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戯曲『アメリカに行く』(3/3)


戯曲『アメリカに行く』の3回目(最終回)の投稿です。


(前回までの投稿は以下をご覧ください)




【登場人物】


島田……会社員

小谷……会社員

石山……会社員

高野……殺した男

太田……アメリカに行く男




2(後半)


明転。


風呂上がりで、浴衣を着た、島田、小谷、石山が来る。

島田と小谷が、カンチョーしようとしてくるので、石山は逃げる。


石山 バカバカ! やめろってば!

小谷 カンチョー!

島田 カンチョー!

石山 アホ! やめろ!


などと、一同、しばし騒いでいるが、やがて落ち着いて、布団の上に倒れ込む。


一同 はあ、はあ、はあ……。

石山 また汗かいちゃったじゃないですか。

小谷 後でまた風呂入ればいいじゃない。

島田 俺、明日の朝でいいや。

小谷 俺もそうしようかな。

石山 ……さっきの話ですけど。

小谷 なに?

石山 高野くん殺害計画ですよ。

島田 計画ってなんだよ。

石山 だって、殺される前に殺すのもアリだって。

小谷 計画とは言ってねえだろ。

石山 そうですけど。計画たてましょうよ。僕、殺されたくないですよ、やっぱり。

島田 そうだなあ。


しばし間。


島田 電気消して隠れてて、一気に襲いかかるとか?

石山 そうですね。高野くんが風呂から出て来たところを。

小谷 殺すの?

島田 ……。

石山 ……殺しましょう。

島田 ……。

小谷 よし! じゃあ、石山、頼んだ。

石山 ええ?

島田 頼りになるなあ、石山。悪いな。

石山 ……ひとりでですか?

小谷 いけるよ。お前なら。

島田 いけるいける。

石山 ……。

島田 お前しかいないよ、やっぱり。

小谷 そう。託したぞ。

石山 ……でも、高野くん強そうじゃないですか。

小谷 まあ、石山が勝つ確率は低いだろうけど。大丈夫だよ。

石山 何が大丈夫なんですか。

小谷 大丈夫だよ。

石山 えー?

島田 一応じゃあ、練習しとく?

石山 そうですよ。緻密な計画を立てましょうよ。

小谷 そう? じゃあ。ちょっと練習してみようよ。


三人、立ち上がって、


島田 まあ、暗いっていう体で。

小谷 そうね。部屋は暗いですよと。で、石山どこに隠れるんだよ。

石山 じゃあ……この辺に(と、適当に隠れる)。

島田 その辺ね。じゃあ、俺、高野やるから。

石山 はい。お願いします。


島田、いったん去る。


小谷 いい? じゃあ、高野が来ました。


島田、入って来る。


小谷 石山、行け!


石山、飛び出て来て、島田に襲いかかる。

が、一気に組み伏せられる。

小谷も加わって、島田と共に、石山を苛める。


石山 やめて〜。も〜。

島田 お前、なんだ殺すって! ふざけんな! お前を殺してやる!

小谷 死ね死ね死ね!

石山 ちょっとちょっとちょっと!


しばし戯れの後、再び三人は布団の上に寝転がり、


島田 滅多なこと言うもんじゃねえぞ、お前はよお!

石山 すいません。

小谷 殺すとか言って、完全に殺されるよ、石山。

石山 はい。

島田 友達なんだからさあ。

石山 でも島ちゃんが言い出したんじゃないですか。

島田 バカ、お前。俺は言うだけだよ。「殺す」って言ったって、俺はほんとには殺さねえの。

小谷 島ちゃんはねえ、口先だけの男なんですよ。

石山 ほんとですね。あやうく信じて殺されるところでしたよ。

島田 信じる奴が悪いんだよ。

小谷 出ました。

石山 それで何人女を泣かせて来たんですか?

島田 なにが。

石山 浮気だけで、三十人くらいですか?

