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フィンランドでオーロラを見てきた!

こんにちは。パリで1年間交換留学をしているEmmaです。
今日は、オーロラを見にフィンランドのロヴァニエミに行ってきた記録をしていこうと思います。


2024年はオーロラを見るのに最高の年

2024年は太陽極大期(Solar maximum)と呼ばれる年です。
太陽極大期とは、約11年ごとの太陽周期において太陽の活動が極大に大きくなる年のことです。太陽極大期の期間では、太陽フレアと呼ばれる爆発現象が活発になります。太陽フレアとは、電磁波や高エネルギーの粒子などが放出される現象です。
この太陽極大期によって、オーロラが見れる確率は高くなります。なぜなら、オーロラは太陽の活動と密接に関わっているからです。

オーロラはどうして起こるのか

オーロラは、太陽から飛んでくる電子と陽子が、北極と南極上空の窒素や酸素などの原子を刺激してオーロラと呼ばれる光を出します。地球は北極がS極、南極がN極と磁石になっています。この磁石に太陽の電子や陽子など電気を持った粒が、地球の窒素や酸素と当たることによりオーロラという神秘的な現象が起こります。

なぜ2024年はオーロラを見るのに最高の年なのか

2024年は太陽極大期に当たるため、太陽の活動が一段と活発になります。最後の太陽極大期は2014年でしたが、太陽の活動が弱かったです。そのため、今年の太陽の活動は前回と比べ活発的になると言われています。
太陽の活動が活発になれば、その分太陽から飛んでくる電子と陽子が多くなると予想されます。そのため、2024年はオーロラを見るのに最高の年と言われているわけです。

オーロラが見える地域

オーロラは北極圏のオーロラゾーンにある国々で見ることができます。
オーロラゾーンとは、地球上で最もオーロラの発生頻度が高い地域のことであり、北緯65~72度間の範囲を指します。
オーロラゾーンには、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、カナダ、グリーンランドなどの国々が含まれます。
これらの国々の北に行けば行くほどオーロラが見えます。

オーロラが見える時期

オーロラが見える時期は10月から4月です。なぜなら、冬は日が短く夜が長いからです。
そして、オーロラが1番見える月は3月です。なぜなら天候が回復しオーロラを見る条件に必須な晴天の日が続くからです。また、3月の春分前後になると太陽の活動は活発になります。よって、オーロラを見るのに最適なのは3月だと言えます。

オーロラを見にロヴァニエミへ

私は去年の2023年からオーロラを見る計画を立てていました。その時にちょうど2024年はオーロラを見るのに最適な年になるというニュースを聞き、この旅行を計画しました。

行き先をロヴァニエミに選んだ理由は、オーロラ以外にも雪国ならではのアクティビティーが楽しめるからです。
ロヴァニエミはサンタクロースの街でも知られる場所です。子供の時から行きたい場所でもありました。また、オーロラが見れなかったとしても、犬ぞりやスノーモービル、サンタクロースヴィレッジなど楽しめるアクティビティーが沢山あります。なのでロヴァニエミに行くことに決めました。

パリからロヴァニエミまでの行き方

パリ・ボーヴェ空港からヘルシンキ空港まで

3月6日(水曜日)にフランスのボーヴェ空港からフィンランドのヘルシンキ空港まで行きました。飛行機代は、3,804円でした。

ボーヴェ空港はパリ市内から2時間以上離れている街にあります。なので、ボーヴェ空港まではパリから電車とバスを利用して行きました。

パリのGare du Nordからボーヴェ駅まで、フランスが運営するSNCFという鉄道を利用し、1時間17分かけてボーベー駅まで向かいました。片道は€5(802円)でした。

ボーヴェ駅まで

ボーヴェ駅に到着後、Tillé Aéroport行きの6番バスに乗ります。バス停は、駅を出て左に行くとあります。バスのチケットは、バスの中で購入可能です。片道€1(160円)です。バスチケットは下車するまで大事に持っておくことを忘れないでください。ボーヴェ空港に着くと、バス乗車入口にチケット係が立ち、乗客のチケットを1人ずつ確認します。このチケットがない場合は罰金が課せられるので、気をつけてください。

