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イギリス生活〜子供の習い事

イギリスで子育てをしているものとして、子供達の習い事について経験を基にした情報を書きます。先日イングランド女子サッカーチームがユーロ大会で優勝しました。主要国際大会では初となる勝利にここイギリスでは国をあげて喜びました。特にこの大会の勝利がユース女子サッカーにもたらす影響は大きいというコメントが連日メディアで飛び交いました。これまでにサッカーに興味を持っていなかった小さな女の子たちがサッカーを始めるきっかけになったり、既に練習に励んでいる子たちに関しては彼女らに大きな希望を与えたと報じられました。さらに多くの子供たちが男女関係なく、小さいうちからサッカーに触れる環境を与える為には、学校や地域のサッカー場の増設だということも言われました。現在、男子がサッカーやラグビーの授業を取る際に女子はネットボール(バスケのようなもので、ルールはかなり違います)やホッケー(アイスリンクではなく陸上のです)をする学校も多いのですが、女子にも学校の授業の一環としてサッカーをする機会を与えるように国で動くべきだという声も出ました。とは言っても、日本に比べたらサッカーを習う女の子の数は相当多いです。残念ながらうちの娘はサッカーに全く興味がないのですが、娘の友達の1/3がサッカーをやっています。日本女子サッカーも数年前はイングランドチームに引けをとらなかった気がしますが、今は少し差が出てきてしまいましたね。イギリスの習い事はスポーツと音楽が主のようで、サッカー、ラグビー、クリケット、ダンス(モダン、タップ、バレエ、ストリート、コンテンポラリーなど)、スイミング、乗馬、ホッケー、体操、様々な楽器(ピアノ、ギター、フルート、バイオリンなど)、そしてボーイスカウトやガールスカウトというところでしょうか。うちの夫はボートやセーリングも習っていたそうです。家族によっては水上スキーを湖で家族で習ったりもしています。塾?ないです。勉強?しないです。と言ったら正確な情報ではないでしょうが、日本のような塾は存在しないと言ってもいいかもしれません。そもそも宿題も私立の学校に行かない限り小学では本読みのみ、また中学の年代でも必要最低限です。夏休みや冬休みは宿題はゼロです。GCSEという試験がイギリスの子供達が初めて受ける大きな試験になります。義務教育修了の16才の年に受けます。この試験の前にはまあまあ勉強しますが、学校のサポートが結構あり、1番上の息子が今年5月〜6月にかけて受験しましたが、親としてやったことは毎日の生活のリズムを整えてあげる事、体調崩さないでリラックスして試験が受けれるような環境を作ってあげることだけでした。短期で家庭教師をつける家族もいますが、誰かのお姉さんが大学生でそのレベル教えれるから頼むとか、そんな感じが結構あります。実は英国の教育について少し書きたいので、それはまた別の機会にいたします。そんなこんなで、日本の部活動のようなものもない英国では基本的に子供がやりたい事は習い事でカバーします。(私立校だと学校で放課後にできる機会が充実しているようです。) ただし、習い事は『子供が興味がある事を見つける場』であって進学の為などではなく、やりたいからやらせるというのが大部分の親の気持ちのようです。良いも悪いも子供が楽しめないものは無理にやらせず、嫌々通うものなら結構直ぐにやめさせます。それも分かるのですが、一度始めたことはやり通すことが大事だという私の考えを夫も理解してくれていて、うちの息子たちは山あり谷ありでしたが、空手(唐手)は黒帯まで(特に真ん中の子は無理やり)通わせました。大好きなサッカーは具合い悪くても行くので放っておいてます(笑)
当時6才の嫌がる息子を無理矢理空手の練習に連れて行くと、周りの親たちからドン引きされたのを覚えています。空手の先生も連れて来なくてもいいよ、来たくなったらくればいい、って優しくも取れる言葉をかけてくれたのですが、裏を返せば、無理矢理連れて来ないで、迷惑だから、ということなのは十分に伝わりました。今では諦めず連れていって良かったと思うし、きっと、大好なサッカーで躓いた時も諦めず乗り越えてくれると思います。

追記: 写真はうちの次男でゴールキーパーをしてます。

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