回は発するほど、毎日がToLOVEる。

10月:離婚ストーリーは、突然に。

その日は、雲ひとつない秋晴れだった。緊急事態宣言も明け、昼から友人家族が家にあそびに来る予定だった。おもてなしのための準備をしようとしていたとき、ささいなきっかけで夫婦間戦争が勃発することになる。

「もう離婚だ」そんな話にまで発展し、もちろんホームパーティーは中止。妻は子どもを連れて実家に帰るという、離婚に向けたお手本のようなアクションに移行した。

結果的に割とすぐ仲直りしたものの、「どうせならお互い少し気持ちを整理しよう」ということで別居は継続。このとき、LOVE度メーターが振り切っていた息子に会えないという現実が、離婚という選択の非現実性を実感させてくれた。これは、本当にトラブル。

11月:勝てる気のしない、保育園争奪戦。

11月 になると妻と息子も自宅に戻り、いよいよ保活が本格スタートした。共働きなので保育園に入れたいわけだけれど、保育園入園に至るまでのプロセスの壁の多さと競争率の高さに、一瞬で心が折れる。

「0歳時の定員…2名」

あくまで住んでいる自治体内の保育園の一つでしかないが、出生数と明らかに数が合わない。しかもなまじ夫婦とも育休が延長できてしまう勤務先なので、点数計算上不利である。

ということがわかっていても一縷の望みにかけるしかない。僅かな可能性を求め、難解な願書に必要事項を記入…と思ったら書き損じてしまってやる気を失い、ハーフバースデーの準備へと現実逃避中である。

=====

さてさて、これが息子が生まれてからの半年間のダイジェストである。「パパの本音を語る」というコンセプトのnoteなので、この半年間で蓄積された、心の奥底にしまい込んで黒く渦巻いた感情を、今後も徐々に蔵出ししていこうと思う。

この記事が参加している募集

#子どもの成長記録

31,609件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?