空港に着いたら、電光掲示板でターミナルを確認してください。
ボーヴェ空港には2つのターミナルがあります。ターミナル1とターミナル2です。
私が今回利用したターミナルは1番でした。ターミナル1は、バスを降りて右にあります。ターミナル2は、バスを降りて左にあります。

ボーヴェ空港ターミナル1

保安検査場にはゲートが閉まる1時間前に行くことをお勧めします。以下の写真を見れば分かりますが、非常に混みます。また進むのが非常に遅いです。なので、時間に余裕を持って保安検査場を通るようにしてください。

ボーヴェ空港ターミナル1の保安検査場

飛行機に乗る際には、必ず液体系は100mlのボトルに入れるよう注意してください。もしボトルが100ml以上であれば没収されます。

ヘルシンキからサンタクロース・エクスプレスでロヴァニエミまで🎅

私はヘルシンキ空港から、VRのSanta Claus Express Finland(サンタクロース・エクスプレス)を利用して電車でロヴァニエミまで行きました。ヘルシンキからロヴァニエミまでは電車で約13時間かかります。

サンタクロース・エクスプレス

なぜロヴァニエミまで飛行機ではなく電車で行ったかというと、理由は2つあります。
1つ目は、電車の方が安いからです。サンタクロース・エクスプレスは、2階建ての夜行列車です。毎日数便が運行され、座席指定かスリーピング・キャビンを選ぶことができます。座席指定は€22.90(3,673円)と安めです。スリーピング・キャビンは高くて€170(27,269円)します。飛行機だと格安で8,000円くらいです。私は飛行機チケットを出発日の2ヶ月前に探しましたが、どれも2万円と高く、1番安かった電車を選びました。
2つ目は、Polar Expressという映画の電車のような経験をしたいと思ったからです。この映画には、サンタクロースヴィレッジまで乗せていってくれる電車が登場します。このサンタクロース・エクスプレスもサンタクロース・ヴィレッジがあるロヴァニエミまで連れていってくれるため、そのような体験をしたいと思いました。

もし、電車でロヴァニエミまで向かうのであれば3ヶ月前の予約をお勧めします。時期によりますが直ぐに予約で埋まる可能性があります。特に、スリーピングキャビンは人気なため、早めに予約することをお勧めします。
また、私は今回座席指定にしましたが何も不便はありませんでした。リクライニングを使い夜は寝ることができました。また座席にコンセントがあり、携帯を充電することができました。車内では無料でWi-Fiを使うことができます。何も盗まれることもなく安全にロヴァニエミまで行くことができました。また、恵まれていることに電車内で台湾人の友達2人を作ることができました。この2人とはサンタクロース・ヴィレッジを一緒に回りました。
とても良い経験になりました。次は、スリーピング・キャビンで泊まってみたいです。
以下、サンタクロース・エクスプレスのウェブサイトURLです。ページ下にてチケット購入が可能です。

ロヴァニエミ観光

サンタクロース・ヴィレッジ

ロヴァニエミ駅からサンタクロース・ヴィレッジまでは「Santa Claus Bus」というバスが出ています。

Santa Claus Bus

大人1人片道€4(642円)で、往復だと€7(1,123円)です。もし、往復するのであれば往復チケットの方が安いです。子供だと片道€2(321円)、往復で€3(481円)です。
チケットはバス内で購入可能です。現金とカードどちらでも支払いが可能です。往復チケットを購入した場合はレシートのようなチケットを必ず無くさないよう保管してください。
下に「Santa Claus Bus」のタイムテーブルが載ったウェブサイトのURLを載せておきます。

サンタクロース・ヴィレッジでしたことは以下の5つです。

①郵便局でポストカードを発送する
サンタクロース・ヴィレッジには、「Santa Claus Main Post Office」という郵便局があります。この郵便局では€3.5(561円)でポストカードと切手を購入し、発送することができます。ポストカードは、「Santa Claus Office」でも購入が可能です。ただ郵便ポストは「Santa Claus Main Post Office」の方が大きいので、ここでポストカードを投函することをお勧めします。