島田 アホ……ちょっと石山、ビール買って来いよ。

石山 ええ〜。

島田 お願い。

小谷 俺も。

石山 はいはい。


しかし、石山、動かない。


島田 行けよ。

石山 もうちょっと休ませてくださいよ。買ってきますから。

島田 ……なんかでも、疲れたなあ、今日。

石山 いろいろありましたもんね。

島田 うん。


しばし間。


小谷 ……まさかでも、高野が人殺しになるとはねぇ。

島田 うん……ったく、殺すなよなぁ。


しばし間。


石山 ……千葉に合宿行ったのって、高二でしたっけ?

小谷 高二だよ。

島田 行ったね、そういえば。

石山 高校二年生か。

島田 なに?

石山 ……あの時の、高野くんの「ウンコ付きパンツ事件」って覚えてます?(と言って笑い出す)あははははっ。


それで、三人笑いながら、


小谷 あった! 二日目の夜な!

島田 お前、変なこと思い出させんなよ!

石山 だって。

島田 超思い出しちゃったよ。

小谷 あれ、すっげえ付いてたよ、ウンコ!

島田 しかも、ブリーフだったっしょ。

小谷 そうだよ。ブリーフだよ。

石山 高野くん、ウンコ漏らして、人も殺して。

島田 あはははっ。

小谷 十六歳の女子高校生が、ウンコを漏らした男に、殺された。

島田 ちょっと!


などと、三人は、しばし笑い合ってから、「ひーひー」言いながら気を取り直すが、


小谷 ウンコを漏らした男は、現在逃亡中。

石山 あはははっ。

島田 今、風呂入ってます。


と、再び笑い合う。

しばらくして、三人が落ち着くと、遠くから「ふぁぁぁぁぁぁ〜」と、太田の声がする。


石山 ……誰か、叫んでませんか?

島田 叫んでる。

小谷 太田くんじゃないの?

石山 太田くんっぽかったですね。

島田 太田くんか。

石山 ……アメリカ、行っちゃうんですね。

小谷 うん。

島田 遠いよなぁ、アメリカ。

石山 遠いですよ。

小谷 でも、これで遊びに行けるじゃない。

島田 「これで」?

小谷 だってアメリカに知り合いが出来たわけだから。

石山 そうですね!

小谷 ちょっと良いじゃない。アメリカに知り合いがいるって。

島田 でもさあ、結局行けないよ。なんだかんだ忙しいし。

小谷 行けない行けないって言ってても、行けると思うんだよ、俺は。

島田 どっかで聞いたなあ、それ。

小谷 というか、これはもう、行くべきだと思うんだ、アメリカには。

石山 そうですねえ。

小谷 アメリカだよ?

島田 アメリカだよ。

石山 ……もう最後なんですね、これで。みんなと一緒に過ごす時間も。

島田 そうな。最後かもな。

石山 でも……また三人で、アメリカ行ったり、高野くんの面会行ったりしましょうよ。

島田 アメリカ行ったり、面会行ったり?

小谷 そうだよ。アメリカ行ったり、面会行ったり、しなきゃいけないんだよ。

島田 そうねえ。

石山 あ、島ちゃん。行かないつもりでしょ?

島田 だって面倒くせえじゃん。

石山 ……なんか、騒がしくないですか? 廊下。

小谷 ん? どうせ修学旅行の学生だろ。

島田 いたっけ? そんなの。

小谷 いるんじゃないの? どっかに。

石山 大抵どっかにいますよね、修学旅行の学生って。

島田 そうかあ?

小谷 あと、アレも大抵どっかに転がってるよ。ウンコ付きパンツ。

島田 転がってねえよ。

小谷 転がってるよぉ。ていうか、太田くんの「女風呂場を覗きに行ったらヤンキーにカツアゲされちゃった事件」っていうのもあったよね?

