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「はい、どうぞ」

昨日、コンビニでの出来事。
そう、この一言になぜかとても心に響いた。

私は誰かに物を渡したり、あげたりする時に、
「はい」「あげる」と言った言葉を言いながら、もしくは相手が親しい仲であれば無言の時もある。

コンビニで出会った店員さんは、もちろん初対面の方であるし、私のこともただ一人の客としか思っていないと思う。

けれど、レジで私が選んだパンを袋に入れ、

「はい、どうぞ」

そして、お金を払い、おつりを下さる時も

「はい、どうぞ」

なんだか、とても温かかった。

レジというよりも、プレゼントをもらったような感じ。なんだろう、うまく言葉に表せないけれど、表すとしたら、本当に本当にほしくてたまらなかったものを、「ここにあるよ」というふうに手のひらに乗っけてくれたような感じ。

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その温かさの理由が、
「はい」にあるのか、「どうぞ」にあるのかわからないが、私にとって「どうぞ」という、普段自分がなかなか発しない言葉に、崇高さを感じた。

「どうぞ」って、電車で席を譲る時くらいしか使ったことがないかもしれない。
「どうぞ」って、本当に相手を思って、相手に心からの優しさを込めていない限り、なかなか口に出せない。

と私は感じている。

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コンビニの店員さんは、きっと無意識だし、朝から働いていて疲れていたはず。

なのに、たとえ無意識だったとしても、

「はい、どうぞ」

と、この言葉が出るのは、店員さんの素の人柄の優しさなんだろうな。

つい、黙ってはレジ袋を受け取れず、私は満面の笑で「ありがとうございます!!」と言っていた。


ちょっとした言葉でも、優しさを感じるととても幸せだ。コンビニという場であれ、そんな優しい人に一瞬でも出会えたことにとても嬉しいし、コミュニケーションって大切だなと改めて思う。

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そういえば、最寄りのコンビニのおばさんもレジで「最近どうしてるの?」とか「美人になったね!」とか、必ず何かしら声をかけてくれていたなぁ。

私にとってコンビニは、何気ないちょっとした会話から優しさを感じる場所なのかもしれない。


「はい、どうぞ」

またその言葉に出会えたらいいな。
そして、私も心からそう言える人になりたい。

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