Santa Claus Main Post Officeの郵便ポスト
ポストカード

②北極線で写真を撮る
ロヴァニエミには北極線という、北緯66度33分以北の地域を表す限界線があります。なので、ロヴァニエミは北極圏の入り口の街として知られています。それを象徴する限界線として、サンタクロース・ヴィレッジの中心に北極線の線が通っています。ここで記念に写真撮影している観光客の方を多く見かけました。また、北極線の近くにある緑色のマークのインフォメーションセンターの中に北極線証明書を発行することができる場所があります。

北極線

③サンタクロースに会う
「Santa Claus Office」でサンタクロースに会うことができます。時間により長蛇の列になることがありますが、滅多にない機会なので会うことをお勧めします。個人での写真撮影は禁止されていますが、代わりにカメラマンが写真を撮ってくれます。写真は€35(5,614円)で購入することができます。また、€55(8,822円)でダウンロードできる写真と動画を購入することができます。

過去の記念撮影写真

④ハスキーぞりを体験する
サンタクロース・ヴィレッジの左の外れにハスキーぞりが体験できる「Santa's Husky Rides」という場所があります。純血のハスキーではありませんが、犬ぞりが他社と比べ安めで体験できるのでお勧めです。約10分ほどの試乗で、大人1人€45(7,218円)です。初めて犬ぞりを体験するのであれば、コスパが良く十分に楽しめると思います。

Santa's Husky Ridesのハスキーぞり

⑤お土産屋さんを見る
サンタクロース・ヴィレッジにはさまざまなお土産屋さんがあります。ムーミンのお土産もたくさん販売されています。なので時間があればお土産屋さんを見るのも楽しいと思います。

お土産屋さん

⑥北欧料理を食べる
私はサンタクロース・ヴィレッジにある「Napatapuli」というレストランでトナカイのお肉のハンバーガーを€18(2,922円)食べました。
サンタクロースのトナカイたちに大変申し訳ないですが、せっかくの機会なので注文しました。

トナカイのハンバーガー

オーロラツアー

私は以下のオーロラツアーに参加しました。

https://www.viator.com/tours/Rovaniemi/Discover-Northern-Lights-Photography-Tour-from-Rovaniemi/d22130-46120P1

このオーロラツアーの特徴は以下の通りです。

  1. 1人€125(20,051円)

  2. ミニバンによるオーロラツアー会社までの送迎付き

  3. 防寒服、防寒靴、ヘッドランプ付き

  4. 暖かい飲み物、BBQ用のソーセージ付き

  5. 写真付き(1グループで20枚)

  6. オーロラガイド

私はこのツアーを非常にお勧めします。
⚠️オーロラは自然現象なので、見れなくてもそれは誰のせいでもありません。

このツアーをお勧めする理由は、その日の天候を考慮しオーロラが1番見える場所まで連れていってくれるからです。
ツアーガイドはツアー会社のスタッフと頻繁に電話で連絡を取りながら、オーロラが見える確率が高い場所まで移動します。このツアー会社は15ものオーロラが見える場所を確保しており、当日の天候を考慮し移動します。場合によっては、片道2時間以上かかる場所まで連れていってくれます。

私が参加した日は、ロヴァニエミ市は曇りで星さえも見ることができませんでした。なので、ガイドさんは星が見える場所までまず北に移動しました。そして移動中オーロラらしきものを見たので一度止まり、カメラでオーロラかどうか確認しました。そしたらオーロラでした。以下がその時の写真です。

オーロラ(加工なし、iPhoneで撮影)

そして、その方角を目指して頻繁に空を確認しながら北に雲のない場所まで移動しました。市内を出て北に2時間程移動後、開けた場所で止まりました。そこで、空一面に広がる星とオーロラを見ることができました。