石山 ありましたねえ。

島田 ダサかったなあ、あれは。

小谷 ……あれももう、遠い過去の話ですよ。

島田 なにもかも、どんどん遠くなっていきますよ。

石山 ほんと。

島田 ……石山、ビール買って来いよ。

石山 はい。


石山、立ち上がって、外へ向かうが、そこへ高野が来る。


石山 あ、高野くん。


高野は、太田の首が入ったビニール袋を持っている。


島田 高野、風呂長かったじゃん。

高野 うん。ちょっと。


島田、小谷、石山は、高野を見て、何やら不穏なものを感じ、


三人 ……。

石山 ……それなに?


と、石山は、高野の持ったビニール袋を指す。

高野、袋を見て、


高野 ん? これは……。


高野、しばし考えていたが、


高野 なんか気持ち悪いね。


と、部屋のゴミ箱にビニール袋を捨てる。


石山 え?

島田 ゴミ?

高野 まあ……。

小谷 太田くんじゃねえの?

島田 太田くん?

高野 ……。

島田 太田くん!?

高野 はあ。

石山 ……太田くんも、殺しちゃったんですか?

高野 ……なんか……つい。

石山 「つい」?

高野 つい風呂場で。

島田 「つい」ってお前、「殺しません」って約束したじゃねえかよ!

高野 そうなんだけど……。


と、高野、その場に座る。


三人 ……。


島田、小谷、石山は、ゴミ箱の所へ行って、ゴミ箱を覗き込む。


三人 (ゴミ箱の中を覗いて)……。


三人、顔を見合わせ、やがて高野の様子を伺う。


小谷 ……石山、行け!

石山 え?

小谷 計画実行!

島田 殺される前に!

石山 ええ?

小谷 計画しただろ!

石山 だって。

島田 行け! 石山、行け!

石山 ……。


石山、迷っていたが、やがて思い切って、


石山 はい!


と叫んで、走り出すと、そのまま部屋から走り去る。


島田 あっ、こら!

小谷 あいつ……。


高野、二人を見ている。


小谷 (ので)……島ちゃん。

島田 なに?

小谷 頼んだ!


と、小谷は走り出し、


島田 え?


小谷も、一気に部屋から走り去る。


島田 おいっ!


しかし、すでに小谷は去ってしまい、島田はふと、高野と目が合う。


島田 ……。


島田も逃げようとするが、高野が立ち上がるので、驚いて後ずさる。


島田 ……。

高野 ……。

島田 ……ほんとに、殺した? 太田くんも?

高野 はあ。

島田 なんでぇ?

高野 なんか、いっぱいで。

島田 なにがぁ?

高野 愛情?

島田 は?

高野 太田くんの愛情が、なんか、いっぱいだったんですよ。

島田 意味わかんねえよ。

高野 愛情がいっぱいだったから、なんか、殺したらどうなるかなぁって思って。

島田 お前、本気で殺人鬼じゃん。

高野 やっぱり、そうなんですかね?

島田 「そうなんですかね?」じゃなくて、自覚しろよ。

高野 ……怒ってますよね?

島田 怒ってるっていうか、

高野 ごめんね。

島田 謝るならやるなよ。

高野 うん。

島田 「うん」て。

高野 ……。

島田 どうすんだよ、お前。二人も殺しちゃって。

高野 そうっすねえ。「どうする」っていうか、まあ、明日警察行って、それから裁判になって、たぶん、死刑とかになるんじゃないですかね?

島田 あっさり言うなよ、そういうことを。

高野 あ、すいません。

島田 ていうか、高野。反省してる?

高野 反省ですか?

島田 殺さなきゃ良かったって、思ってないでしょ?

高野 「殺さなきゃ良かった」とは思わないですよ。そんなの思うなら殺さなきゃいいじゃないですか。

島田 お前、なに言ってんだよ?

