リクルートで語り継がれるTTPSの極意と組織マネジメントの落とし穴
中学時代、私は公民が苦手でした。どんなに時間をかけて勉強しても、点数が伸びませんでした。そんな中で、毎回クラスで100点を取るクラスメイトがいました。私は意を決して、「どうしたら公民で点数を取れるのかを聞いた」んです。すると、彼女は簡単だと言いました。「教科書を何度も読んで、とにかく何度も」と。最初は「そんなことやってるよ」とか「逆にそんなことだけで高得点が取れるの?」と疑いました。
こんにちは。とうまです😊いつもNoteを読んでくださってありがとうございます。今日はリクルートで語り継がれる業績マネジメントの秘訣TTPSについてお話しします。
やり方を丸パクリしただけなのに公民で100点が取れました!
私は、参考書や問題集はその日から一度も開くことなく、勉強時間は同じだけ確保し、教科書だけを読み返しました。結果、公民で初めて100点を取ったんです。100点を取ったのはクラスで私一人だけでした。これには私自身が一番驚きました。過去のテストを見返すと、すべて教科書の順に問題が出ていることに気づきました。必死に勉強していたつもりが。それに気づかなかったんですね。
友人たちから「どうやって勉強したのか?」と聞かれた時、「○○さんから教えてもらった方法」をそのまま伝えましたが、「そんなことで100点取れるはずがない」「それはもうやっている」という、私自身と同じ反応を示され、そのまま実行に移す人はいませんでした。
組織(人・業績)で結果を出すにはどうする?
私が管理職に就任した当時、売り上げの大半を誰かが稼ぐのではなく、「全メンバーを戦力化し全員が達成する営業組織」に成長しようとしていました。TOPダウン型では成長の限界が見えていたので、マネジメントの進化が問われる時期でもありました。どうしたら全員が、今持っている力を発揮して成果を出せるか。この一点突破が必要でした。
上手くいってる人の話を聞く際のコツ
リクルートで表彰されるMVPチームというのは、①+②が合わさって圧倒的な成果を上げてきます。誰だって短期で成果を上げたいので、業績インパクトの大きいプロセスに目が行きがちです。しかし、そこに落とし穴があります。
①の場合、月報や四半期の業績数字を見ていると、翌月、翌四半期の数字が出ていないケースが多発しています。これはラッキーが重なっているケースも多く、このプロセスを全員で真似しようとすると、過剰なプロセスを作り出し、提案工数ばかりがかかって組織が疲弊してしまいます。
順番としては②が先です。組織は生き物です。持続可能であるかどうかを常に視野に入れて人と業績をマネジメントしていくことが必要です。
プライド・思い込み・被害者意識を捨ててTTPS
冒頭の前例で示した通り、チームやグループを管理するあなた自身が「決めない」とメンバーは迷うし、現状から抜け出すことはできません。
上手くいっている人のやり方を真似することは大事だと理解していても、分かると出来るは違います。実際には次のような壁があります。
そう、いつだって「自分の足を引っ張っているのは自分」なのです。いったん感情と今までのやり方、自分の成果の出し方を捨てて、徹底的にパクりに行ってみてください。やりながら気づくはずです。何が駄目だったかに。
リクルートで語り継がれているTTPSとは
上記の通り、リクルートに入ったら「新人は全員はTTPSだ!」と言われます。リーダーやマネージャーも同様に、全員が達成できているチームのやり方(1on1、業績管理表、チーム会など)を徹底的にパクりながら、自組織の進化を狙うのです。過去のやり方に固執しても、進化はありません。
メンバーにも、「1社で成功したことではなくて、最低でも5社やってみて同じ結果が出たら、それが真のナレッジ!」と伝え続けていました。こうしてメンバーが、上手くいっているやり方をベースに、自分なりのナレッジを作り出していく学習機会を作り出していくのです。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。組織の成功には、上手くいっている人の方法を真似し、進化させる「TTPS」が重要です。多くの人が「既にやっている」と思い込んでいますが、本当の成果は徹底的な実行から生まれます。また、成功例を複数社で再現することで、真のナレッジが形成されます。
組織の持続可能な成長には、個人のプライドや思い込みを捨て、他者の成功法を積極的に取り入れる姿勢が求められているのだと思うのです。
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