オーロラ(加工なし、iPhoneで撮影)
オーロラ(加工なし、iPhoneで撮影)
オーロラ(加工なし、iPhoneで撮影)
オーロラ(加工なし、iPhoneで撮影)
オーロラ(ツアーガイドさんのカメラで撮った写真)
オーロラ(ツアーガイドさんのカメラで撮った写真)

オーロラは肉眼では見にくいです。しかし、カメラで撮影するとはっきり認識することができます。オーロラをiPhoneで撮影する際は、ナイトモードを10秒に設定し撮影してください。カメラの場合は、ガイドさんが撮り方を教えてくれるので問題はありません。

ツアーを始めたのは20時で、帰ってきたのは夜中の1時30分でした。

オーロラを確実に見るためには、10月から4月の中でも特に3月に最低3日間滞在することをお勧めします。
また、オーロラは北に行くほど見える確率が増すため、北まで長距離移動してくれるツアー会社を探すことを強くお勧めします。
ツアー会社によっては、ハスキーやスノーモービルで移動するオーロラツアーがあります。しかしこれらのツアーは寒さや時間の関係上遠くまで移動する確率が低いため、ミニバンなどの移動手段を持つツアー会社を予約すると良いと思います。
そして、オーロラハントに長けた専門性の高い人がいるツアー会社を選ぶことをお勧めします。

木こりのろうそく橋(Jätkänkynttiläsilta)

住所:Jätkänkynttiläsilta 96200 Rovaniemi, Finland

木こりのろうそく橋

ロヴァニエミ教会

住所:Yliopistonkatu 1, 96100 Rovaniemi, Finland
営業時間:月曜日〜金曜日(11:00〜14:00)
     日曜日(10:00〜12:00)
休館日:土曜日

ロヴァニエミ教会

Antinkaapo Oy

地元の方が通うパン屋さんです。
ケーキとパンが売られており、オレンジやりんごからできた紅茶がものすごく美味しかったです。
私は店員さんにお勧めを聞き、以下の写真のパンとケーキを注文しました。

住所:Rovakatu 13, 96100 Rovaniemi, Finland
営業時間:月曜日〜金曜日(7:00〜17:00)
休業日:土曜日、日曜日

KierrepullaというストロベリーとバニラのパンとPiirakkapalaというラズベリーとブルーベリーのケーキ、そして紅茶
店内の様子

ロヴァニエミからパリまでの帰り方

ロヴァニエミ市内からロヴァニエミ空港まで

私はロヴァニエミ空港からダブリン(アイルランド)を経由して、パリまで帰りました。

帰りはボーヴェ空港だったので、ボーヴェ空港からパリ市内まで出ているバスを利用し帰りました。

服装について

私がロヴァニエミに行った3月は最低気温-2°程度で寒くはありませんでした。
しかし、オーロラを見に行った日の夜は-7°だったので、防寒対策をして行くことをお勧めします。
私は上に、ユニクロの超極寒ヒートテック1枚と普通のヒートテックを2枚重ねで着ました。下は、超極寒レギンスをズボンの下に履いて行きました。
ジャケットは、Pyrenex(ピレネックス)の-15°まで耐えられるダウンジャケットを着て行きました。
靴は、NIKE(ナイキ)のエアフォース1で行きました。
その他に、マフラー、手袋、ニット帽をして行きました。
上記の格好で行って風邪も引かず快適に過ごすことができました。
最低でも、ユニクロの超極寒ヒートテックを上下着て行くことをお勧めします。

最後に

今回は長年の夢を叶えられて嬉しかったです。
オーロラは自然現象であり、確実に見れる保証はありませんでした。当日も市内は雲に覆われ、オーロラが見られるか不安でした。しかし、何度も目の前に現れるオーロラを見ることができ、とても嬉しかったです。また、オーロラを見に行ける恵まれた環境にいることにとても感謝の気持ちでいっぱいです。
今年も最高の年にします。

以上が、オーロラを見にフィンランドのロヴァニエミまで行った感想でした。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
素晴らしい1日になりますように。

パリから
Emma

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