高野 だってそうじゃないですか。

島田 おいっ! ちょっと座れ、お前。そこに。ちょっと座れよ。

高野 ……はい。


高野、島田の前に正座する。


島田 あのさあ!「反省してない」ってどういうことよ? お前、殺されると哀しいだろ! 被害者の遺族とか、いるんだよ! それに、俺とかだって、普通に哀しいよ! 太田くんのことはもちろんだし、十六歳の、未来ある女子高校生が殺されたって聞けば、それだけでも哀しいんだよ! 哀しいの! 哀しい人いっぱい作ってるんだよ、お前。それでもお前は反省も後悔もしないの? 殺して間違ってなかったって言い切るの?

高野 そうっすねえ。

島田 ねえ!?

高野 でも「反省しろ」って言われても。

島田 しろよ! しろ!

高野 はあ。

島田 もしかしたら、その女子高校生はさあ、明日彼氏とセックスする約束してたかもしれないんだよ? 初めてのセックスだよ。初めてのセックス! わかってる? ていうか、初めてのセックスを明日に控えた、その彼氏の気持ちとか考えたことある? ないっしょ? 考えろよ、そういうこと! 十六歳の女子高生の、その彼氏の、「彼女の処女を奪う権利」を、奪う権利はお前にないんだよ! あるわけねえんだよ。

高野 たとえがなんか、ピンと来ないんですけど。

島田 ピンと来い!

高野 そう言われてもなぁ……。

島田 太田くんだってそうだよ! もしかしたらアメリカでさあ、パツ金でビキニの、カリフォルニアの女子大生と、ベッドの上で夜の日米同盟を結ぶ可能性だってあったわけだよ!

高野 ん〜。

島田 ピンと来い!

高野 それ、マヨネーズの話ですか?

島田 は? マヨネーズの話なんかしてねえよ。

高野 あ、ごめんなさい。マヨネーズにも善し悪しがあるって話じゃないですか?

島田 なに? え? まったくお前の言葉が理解できないんだけど。

高野 だから、カリフォルニアのマヨネーズが……。


しばし間。


島田 え? 最初っから殺すつもりだったの?

高野 なにがですか?

島田 秘宝館で、「殺すなよ」って言った時から、ほんとは殺すつもりだったのかって!

高野 や、違いますよ。思ってないっすよ。

島田 嘘つけよ。

高野 思ってないですって!

島田 本当のこと言えよ。思ったんだろ?

高野 ……「それフリじゃねえよな?」って言われた時に、ちょっと。

島田 思ったんじゃねえかよ!

高野 「フリ」って言うから。

島田 やっぱ殺すつもりだったんじゃん!

高野 「つもり」じゃないですって。

島田 高野! 皆殺しか? 大虐殺か?

高野 いや、そんなつもりは、

島田 全員死ぬまで殺し続けるのか? なあ? お前、どうなりてえんだよ! 勘弁してくれよ!

高野 (ふてくされた表情で)……。

島田 ……なに考えてるんだよ? 超怖ぇよ、高野。どうしちゃったんだよ? お前そんな奴じゃなかったじゃん。

高野 う〜ん。

島田 リセット出来ねえんだぞ。リセットは、出来ないんだからな!

高野 知ってます。

島田 ……警察行って、裁判受けて、

高野 そうですね。

島田 檻の中だよ?

高野 ええ。

島田 しょうがねえよな。それだけのことやっちゃったんだもんな。

高野 しょうがないです。

島田 ……わかったよ! じゃあ。

高野 え?

島田 もう反省しろとか言わないよ。

高野 はあ。

島田 そのかわり、俺が元DJとして、格言を教えてやるから、ちゃんと胸に刻んでくれよ。

高野 格言。

島田 格言だよ、格言。いいか? いくぞ。「男は」

高野 男は。

島田 そう。男は……「男は、みんな、DJになれ!」。

高野 それ、格言ですか?

島田 格言です。

高野 あ、そうですか。

島田 人間には大切なものが二つあってな。

高野 はあ。

島田 それが何かっつったら、「S」と「M」ですよ。

高野 SとM。

島田 そう。SMはすべての基本形なわけ。つまり、 「サービス」と「真心」です。わかるよね?

高野 はい。

島田 男なら、「真心」を込めてフロアを踊らせろ! 男なら、フロアのハートをキャッチして、それを裏切るキラーチューンを放り込め! それが本当の、「サービス」なんです。

高野 なるほど。

島田 空気を読むんじゃねえぞ。その奥の、ハートをキャッチするんだよ。

高野 ハート。

島田 そうだよ。高野に足りないのはそういうとこだよ。

高野 そうなんですか。

島田 死んだ太田くんのハートをキャッチしてくれよ。死んだ女子高生のハートをキャッチしようよ! 遺族とかなんとかいろいろ言ったけどさ、それより、太田くんや女子高生が、殺された人が一番哀しかったはずだよな? だから、殺したお前は、その殺された人のハートを、今からちゃんとキャッチして、真心を込めたサービスでお応えしなきゃいけないんだよ。

高野 そうですか。

島田 そうなんだよ。わかるだろ?

高野 はあ。

島田 じゃあ、ちょっとやってみろよ。

高野 え?

島田 まず死んだ人の気持ちになってみろよ。

高野 死んだ人の気持ち?

島田 死んだ人の気持ちだよ。そこでほら、死んでみろよ。

高野 ここでですか?

島田 やれよ。

高野 ……。


高野、「いやぁ! やめてえぇぇ!」と叫びながら、ナイフで首を切り落とす仕草をすると、布団の上に倒れ、寝転がって死んだフリをする。


島田 ……どうだ?

高野 ええ。

島田 ……殺された人の気持ち、ちゃんと感じてる?

高野 ん〜、そうですね。

島田 感じろよ。ハートの問題だよ。ハートの。

高野 はい。


と、外から小谷の声がする。


小谷の声 行け、石山!


すると、石山が部屋に飛び込んでくる。


石山 死ねえ! 高野!


石山、高野に飛びかかろうとするが、その前に、島田が石山を押さえつける。


石山 ちょっと、ちょっと! 助けに来たんですよ!

島田 うりゃあ!

石山 やめてえ〜。もう〜。


島田、石山を押さえつけると立ち上がり、


島田 アホ。


と言って、高野を見る。

高野は目を閉じたまま横になっている。


石山 はぁ〜。こんなんばっかじゃないですか。


と、石山は立ち上がり、


石山 なにやってるんですか?


と、島田と並んで高野を見る。

高野、横になったまま動かない。


島田 ……どうだ? 高野。

高野 ……。

石山 え? 寝てるんですか?

島田 死んでるんだよ。

石山 え?

島田 ハートをキャッチしようとしてるんだよ。

石山 ……。

高野 ……。

島田 高野。さあ、涙を拭いて、立ち上がれ。

石山 ……いや、泣いてないっす。

島田 (石山を殴る)

石山 痛っ。


と、高野は大きな声を出す。


高野 ふぁぁぁぁぁ〜。


音楽が、流れる。


高野 ふぁぁぁぁぁ〜。


やがて、高野、体を起こす。


高野 ……。

島田 ……会いに行くからさあ。面会しに。

高野 はい。

島田 会いに行くよ。

高野 はい。

石山 (疑わしい目で島田を見る)

島田 (ので)行くよ。行くに決まってるじゃねえかよ!(高野に)信じろ! 俺はお前に会いに行くよ! どんなに忙しくても。会いに行くよ! どこまでも!

高野 はい。

石山 (疑わしい目で島田を見る)

島田 (ので)行くよ。行くに決まってるじゃねえかよ!(高野に)信じろ! 俺はお前に会いに行くよ! どんなに忙しくても。会いに行くよ! どこまでも!……会いに行くから! 会いに行くからな! 絶対。会いに行くから!


ゆっくり暗転。



(終わり)



以上で、『アメリカに行く』は完結です。

最後までお読みいただいたみなさん、ありがとうございました!


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